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幸市と正史は同じ教室である。
2年生のクラスは8クラスあって、その中の2年7組だ。
ついでに言えば、二年生は理系と文系に分かれるわけだが、7組は理系に属する。
文型と比べると若干難易度の高い理系にわざわざ幸市が属している事に、特別意味は無い。
−ガララララ−
教室の戸を開けて中に入る。
今日は試験なのだから、大概の生徒は最後の悪あがきをしているものだが、教室の中はいつも以上の喧騒の中にあった。
女子のグループ、男子のグループ、又は、入り混じった大グループ、の三種類のグループに分かれて、それぞれ同じ話で盛り上がっているようだ。
幸市「おはよう!!」
正史「おはよっす!!」
幸市と正史はそれぞれ挨拶をする。
クラス一同「おはよう」
それだけで、また話に戻る。
幸市にも正史にも、何の話をしてるのか心当たりがあるが、一応何の話か聞いてみることにした。
正史「なあなあ、何の話だ?」
正史は、女子のグループに話しかける。
正史の女好きにため息の出る幸市である。
幸市(そりゃ『男が好き』ってよりいいかもしれないけどさ・・・何の躊躇いも無く女子のグループに話しかけるなんて、中々できないよなぁ・・・)
そんな『感心』とも『呆れ』とも取れる心情を胸に宿し、幸市は女子の言葉を聞く。
女子A「また一人消えたらしいよ。」
それは聞き飽きて、それでも耳に残る残酷な一言だった。 |