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爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



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 葵が幸市に向かってボールを投げた瞬間、幸市の時間が止まった。

 幸市(ちゃんと同盟が成り立てば、三人で確実に生き残れる筈だったんだけどな・・・)

 その気持ちは、自分の死の恐怖から奈緒美への怒りへ、そして憎しみへと変わる。
先程まで裏切ることも考慮に入れていたくせに身勝手もいいとこだが、そこは人として仕方ない。

 幸市(どうする?恐らくだが俺に届く時には残り一秒も無いに違いない・・・)

 その一方で、冷静に考えることが出来る自分がいる事に幸一は驚いた。

 幸市(クソ!・・・俺は死ぬのか・・・充実したとまでは言わないが楽しい人生だったぜ・・・)

 幸市は死ぬ覚悟を決めた。
しかし、覚悟を決めると同時に『あの時』のことが頭に浮かんだ。

 幸市(まてよ・・・アレは確か・・・そうだ!これなら生き残れる!!俺は死ぬにはまだ早い!!!)

 幸市は先の見えない闇の中で一筋の光を見た気分だった。
時の止まった世界で、幸市はボールについている液晶画面の文字が確認できた。

  『00:00:01』

 表記はこうだが、恐らく残り0,5秒程だろう。
残り一秒も無いわけだ。
そして時は動き出す。
ボールは幸市の手の届く範囲まで近づいていた。

 幸市(だけど、これなら大丈夫だ・・・)

 そして幸市は、思い出した『あの時』の奥義を用いて、ボールを奈緒美に投げた。

奈緒美「なっ!?!?」

 突然目の前に現れたボールに驚いて、奈緒美は何も出来なかった。

 − バーン!!! −

 すさまじい音と光が、部屋の中を満たした。












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