pleasure
奈緒美「よっしゃぁ!!今回も生き残ったぁ!!」
真帆「クスクス・・・今回も生き残れましたね?・・・クスクス」
二人が画面を見て、各々の喜びを言葉で表現した。
幸市には、二人が、人が死んだことなど『どこに吹く風』の様な態度でいられるのか、わからなかった。
否、考えている余裕など無いのかも知れない。
『それでは皆さん、部屋から出てください。』
この言葉が、続いてスクリーンに現れた。
と、同時に、白い壁の一部がウィーンと音を立てて動き、その後ろから、ドアノブの付いた簡素なつくりの扉が現れた。
奈緒美「いや〜今回はちょっとヒヤヒヤしたよ・・・」
真帆「まさか自分が狙われるとは?・・・クスクス」
奈緒美「そうなんだよ〜びっくりしちゃったよ〜」
二人は雑談を交わしながら、扉から出て行った。
ハッと我に帰った幸市は、少し遅れて扉から出て行った。
扉を出ると、すぐに外だった。
空はすでに日が落ち、夜の暗闇に包まれていた。
幸市(すっかり忘れてたけど、携帯・・・ポケットの中に入ったままだったな・・・)
攫われたのなら、通信機器などは取り上げられそうなものだが、携帯電話すら没収されていなかった。
幸市(時間は・・・)
幸市は携帯電話の液晶画面を見た。
時間は、すでに夜の9時をまわっていた。
あたりは静まり返り、虫の鳴く声が、実に心地よい。
そんな『賑やかな静寂』を突き破り、幸市達の正面から一人の男が、声を発した。
?「ご苦労様でした。これより、賞金をお渡しいたします。」 |