past
幸市は考えるでもなくボールを拾い、自分の円の中に戻ってからボールを投げた。
奈緒美「ん?意外と冷静なのか?」
幸市「・・・・・・・・・・・・・・・」
幸市は応えない。
奈緒美の言葉なんて聞こえていなかった。
先程までの落ち着いた気分は一転、幸市はまたしてもダークサイドに叩き落された。
真帆「クスクス・・・感情の起伏が激しいこと・・・フフフ。」
奈緒美「そう言えばさぁ、さっきのはちょっと異常じゃないかい?」
真帆「何が言いたいのかしら?」
奈緒美「いやさ、私はよくわからないんだけど、薬ってのは数時間くらいは持つもんじゃないのかな・・・って思ったわけよ。あんた薬やってたんでしょ?私よりは詳しいんじゃないの?」
真帆「私は運び屋だっただけよ。廃業したけどね・・・薬なんてやってないわ。まあ、あなたより詳しいってのは事実だけどね?」
奈緒美「なんか癇に障る言い方だねぇ・・・ま、あんたが薬物に詳しいように、私は武器には詳しいわ。なんたって私は、武器マフィアの幹部だったんだからね!!」
真帆「クスクス・・・聞き飽きたわ。もう三度目よ?そのグループが抗争かなんかで潰れたからあなたはここにいるんでしょう?」
奈緒美「その通りだよ!!フンッ!!!」
いつもの幸市なら、ここで『二人とも壮絶な人生だ・・・』とでも思うのだろうが、見ての通り、そんな余裕は無い。
奈緒美「やれやれ・・・面白かったのに期待のルーキーは二回目で死亡か・・・」
真帆「クスクス・・・決め付けるのはよくないわ・・・クスクスクスクス・・・」
ゲームは終盤戦に差し掛かる。
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