punishment
父「幸市・・・どういうことだ?」
これ以上罰が悪いことは今までに無かった。
父「あれ一度きりではなかったのか?」
幸市は心底頭を抱えたくなった。
父「黙っていては分からないな・・・幸市?」
幸市(本当にやってらんねぇ・・・)
父「幸市!!」
幸市「はいはい、わかったわかった。実は・・・」
幸市は本当に全てのことを包み隠さず話した。
『爆弾ゲーム』を抜けるためには獲得賞金を全て返さねばならぬ事も・・・
父はやはり、静かに、しかし険しい顔と組んだ腕は、決して崩さずに聞いていた。
父「なるほど・・・つまりお前は、この先も人を殺し続けるのだな?」
幸市「言い辛いが『そういうこと』になる。」
父「そうか・・・そうしてくれると助かる。」
幸市「は!?」
幸市はとてつもなく驚いた。
叱られこそすれ、『助かった』なんて言われるようなことは言ってない。
父「実はな・・・」
父が言ったことは、意外なことだった。
『意外』という言葉程度では言い表せないくらい意外なこと。
父「全財産騙し取られたんだ。」
幸市「は?え?何?」
父「だから、お前の『爆弾ゲーム』での賞金も全部・・・」
幸市「え〜〜〜詐欺にあったって事か?」
父「そうだ。」
幸市(え〜・・・『某嘘吐きゲーム』でもあるまいし一億円騙し取られるってどんな詐欺だよ・・・)
幸市「つまり、金を取られたので、もう生きていく為には『爆弾ゲームの賞金頼み』ってことか?」
父「・・・・・・・・・・・・・」
父は無言で頷いた。
つまり肯定。
つまり幸市が人を殺し続けることの承認。
つまり自分が生きる為なら他者の命を摘む事を厭わないという証。
幸市「失望したよ・・・クソ親父。」
幸市は自分の学校の用意を持って家を出た。
父親は何も言わなかった。
だが、幸市自身も『同じ穴のムジナ』であることを、幸市本人が一番分かっていた。 |