two hundred million
?「もう一度言って頂けますか?」
幸市「俺はこれで、『爆弾ゲーム』を抜ける。」
?「そうですか・・・残念です。」
目の前の男は心底残念そうな声を出した。
奈緒美と真帆がニヤニヤと笑っているように幸市は感じた。
?「それでは、『今回の賞金』及び『今までの獲得金額』計二億円を返却願います。」
幸市「な!?」
やはりと言うか、当然かもしれない。
いくら金が欲しいと言っても、一億や二億もあれば十分である。
奈緒美や真帆のように何回もゲームに参加する必要は無いのだ。
幸市(なのに、二人が参加を続けてたのにはこういう訳があったのか・・・参加をやめた時点で金は全て没収じゃあ命を賭けた意味がないもんな・・・)
父親が働いていれば、金を諦めてゲームを抜けたかも知れない。
結局、今まで通りの『裕福ではないが決して不幸ではない生活』を続けるだけなのだから。
しかし、父は現在『無職』。
明日だってどうなるかわからない。
ならば、億という桁の金は持っていたい。
そうすれば、しばらくの生活は安泰だからだ。
幸市「わかった、訂正しよう。次回も『爆弾ゲーム』に参加する。」
?「了解しました。それでは皆さん、次のゲームで会いましょう。」
男のその言葉が速いか、急に後ろから『ハンカチの様な物』を口に当てられ、幸市の意識は飛んだ。
幸市は、その夢見心地の中で寒気の正体を理解していた。
翌日、自分のベッドの上で目を覚ました幸市は父に呼ばれた。 |