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爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



something


 幸市「おはよう!!」
 正史「おはよっす!!」

 扉を開け、教室の中に入りながら二人は挨拶をする。
夏場だというのになんとも清涼な風が駆け抜けるのは、窓が全開にしてあり、無茶苦茶に暑いこの教室を少なからず冷やしてくれているからだろう。

クラス一同「おはよう。」

 何も変わらぬ返事。
いつまでも、それは変わらないのだ。
そして、教室は喧騒に包まれる。
やはり、通例の三グループに分かれているようだ。
 正史が幸市の顔を見る。

 幸市「何だ?」

 正史は何も言わない。
すぐに気付く。

 幸市「行ってこいよ。」

 そう言って幸市は、その方向を顎で示す。
正史の顔が暗くなったが、すぐに普通の顔に戻り女子の一人に話しかけた。

 幸市(何を思ったのやら・・・勝手に訊きに行けばいいのに・・・)

 それはそれで、正史の用意したネタの伏線だったのだが、幸市は華麗にスルーした。
女子の一人が口を開いた。
それは、もはや聞き飽きたとも言える言葉。

女子A「また一人消えたんだって。」
 幸市「またか・・・」
 正史「大変だよなぁ・・・」

 幸市は失踪した事情を知っている分、話に入り込めない。
正史は、珍しく女子のグループに入り込んで話し込んでいる。
幸市は、さっさと自分の席に戻った。
何気なく、机の中に手を入れたら何かがあった。
それは期待。
それは恐怖。
どちらとも取れない微妙な心境を胸に宿し、幸市は机の中から『それ』を取り出した。












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