俺の日常につき(25/30)PDFで表示縦書き表示RDF


 数週間前からの事ですが、ユニーク数2000人突破おめでとー! ……え? 2000? おいおい、どうなってんの!? そんなに読まれてるの、これ? あ、あれだな! 祭り上げてバカにしよーって魂胆だろ! まあいいけどね。
俺の日常につき
作:高田高



2月.少し違うお話 その一



 2月もいい感じにスルーし、いよいよ3月。
 嘘です。
 いや、嘘じゃないと言って! もう3月だよね!? なんて脳内で俺Aに俺Bが掴み掛かり、殴り合いの喧嘩をはじめ、俺Cが…… まあ、あれですよ。バレンタイン。
 バレンタインはウキウキソワソワ? なんですか、それは。俺にとってはサバトだよ、サバト。悪魔召喚儀式ですよ。
 去年は、300円ばかしの市販のチョコのお返しにと、ホワイトデーだかに7800円のヌイグルミをせがまれた。キヨに。
 本気でキレたね。ボッコボコにしてやったよ。ケンタッキーの前に置かれた白ヒゲじいさんを! 八つ当たりだよ! 悪いか!?  キヨに向かって行ったら、間違いなく逝っちゃうもの。怖いもの。
 まあ、俺のヘタレ話はもういいとして、今年。
 ……はぁ。とんでもない事になりやがってしまったわけで。



 2月13日の放課後。

「木之下先輩、一緒に帰りませんか?」

 と下校途中、正門で待ち伏せしていたのは、正月以来ストーカー気味になついてしまった頭緩い子、二葉。
 まあ、実際は頭も悪くはなく、常識が微妙にズレてるだけなのだが、毎日正門で待ち伏せってのは、常識的にはどうなんだろう。
 つい先日『俺の事好きなの?』と聞いてみたら、いや、正確にはジェラシィ全開のクイーンりんからの命令により、渋々聞いたところ『別に』だと。
 ふざけんじゃないよ、コラ。好きでもないのに付き纏われたら迷惑なんですよー? りんに睨まれるから迷惑なんですよー?
 今日はいないけど。
 というわけで、二葉の下校の誘いに対しては当然、

「断る。一人で帰れ。もしくは友達と帰れ。それか妹に迎えに来てもらえ。それがダメなら、リムジンでも戦車でも呼べ」

「そんなに照れないで下さいよ。こっちが恥ずかしいじゃないですか」

 …………。
 強すぎるよ、この女。あれだけ言ってダメージ0どころか、吸収系?
 RPGとかにいるよね、こう言うヤツ。しかも経験値が妙にセコい。俺コントローラー、テレビに投げ付けたもの。そしてキヨに家からつまみ出されたもの。 えーと、違うな、話がそれたな。
 いや、もうどうでもいい。

「はいはい。脳ミソ、耳から流れる前に病院行きましょうねぇ?」

「なんの話ですか?」

「なんでもないよ。ほら、行きますよ、お嬢様」

「うむ」

 何が『うむ』だよ。なんか産むの?
 と、まあ、歩き出したわけですが。二人で歩いていれば当然、誤解は生まれ、そして妙な噂が流れる。
 これ世界のコトワリ。

「二葉さあ、変な噂立てられて嫌じゃないのか?」

「はい? 噂?」

「俺と付き合ってるとか、俺が逆玉狙ってるとか、俺が無理矢理口説き落としたとか、俺が弱みを――ってなんだ、これ! 俺への当て付けか!」

「あぁ、私が流した噂ですよ、それ」

 俺は背筋に氷水を流し込まれたような感覚を覚え、二葉から離れる。いや、逃走した。

「ちょっと、先輩ー!」

「俺に近付くんじゃねー! お前はなにがしたいんですか!? 俺で遊んで楽しいですか!? お陰で昨日、りんにぶっ飛ばされたんですけどー!?」

 鬼ごっこ。というか、なんかもう人間のような悪魔に追い掛けられ、そして数十分後、捕縛。
 タフ過ぎだよ、この女。 息切らして走ったのなんて、中学時代、キヨが入ってるの知らずに風呂場に入って、その結果、出刃包丁持ったキラーマシーンに追い掛け回されて以来だよ。 あぁ、あれホント死ぬと思ったね。

「はぁ……はぁ……、せんぱ、い……ダメ……」

「おいおい、変な言い方すんなよ。なんかしちゃってるみたいだろ? 逃げちゃダメですよって言いたいんだろ? 過ち犯しちゃってるみたいだろ? 息切らしながら、膝に手ぇ付いて、前屈みになってるだけなんですよ?」

「誰に、言ってるん、ですか?」

「気にするな」

 仕方がないので、公園のベンチにて休憩する事にした。
 ただ家に帰るだけのはずが、なぜだか全力マラソン。体力は付くが、失うものが多い。主に放課後のアンニュイが。

「――でさ、俺に付き纏ってどうするつもりなの? 二葉は俺の事好きでもなんでもないんでしょ? ぶっちゃけ迷惑なんですよ?」

「あの……友達になって欲しいだけなんです」

「お前がやってるのはアグレッシブなストーカー行為だ。……ただ、まあ、友達くらいなら構わんけど」

「私じゃなくて、冴の」

 どっちでもいいんですよ、このヤロー。
 俺がおもちゃにされて、振り回されるのは変わらねぇんですよ。

「冴、友達いないの?」

「いますよ?」

 あれ? 日本語通じてるよな? 話の流れ的に言えば、冴は学校で孤独を味わうロンリーウルフ。とかじゃないのか?
 冴はそんな感じではないな。どっちかって言うとオープンなタイプだよな。

「先輩の事気に入ったらしいんです。すごいはしゃいじゃって、昨日なんか『私、兄ちゃんと結婚するんだぁ』って、お父様に」

 お父様? あぁ、そうか。二葉は社長令嬢だもんな。その辺は厳しくしつけ…………、お父様に?
 お父様に言っちゃったの?
 なぜ俺がこんなに動揺するのか。俺とお父様が顔見知りだから。
 俺の親父が勤める会社の社長様。である事は以前話したが、高校に上がってから、親父は俺を同じ会社に入社させたいらしく、時々会社の親睦に引っ張り出された事があった。
 当然、二葉のお父様とも二言三言しゃべるわけ。
 その時、礼子を見掛けたりしたような気もする。
 冴は暴れるからダメらしいが。
 そんな感じで話を戻すと、お父様はかなりお怒りになられておいでではなかろうか?
 ガキんちょの冗談とは言え、やっぱ父親としてはどんなものか。

「ま、まあ、ちびっ子の冗談だもんね。お婿さんになって欲しいんじゃなきゃ、友達くらいなってやりますよ」

「よかったー、これで冴もお父様も喜ぶわ!」

 なんか嫌な予感がする。 こう言う予感は当たりやすい。
 虫の知らせ?
 ははは……。
 これがバレンタイン前日に起きた面倒のはじまり。


 バレンタインのプレゼントはチョコでいいよ。
 付属品とかいらないから、ホント……。


 そんな2月の夕方……


《続く》


 今回の話は日常的ではありません。いや、今までも非日常的だったかな?   まあいいや。      後、普通にバレンタインネタが来ると思ってる人、作者はひねくれ者です。注意されたし!       それと、ぶっちゃけ2月はすでに完成してます。が、一日一話投稿します。嫌がらせです。嘘です。編集に時間掛かるだけです。











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