pressure
『非常に短くも長かった時間』はもうすぐ終焉を迎える。
『残り10秒』という時間は、飄々としていた幸市にも、多大なプレッシャーを与えている。
幸市(なんで・・・この二人は平然としてられるんだろう・・・)
幸市が思ったのは、当然『奈緒美』と『真帆』のことだ。
そりゃ、4回とか7回とかゲームに参加してれば、それなりの自信はあるのであろうが、それでも、『命を賭けている緊張感』が欠けているように、幸市は感じている。
奈緒美「やれやれ・・・やっと終わりか・・・」
真帆「クスクス・・・そろそろ使い道でも考えておきましょうかね?」
晋介「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
残りは10秒をきったというのに、何故こうも余裕なのだろうか・・・
幸市には理解できなかった。
二人の話していることなど、幸市の耳にはまったく届かない。
奈緒美「さてさて・・・これが最後かなぁ?」
そう言って、奈緒美は幸市に向かって、軽く放る様に投げる。
刹那、幸市は液晶画面を見ることができた。
表示されていたのは・・・
『00:00:02』
だった。
幸市(冗談じゃない!!死んでたまるか!!)
幸市の中に、怒りにも似た感情が駆け巡る。
単純な話である。
『残り2秒』ということは、受け取ってから1秒の猶予があると言うことだ。
つまり、これを受け取り、爆発する直前に投げれば、少なくとも幸市は助かるのである。
幸市(俺にできるのか!?受け損なったら確実に死だ・・・。いや・・・受け損ねる、などとは考えてはいけない・・・。『やれるか』ではなく、『やる』んだ!!)
ボールは、綺麗な弧を描き、幸市に迫る。
残り時間『00:00:02』
|