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彼と私(仮) 番外 3時の勉強文明どう?
作:黒ヒジキ


「ねぇねぇ、ちょっと頼みがあるんだけど」
部活の先輩がそんな事を言い出した。彼女は茶髪でナチュラルウェーブの髪がよく似合う標準型女子高生装備(ブレザータイプ)の少女だ。
「いいけどどんな頼み? 宿題ならやってないよ」
「やりなさいよ……。って、そうじゃなくて」
そうでなくてもツッコむところが違うというに。
「なーにー?」
「オチのない話を書いてほしいんだけど」
ふむふむ、なるほど。オチがない話は結構書きなれてるし、やってもいいか。
そういえば受験シーズン追い込みだなぁ。藁にもすがる思いでこんなことを。必死だな。
「オチない話で落ちないお守り?」
「オチ付けないでよ!」
そういうわけで今回オチはありません。

今回は図書館に来て見ました。試験勉強みんながんばれー、と発破かけるためです。
ここの図書館は虫眼鏡みたいな形でおもしろいです。
中心には腰掛けた少女の像が置かれた中庭があり、その周りをはめ殺しの窓で覆って、沿うように二人がけに持つ置きつきのいすを配置。本棚はその内側に放射状に並んでいます。そこは1階だけ。
虫眼鏡の柄の部分は地下書庫付3階建てで、1階部分にカウンターと職員室。
2階には受験生でいっぱいな閲覧室があり、殺気立っていて無関係な自分には入りにくいんです。ちなみに3階はイベントホール。
そんなわけで2階には受験と無関係な自分には居づらいので、1階でこうしてご依頼の原稿書いてるわけなんですが。
「大変だね」
何でいるかな、そこの彼。
「勉強教えて、っていったの君だし」
そんなこと言いましたっけ? しかも声を大きいし。
「ああ、そうだった」
と、唐突に外の音が途絶える。
「ふぅ、これで良・・・・・・」
スパコーンと彼の頭をはたく。
何してますかな。能力の無駄遣いもいいとこですよ?
「この方が気を遣わなくて良いでしょ」
だからって怪しまれるでしょうが。読唇術者ですか、私は。
「それはさておき」
さておくな。閑話休題。
世界史得意だったよね。
「得意と言うより実体験だし」
おお、さすが『世界のカケラ』様。侮れないボケですな。
「あ、ばれた?」
ばれるわい。それはともかく四大文明について教えてー。
「文明ネタなの?」
そうなんです。先輩のためにヤマはってみたんですよ。
「それじゃ、まずasdfghjk銀河の第2星系から・・・・・・」
待てい。誰がそんな聴いたことない銀河の話をしてるか!
「じゃあ、■□◎▲△■※*★星雲のSYROIU星のモノリ・・・・・・」
さらに待てや。
「・・・・・・違った?|(表記不可)星系の|(認識不可)星から派生したやつ?」
おいこら。
「それとも遠い昔遥か彼方のあれ?」
わざと言ってんですか、そこの彼。ぜんぶちがいますよ。何でそうなる。
でも、最後のはちょっと気になるので後で教えてね。
「世界四大文明の話でしょ?」
だからって銀河レベルの話は訊いてない!
この思考を読み取った彼はしばらく思案すると。
「じゃあ、N県H市在住の奴戸カメさん(79)が最近売り出し中の新種の野菜、四種の文明フミアケの話かな?」
四大文明フミアケ? 確かに近いなぁ、って、違うだろ。
「それじゃあ、田五作どんの・・・・・・」
イヤそれも違うって。
「なら・・・・・・」
いやだから・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
以下閉館まで続く。

落ちない話=一応区切り








こんなのにお付き合いいただき、ありがとうございました。













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