local baseball tournament
幸市は『野球大会』の会場にいた。
『大会』と言っても、甲子園を目指す大会ではなく(それは二ヵ月後)、『甲子園を目指す高校同士手の内を見せ合おう』という趣向の、幸市が住む地域特有の、お祭りのような行事なのだった。
しかし、この大会で相手の手の内を探り、対策を立て、負けた高校には一ヵ月後にリベンジできるように努力し、という満更哂い捨てた物でもない。
ちなみに、全ての試合はこの日の内に全て終わらせてしまう。
幸市「いいね、この『ふいんき』って、あれ?変換できんぞ。」
正史「馬鹿か?お前は。『ふいんき』じゃなくて『雰囲気』だぞ『ふ・ん・い・き』。最近は間違えるやつが多くていかん。」
幸市「はいはい・・・ところで、一回戦の相手校はどこだ?」
正史「え〜と・・・」
幸市「どれどれ?」
幸市と正史は、同時に対戦表を覗く。
幸市達の高校の名前の隣には、あからさまな『捨てキャラ』ならぬ『捨て高校』の名前が鎮座していた。
正史「『県立敗北高校』だそうだ。強そうだな・・・」
幸市「う〜む・・・ただならぬ『オーラ』を感じる。」
野球部主将「私語は慎め。よし!声出して行くぞ!!ファイトォ!!!」
野球部全員「オォ〜〜〜〜!!!!!」
とまあ、会場の真ん前で傍迷惑な『気合入れ』を行う幸市達の野球部。
ちなみに、これは『野球小説』ではないので試合の展開は割愛する。
結果だけここに示す。
幸市達の高校 35−34 県立敗北高校
凄まじい乱打戦で接戦だったのが分かると思う。
ちなみに、正史の調子は絶好調で、『敗北高校』の連中の打撃力はプロ並だったと言える。
数々のドラマを打ち出しつつ、幸市達の高校はある程度順調に勝ち進んでいた。
時間は午後六時。
全ての試合は終了した。 |