改版:金髪なりし少年の想い〜loss & intention 〜(7/11)縦書き表示RDF


改版:金髪なりし少年の想い〜loss & intention 〜
作:汀



第1章〜悲しみの笛〜(全焼の家・上)



 怒鳴った後の火照ほてりと硬直する空気を感じつつ、俺は静かに目の前の刑事達を見つめていた。
 どこまでも気まずい雰囲気のまま時間が過ぎていった、その時。
 他の刑事が突然やって来て、その場の皆にとんでもない報告をした。

  俺の家、浜口家が、火事だ……という知らせを。

(by 浜口 至)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 2月26日(金曜日)午後6時20分・高木渉の場合。

「結構な勢いで燃えてますね、俺の家……」

 浜口君は、停車した僕の車の後部座席で、そう呟いた。

 燃える家の周囲、車がそれほど近付けるはずがない。
 消防車や野次馬の人からは結構な距離があるけれど、ここは逆に騒然とした雰囲気が逆に良く分かる位置だ。

「浜口君、車から降りると、もう少し……
 見物している人と同じぐらいのところまで近付けるけど、どうする?」

「あー……
 ここでいいです。
 近付くとススが飛んできそうだから。
 でも、窓を開けてもらえませんか?」

 僕は無言で、後部の窓を開けた。
 更に浜口君は言う。

「鎮火するまでどのくらいかかるか、分かりますか?」

「……イヤ、分からない。
 でも、完全な鎮火までは、結構、時間がかかると思う」

 それなりに離れた位置であっても、強く燃え盛っているのが一目瞭然の家。
 おそらく、結果的には……全焼、だろう。

「何と言うか、……何かの陰謀みたいに次々と不幸が起こってますね。
 養い親の次は、家ですよ……?」

 浜口君は、力無く笑った。


〜作者より〜

 前回の予告を思いっきり裏切り、久しぶりの更新となりました。(申し訳ありません)
 お久しぶりです、汀です。
 
 新連載やら何やらで、結果的に2ヶ月以上連載がストップしてしまいました。
 取りあえず今週中に全焼の家・下と黒髪少女、(出来れば水色少女も)、隔週連載作の更新と進めばいいなあ、と思ってはいるのですが。

 浜口家の火事の原因は、当然、後で出てきます。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう