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 少し文章を落ち着かせたつもりです。あくまでつもりです。運転で言えばだろう運転です。皆さん、運転する時は、かもしれない運転で! ドラ○もんの手はロケットパンチかもしれない運転で!
俺の日常につき
作:高田高



6月.台風につき 後



 台風は昼過ぎからいっそう勢力を増し、戸はやかましく揺れ、表ではバケツやらが転がり、外で飼われている犬がきゃんきゃん吠えている。
 台風の日くらい家に入れてやれよ。しつけは大事だが、スパルタン過ぎだろ?

 奏太は、相変わらず落ち着かない様子で、リビングと清美の部屋を行ったり着たりしている。

「そう兄、ちっと落ち着けよ。熱も37度まで下がったし大丈夫だって」

「そうですよ。お茶でも飲んで落ち着いて下さい」

 と政一は、湯呑みに茶を注いだ。

「タケ、俺にも」

「自分でやれ」

 俺はしぶしぶながら、湯呑みに茶を注ぎ一口含んだ。普段清美が茶を用意するわけだが、湯の温度、茶葉の量などが絶妙。今日はカマ兄が用意したわけだが。

「にが……。漢方薬入れたのか?」

「入れてないわよ」

 奏太もクッションに腰を下ろし、茶をすする。

「っ!!」

 奏太は口を押さえ立ち上がり、キッチンへと走って行った。

「つわりですか?」

「なっ!? 相手は!? まさかお前っ! いくら綺麗だからって血の繋がった姉に!」

 何言ってんだコイツ? つわりなわけないし、第一男だし。……考えたくないが、まさか……

「お前、そう兄の事……」

「まままままさか! 何言ってんだお前! 驚かせるなよ、眼鏡が曇ったじゃないか!」

 やべぇ、地雷どころじゃなかったよ。どうしよう。親友がオカマの兄に惚れてるとは。あちら側に行くのを阻止すべきか、あえて見守るか……。
 そのやりとりをキッチンから戻って来た奏太はばっちり聞いていた。

「政一君、だったかしら。そっか、私の事……。私もあなたの事、嫌いじゃないわよ」

 嫌いじゃない。微妙なニュアンスだな。じゃあ好きなのかと聞けば、それほどでも的な台詞が返ってくるだろう。って、待て! 何かまずい雰囲気か!?

「あの、僕、前から好きでした! よろしければ、付き合って下さい!」

 告白しちゃったよー!! 俺は今、とんでもない現場に立ち会ってしまったのではなかろうか。こうなったらそう兄が断る事を願うの……

「はい!」

 OKしてんじゃねぇよ! 眼鏡男子に女装美麗男子? ネタにはなるよな。って違うから! んなもんは、どっかのBL系ゲームにまかせときゃいいんだよ!

「ストーップ! タケ! 目覚ませ! そう兄は一見女だが、外身も中身も男だ!」

「取られたくないのはわかるが、いい加減姉離れしろよ」

「姉じゃねぇんだよ! 兄! わかるか!? 性別男なの!」

「性別など飾りだ、偉い人にはそれがわからんのだよ」

「偉い人にも愚民にもわかんねぇよ!」

 などと大声でやりあっていたら、百科事典が後頭部を直撃した。
 百科事典の攻撃性能は、鈍器の中でも高い順位に位置するだろう。特に角は灰皿並の破壊力。
 要するに、目眩がするほどに効いた。
 たまに思う事だが、我が妹の攻撃には殺意に近いものを感じる。

「うるさくて目が覚めた」

 清美の手には、他にも3kgの鉄アレイが握られている。
 殺意に近いと言うか、殺意?

「水、持ってくるから座って待ってて」

「清美ちゃん、調子どう?」

「あ、もう大丈夫、です」

 おや? 気のせいか、熱のせいかキヨの頬が赤い。そう言えばタケにも下着見られたんだよな。なら当然恥ずかしいか。

「あっ!」

「おっと」

 清美は、しばらく寝ていたせいか立っていられずに倒れかかり、それを政一が受け止めた。

「ご、ごめんなさい!」

「無理しちゃダメだよ?」

「ぽっ……」

 ぽって、口で言ってるし。いやいや! それどころではない! 色々面倒な事になってきやがったぞ!

「タケ! キヨはお前にはやらんぞ! そう兄くれてやるから、さっさと連れてどっか行っちまえ!」

「ななな、何言ってんだ、バカ兄貴!」

 ほら、わかりやすいほどに動揺してくれちゃってるよ! どうすんの、コレ!?
 で、そこに現れるカマ兄。タイミングばっちりだよなぁ。あれだ、特撮のヒーロー並のナイスタイミングだよ。

「政一君! 清美ちゃんと私、どっちが好きなの!?」

「そう姉、落ち着いてよ。俺は別に政一さんの事……」

「清美ちゃん、女の子が俺なんて言うもんじゃないよ?」

「……女の、子」

 キヨは普段女の子なんて言われないからな、意識しはじめちまったか?
 しかし……、どーでもよくなってきた。だって俺だけシカトだもの。テンションも氷点下だよ。

「清美ちゃん、政一君から離れなさい!」

「そう言われても頭がクラクラして……」

「まあまあ、2人とも落ち着いて、ね?」

 にしても、タケはなんであんな落ち着いてんだ? 修羅場経験者か? 自分が中心であるにも限らず、傍観者のごとく冷静。なんだっけな? なんか、似てるよなぁ。
 ……あ! 台風の目!
 台風の日だけに、うまいこと言ったな、俺。

 …………寝よ。

 と言うわけで、言い争う連中をほったらかし自室に戻ると、俺は台風の風音を子守唄に、横になったのであった。

 ……あ? 犬の鳴き声? まだ、外に出したままなのかよ。いい加減家に入れてやれよな…………


 6月.台風につき
      おしまい


 すいません、投稿遅れまくりました。ちっと別作品を投稿しまくってました。 タケと、カマ兄、キヨの微妙な三角関係は以後も続く予定ではあります。   次回、7月.忘れないようにと、荷物を移動させておくと、当日移動前の場所に無くて結局探し回るのは、老化が原因?          お楽しみに!              と、一つ書き加え、この底辺レベル作品が気に入ってしまった方、感想でも頂ければ、投稿スピードが……上がらないね、きっと。











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