second game end
幸市「それはないでしょう?」
真帆「クスクス・・・気づいた者勝ちよ?」
ここで冷静に考えたい。
真帆にボールを投げたと言うことは、幸市は真帆を殺そうとしたのである。
真帆にしてみても、自分は殺されかけたのである。
そんな状態でまともに話し合う二人の精神はすでに普通じゃない。
幸市は、そんな自分に気付いた。
奈緒美「こうやって毒されて行くんだな・・・ま、私も人のこと言えないけどね。」
思ったことを奈緒美に先に言われた。
こうやってだんだんと人を殺す恐怖、自分が死ぬ恐怖が薄れていく。
それはとてつもなく恐ろしい事で、その実感は幸市には無かった。
真帆「さて・・・どっちが死にたい?クスクスクスクスクスクス」
真帆が本題に入る。
ちなみにこの会話をするために、わざわざ真帆は、『奈緒美に投げて蹴り返してもらう』という動作を繰り返している。
無駄なようで、しかし必要な動作である。
奈緒美「死にたくないに決まってるだろ?」
幸市「そりゃあね・・・まさか死にたいですよなんて・・・」
真帆「クスクス・・・決まりね?」
真帆はボールを投げた。
そのボールは幸市にも奈緒美にも向かうことはなく・・・
綺麗な弧を描き、奇跡のようなコントロールで、仰向けになっている燈の手の平に、スッポリと収まった。
まさに奇跡。
いったい真帆はどんなコントロールをしているのだろう・・・
と幸市は悠長に考えていた。
−バーン!!−
凄まじい音と光が部屋の中を満たした。 |