alteration
『これより皆さんにしていただくのは“爆弾ゲーム”です。』
『皆さんは、これより、床に描いてある円の中に入っていただきます。』
『決してその中から出てはいけません。』
『許可なく円から出た場合、その場で射殺させていただきます。』
『皆さんには、四人でキャッチボールをしていただきます。』
『野球の基本練習のような“アレ”です。』
『使う球はゴムボールですから、グローブなどは要りませんね?』
『しかし、そのゴムボールは特殊な加工がしてあり、』
『一定時間が過ぎると、爆発します。』
『その時間は、十分です。』
『また、その爆弾は、周囲を巻き込む恐れはありませんが、』
『人一人を殺すには十分な威力がありますのでご注意ください。』
『しかも、その爆弾は軽い衝撃でも爆発する恐れがあります。』
『投げたり受け取るなりする場合はよく注意してください。』
『爆弾は常にカウントを行います。』
『つまり、空中に浮いている間にカウントが0となり、』
『爆発してしまう可能性があります。』
『そして、爆弾が爆発したらそこでゲームは終了ですが、』
『空中で爆発したり、衝撃で爆発するなどして、人を巻き込まなかった場合、』
『ランダムで一人を射殺してゲームが終了します。』
『先のルールで、円から出たら射殺と言っていますが、』
『キャッチし損ねる、ということも有り得ます。』
『しかも、運良く爆弾が爆発しないかも知れません。』
『つまり、キャッチし損ねたりした場合のみ、円から出て爆弾を拾いに行ってください。』
『5秒以上爆弾を持っていた場合も同様に射殺させていただきますので、ご注意ください。』
『以上です。』
文字は一息に(機械に息は無いが)これだけを説明した。
幸市(変更された『爆弾ゲーム』のルールは・・・)
『衝撃で爆発するようになったこと』と『カウントが常に行われるようになったこと』だ。
幸市(ということは・・・奈緒美さんは『蹴る事』が出来なくなって、真帆さんは『手袋とかで爆弾を掴むこと』が出来なくなったってことか・・・)
奈緒美と真帆もルールの意味が飲み込めたのか、顔を少し青くしている。
葵「え・・・これって・・・そんな!つまり・・・」
葵は相当動揺している様だ。
それは当然だと幸市は思う。
誰だって、いきなりこんなことをやれと言われたら気が動転するだろう。
奈緒美「幸市君?」
幸市「何すか?」
奈緒美「例の『あの提案』のことだけどさ、乗ってあげてもいいよ。」
真帆「クスクス・・・私も余裕が無くなったし、乗るわ。」
『渡りに船』とはこのことだった。
後は二人がちゃんとこの同盟を守ってくれれば、幸市と真帆と奈緒美は確実に生き残れる。
この時幸市は、そのことの意味が分かっていなかった。
『それではゲームを開始します。』
『みなさん円の中へ入ってください。』 |