aim
幸市「さあやってきたぜ!『地方野球予選大会』!!」
正史「ありえないありえないありえないありえない・・・ブツブツ」
『地方野球予選大会』とは、つまり幸市の住んでいる地区の野球の大会で、この大会で優勝した一校が、全高校球児の目標であり夢の舞台『甲子園』へ足を踏み入れる権利を手に入れる、というわけだ。
その会場を目の当りにして、やたらとテンションが上がってる幸市を尻目に、正史は未だに幸市が全教科満点を取ったことを引き摺っている。
野球部主将「よっしゃぁ!!!声出して行くぞぉ!!!!!」
野球部部員「ファイトォ!!!オ〜!!!!!」
野球部主将「まだまだぁ!!!!!」
野球部部員「ファイトォ!!!!!オ〜!!!!!!!」
というわけで恒例。
会場入り口の前でやたらと声を張り上げ、しかも入り口を塞いでいる迷惑な幸市達の野球部。
これから、開会式だと言うのに、今から『声出し』も何も無いのだが、こういうのはキャプテン曰く『気分が大切』らしい。
野球部主将「正史ィ!!声出てないぞぉ!!!!!」
正史「ファイトォ!!!!!」
野球部主将「腹から声出せぇ!!!!!!!!!!」
こういう状況では、監督も形無しである。
普段は頼り無いキャプテンがこういう時はやたらと頼もしいのだ。
この日は各高校一試合のみ行う。
開会式終了後、対戦する高校同士が戦うのだ。
しかし、何分高校の数が多い。
球場も沢山有るわけではないので、一日一試合が限界なのだ。
☆
さて、開会式終了後、幸市達の高校はすぐに試合だった。
対戦相手校の名は、『私立雛徳高校』。
それなりの名門校で、甲子園にもたびたび出場したことのある強豪校。
ちなみに、私立雛徳高校はフィクションです。
運が悪いにも程があるが、運良く勝ってしまった。
結果のみここに示す。
幸市達の高校 3−2 私立雛徳高校
試合では、期末試験を引き摺っているかの様に見えた正史がまさかの好投を見せ、奪9三振という偉業を達成。
雛徳高校のメンバーは泣いていた。
一頻り喜び合った後、次に当たる高校の偵察をして、各自解散となった。
幸市が家に着くちょっと前に、拉致られたのは言うまでも無い。 |