mittens
奈緒美「爆弾はもう平気なのかい?」
幸市「あれ?そう言えば何でだろ?」
真帆「クスクス・・・魔法の呪文でトラウマ解消?」
まあ、そういう事にしておこうと思う。
幸市「まあ別にいいんじゃないですか?」
奈緒美「確かに、どうでもいいけどね。さて、残り時間は・・・」
そう言って、奈緒美がボールの液晶画面を確認する。
奈緒美「6・・・5・・・4・・・3・・・2さあ!これで終わりかな!?」
受け取った時に残り7秒だったのだろう。
奈緒美は残り2秒で幸市に投げてきた。
幸市(また俺か・・・まあ残り2秒って事は俺は大丈夫だろ・・・)
幸市の反応は一回目と打って変わって冷静、いや冷ややかだった。
幸市(奈緒美さんに投げても蹴り返されるしな・・・ならどうするか・・・)
幸市はボールを受け取り、感覚で数字がカウントされたのを感じると、真帆に投げつけた。
ここら辺の動作の素早さは、単に『野球が上手い』と言うだけでは語れない。
幸市(さあ・・・どうでる?)
奈緒美の様に蹴り返すのか・・・
それとも、更なる奇抜な手段を取るのか・・・
しかし、真帆の行動は幸市の予想を大きく裏切るものだった。
真帆は普通にボールを受け取った。
幸市「な!?」
しかし、爆発はしない。
『どうしたんだろう?』と思って、幸市はよく見てみると・・・
幸市「手袋ぉ〜!?そんなの『アリ』かよぉ〜〜〜!!!」
ルールには確かに、『爆弾は人の手に握られている時のみ、カウントをする』とある。
しかし、手袋を付けたからと言って、爆弾を普通に受け取るなんて考えられない。
そもそも、そんなルールの隙間を縫うようなマネをする度胸は幸市には無い。
クスリと真帆は微笑んだ。
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