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爆弾ゲーム〔休載中〕
作:柳条湖



explosion


 幸市(俺ならやれる俺ならやれる俺ならやれる・・・)

 まるで暗示の様に、幸市は自分自身に言い聞かせる。
まさに今、幸市に死を告げる『可能性』を持っている、『球状のゴム質な物体』が眼前に迫ってきているのである。
 緊張はピークを迎えていた。

 幸市(受け取って、一秒待って、奈緒美さんに投げ返す・・・)

 しかし、幸市の頭の中は、予想外に冷静に分析をしていた。
人は自分の身が危険になった瞬間には、時の流れが止まったように感じると言うが、今まさにそれを感じていた。

 幸市(こういうゲームではベテランを生き残らせてはいけない・・・)

 そう思うと同時に、爆弾を受け取る。
幸市は、液晶画面の文字が『00:00:01』になると同時に、

 幸市(今だ!!!)

 覚悟を決めて、奈緒美に投げつけた。

奈緒美「私を殺そうってのかい?いい度胸してるよ。」

 奈緒美は余裕たっぷりにそう言うと、爆弾が自分の下に届くと同時に、それを受け取らず、サッカーのボレーシュートの要領で、爆弾を蹴り返した。

 幸市(嘘だろ・・・)

 爆弾は、幸市に向かうことこそなかったものの、幸市は驚きを隠せなかった。
 奈緒美に蹴り返された爆弾は、晋介の下へ飛んでいく。

 晋介「ヒッ!!嫌だぁぁあああああああ!!!」

 晋介がその場から、逃げ出そうと脚を後ろに動かすと同時に、カシャッと撃鉄を引くような音がして、晋介はその場にピタリと止まった。

 晋介「嫌だぁぁぁああああああああああああああああああ!!!」

 晋介は逃げる代わりに、少しでも爆弾が自分から離れるように、手を前に出した。
 爆弾が晋介の手に触れた瞬間・・・

  − バーン!!! −

 すさまじい音と光が、部屋の中を満たした。












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