fluctuation
幸市はしばらく呆然としていた。
どれくらい経ったか分からなかったが、それ程経ってはいないと幸市は感じていた。
奈緒美と真帆は二人で何やら話し合っている。
笑みが浮かんでいる所を見ると、談笑しているのだろう。
ふと、スクリーンに文字が映った。
『どうも皆様。またお会いできて光栄です。』
『さて、四人目が来る前に皆様に頼みがあります。』
『四人目の方には、あなた方が何回目かと言うこと以外、』
『“爆弾ゲーム”に関する情報は与えないでください。』
『それ以外は問題ありません。』
とりあえず、これだけの文字を確認して、幸市の意識は覚醒した。
もうすぐに、幸市にとっては三回目になる『爆弾ゲーム』が始めるのだ。
いつまでも惚けている場合ではない。
ここで、幸市は少し疑問に思った。
幸市(前回出てきた『以上です』ってのが無いな・・・)
奈緒美も真帆も同じ事を思っている様にも見えた。
スクリーンに文字が映った。
『なお、今回は爆弾ゲームのルールが変更されます。』
『詳しくは、ルール説明の時に確認してください。』
『以上です。』
これだけ文字が移って、スクリーンの文字はプッツリと消えた。
幸市(ルール変更?なんだそれ・・・)
奈緒美と真帆も信じられないといった感じの顔をしている。
奈緒美「ふ〜ん・・・まあ別にいいんじゃないの?」
真帆「クスクスクス・・・言葉が引き攣っていてよ?」
奈緒美「おや、あんたこそ『クス』が一個多いんでないかい?」
奈緒美と真帆がどうでもいい争いを始めたとこで、幸市は冷静に考えていた。
幸市(ルール変更か・・・上手く行けば、俺の考えたアイデアが使えるかも知れないな・・・)
『アイデア』とは、もちろん『爆弾ゲームを三人で確実に勝ち進む方法』のことである。
そして、このルール変更によって幸市の考えたアイデアは上手く行くことになる。
四人目の参加者が『彼女』でなかったら・・・ |