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爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



rainfall


 そして目が覚めた。

 幸市「う・・・ん・・・・・朝・・・か?」

 幸市の呟きは疑問形に変わる。
前日のカラッとして晴れ渡っていた空は、灰色の雲が覆い、窓には五月蝿い程にピシャピシャと雨が当たっている。
夜と勘違いしてしまう程日の差し込まないどんよりとした空は、今の幸市の気分を表している様だ。

 幸市「ハァ・・・憂鬱だ・・・」

 今更、人を殺したことを後悔したりしない。
遅かれ早かれ『爆弾ゲーム』を続けていれば、こうなるに決まっていたからだ。
しかし、『人が目の前で殺されるのを見る』のと『自らの手で人を殺す』のとでは全く違う。
故に幸市は、深い罪悪感で気分が落ち込んでいるのである。

  −ザーザー−

 窓の外を見ると、目を疑うほどの激しい雨が降っており、本当に朝であるのかを疑わせる。
幸市は一度溜息を吐くと、身支度を整えて朝食を取るべくキッチンへ向かった。

                    ☆

 父も母も座って朝食を口に運んでいた。
父は新聞を読みながらなので少々行儀が悪い。

 幸市「おはよう」

 幸市が挨拶すると、二人とも挨拶を返してくれた。
幸市も椅子に座り朝食を食べ始めた。
少しして、幸市が口を開いた。

 幸市「そう言えば、昨日の分の金は?」
  父「ああ・・・ちゃんと保管してあるよ。」

 すでに一億円騙し取られた経歴がある父親に金を任せるのは、正直信用できないし納得の行く事ではなかったが、幸市は文句を言うのをやめた。

 幸市「まあ別にいいけどね・・・ああ!それと『爆弾ゲーム』は残り二回で終了だそうだから、あんまり無駄に使うなよ?」
  父「わかった。」

 父はあまり驚く様子も無く、あまり気にする様子も無く、幸市の話をあまり聞いていなかった様子で、了承の返事をした。
幸市は再び溜息を吐くと、残っていた朝食を平らげ、『行って来ます』の声と共に家を出た。












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