cold
外へ出た。
六月始めという、夏の入り口のくせに、なんとも身を刺すような風が吹いているような気がした。
やはり携帯電話は没収されておらず、幸市は時間を確認した。
これもやはりと言うべきか、時間は9時過ぎだった。
?「ご苦労様でした。これより、賞金をお渡しいたします。」
声の感じからして、前回の人間と同じ人のようだ。
意外と人員不足なのかもしれない。
?「戸田幸市様」
幸市の名前が呼ばれる。
そして、一億円が入っているであろう、ずしりと重いアタッシュケースを受け取った。
その後、真帆も受け取り、奈緒美の名前が呼ばれ、奈緒美は『生き残り記録』の更新とやらで、アタッシュケースを三つ受け取っていた。
?「もう一度・・・皆さんお疲れ様でした。」
男が再びの労いの言葉をかける。
幸市は何も思わない。
?「それでは皆さんには帰宅していただきますが、その前に1つ・・・次のゲームは丁度二ヶ月後になりますが、御参加なさいますか?」
幸市(来た・・・)
幸市はこのゲームで爆弾ゲームを抜けるつもりでいた。
一億あれば、生活には全く困らないし、これ以上命の危険を冒す必要はない。
奈緒美「当然だろ?」
真帆「クスクス・・・私も参加するわ。」
二人は前回と同じ言葉で参加の意を示した。
?「あなたはどうしますか?」
幸市は意を決して口を開いた。
背筋が異様に寒かった。 |