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課題に終われながらやった結果がこのクオリティーと所要時間だよ!大学って忙しい事この上ないんですけど……と言い訳口調な春風です。


いや本当に大学って忙しいですね。高校の頃がネタの具合も時間もあった気がするけど頑張って仕上げて行きます。どぞ!
第一問第二部~嵐の前の睡魔、ですぅ~




『………ふぁああ~~あっ』



あぁ~眠い、眠いですぅ~。早朝から色々ありすぎて気疲れが止まんないんですぅ~。



時刻はちょうど一時間目が終わってすぐですかぁ~………せっかくもう少ーー






『…………………?』



あれぇ~?なんですかこのピリピリしたムードは?いつも以上にFクラスのメンバーが殺気だってますぅ~。いや確かにいつも殺気立ってるような連中ですけどとにかく何ですかこの重苦し~い雰囲気?



殺気が眠気覚ましの代わりになってくれたおかげか段々と思考が戻り、僕は辺りを見回す。おかしいですねぇ~



僕の目にはいつもの寝ている雄二、島田さんと会話する明久、カメラを磨くムッツリーニ、愛くるしく汗を拭く秀吉、外から教室を獲物を定めた狼のような清水さんが写る。







…………ん?清水………さん?おかしいですねぇ~。彼女は確かDクラスのはずじゃーー




「お姉様っ!何をしているんですか!?そんな豚野郎に密着して!?」


痺れを切らした清水さんが教室内に飛び込み叫び声にも似た制止する声が聞こえる。


「み、美春!?ウチの邪魔をしにきたの?!」



「当然ですっ!そこの豚野郎がお姉様に密着している姿を見て黙っていられるはずありません!」



「み、密着って、仕方ないでしょ!?代わりのちゃぶ台なんてないし、狭いんだからくっつかないとダメだし……」



島田さんの指示す方向にあるちゃぶ台は表面はボロボロ、加えて脚が一つ駄目になっている有様……あれじゃあ確かに使いようがありませんねぇ~


「お姉様。それなら姫路さんのところでいいじゃないですか!どうしてその豚野郎の所にする必要があるんです!」



あぁ~……成る程、そう言う事ですかぁ~。ちゃぶ台が壊れたのを理由に明久に近づこうって魂胆なんですねぇ~







「あ、葉。良かった~。さっき沙夜から伝言を…………?どうしたの?」





…………美咲さぁぁあああん!?何こんなジャストタイミングで教室に戻って来てるんですかぁぁあああ~!?今そんな事したら……!



「…………!(ギロッ)」



『いっ…………!?』



ほら来た!今にも喉元をかみ砕きそうな狼が標的をコッチに向けてきたじゃないですかぁ~!



本能的に僕はサッ!と両手を上げて白旗のサインを出す。美咲も状況を察してくれたのか、「あ、私お手洗いに行ってくるわ」と言い残しそそくさとバックしてくれた。



「あの、美波ちゃん。私は別に邪魔だなんて思いませんから、こっちに来て下さい。その……色々と話したいこともありますし……」



姫路さんの介入もあり、清水さんは一度こちらに目を光らせてからまた向こうに戻ってくれた。ふぅ……危ない、危なかったですぅ~。でも…………コレなんて修羅場ですかぁ~?



「気持ちは嬉しいけど……。でも瑞希は優しいから、ウチが邪魔でも我慢しちゃうでしょ?」



「い、いいえっ。本当に邪魔じゃないですから」



「そうですよお姉様!席を移動して、手作りのお弁当は美春と一緒に食べましょう!お姉様が昨日お弁当用の食材を買っている姿を確認してから、美春は何も食べずにたっぷりとお腹を空かせて来ましたから!」


「でも、これはその、アキの為にーー」


「お姉様が朝4時に起きてわざわざお手製のタレで下味した唐揚げとか、ちょっと奮発して買った挽き肉で作ったハンバーグとか、産地に気を遣って作ったポテトサラダとか、考えただけで美春は、美春……は!」




清水さん、ストーカー予備軍な事をやってると警察官のお世話になる危険性がありますよ~!等と言おうとも思ったが……彼女がそんな程度でやめる口にも思えないし、何より僕は明久並にマークされてますぅ~。ここはあまり干渉せずに、傍観に徹した方が良さそうですねぇ~。と、言うわけで……




『起きやがれですぅ~。バカ雄二ぃ~!』



「グハァ!?…………いきなり何しやがるんだこの惰眠羊!」



『煩いですぅ~!だいたい、よくこんな状態で寝ている事が出来…………Zzz』



「お前よりはマシだ。さっさと起きろ」



ビシッ!!



『おぉ!あまりの雰囲気の悪さに、思わず寝てしまいましたぁ~!』



「ったく……!にしても酷い状況だな……またあのバカ関連か」



『えぇ~。今回は島田さんとの密着に業を切らした清水さんが乱入してきたというシチュエーションですぅ~』



現に今も僕らの会話が聞こえるのがやっとになる程、清水さん達の会話は酷い状態ですぅ~。はぁ………なるべく穏便に




「ーーだって、ウチはアキと付き合っているんだから」


穏便に、行きませんねぇ~


「畳返しっ!!」



シュカカカカカカカカ!!


持ち前の運動能力を駆使した明久が畳を盾にクラスメートが飛ばしたカッターを防ぐ。無論、クラスメートには雄二も含まれてますぅ~。



『雄二~、僕にも当たり掛けたんですけどぉ~!そもそもカッターなんて危ないもの多量に持ち込まないでくださいよ~!』



「チッ」



今の舌打ち……僕に対して?それとも明久?どちらにせよ酷いですぅ~



「お、お姉様……?付き合ってるなんて、冗談、ですよね……?」



「冗談なんかじゃないわ。ホントの話」



それにしても島田さんも大胆に出ましたねぇ~。

「だからね、美春。これからもウチの」


ーー男なんか



吹っ切れたとでも言うんでしょうか?あの清水さん相手に恋人(男)がいますよ宣言だなんて……



「あくまでもお友達として」


ーー男なんかが存在するから、お姉様が……



ワナワナと清水さんの体が震え出した。血管も音を立てながらピキピキと出ている。…………これって危ないんじゃーー



「男なんかが存在するからお姉様が惑わされるんですーっ!」



清水さんはそう叫びながら尋常じゃない速さで明久に向かってゆく。



「この豚野郎を始末します!そして美春が第二の吉井明久としてお姉様と結ばれるのです!」



「ちょ、ちょっと清水さん!?かなり錯乱してない!?僕を始末したところで入れ代わふことは難しいと思うけど!?」



『あ~ちなみに……どうやって代わるつもるですかぁ~?清水さん』



「極力身体に傷をつけないように始末した後、剥いだ皮を被って吉井明久になりすまします!」



『グロすぎますぅ~!?え、何ですか?どこぞの秘境にいる民族の処刑方法なんですか?ソレ』



「大丈夫です!日本昔話で狸さんもそうしていました!」



いやいやいや!確かに狸さんは皮を被ってますけど、人が人の皮を被ったって何の天敵からも守られませんからねぇ~!



「助けてムッツリーニ!清水さんを止めて!」



逃げるのが厳しいと判断したのか明久はFクラス、いや2年生トップクラスの最速を誇るムッツリーニに助けを求めようとするが……







「…………今、消しゴムのカスで練り消しを作るのに忙しい」



「くそっ!練り消しを作ってるフリをして飛び回る清水さんのスカートを目で追ってるムッツリーニなんて大ッ嫌いだ!…………こうなったら葉、雄二!」





『えーっと、じゃあ僕は二枚交換で』



「んじゃ、俺は三枚で」



ふぅ……雄二がトランプを持ってきてくれて助かりましたぁ~。流石は我がFクラスのリーダーですぅ~。



『あ、明久~僕らポーカーで忙しいんで後にしてください~……Kのスリーカードですぅ~』



「ふっ……5のフォーカードだ」


『げっ!本気ですかぁ~?う~、もう一勝負ですぅ~!』



僕らがポーカーをやってる内に明久はついに壁際に落ち着いてしまった。やれやれ血の後始末がめんどくさくそうですぅ~。



ガララッ!!



…………オ?



「さぁ、授業を始めるぞ。今日は遠藤先生は別件で外しているから俺がビシビシーーん?やれやれ……また清水か。授業が始まるから自分の教室に戻るように」


げ、鉄人……!あぁ~せっかくの良い手が台なしですぅ~。明久には好都合でしょうが、まぁ仕方なしですねぇ~。



「きょ、今日は先週までとは違って大事な用なんです!西村先生、今だけさ美春を見逃して下さい!」



先週?あぁ、僕らがちょうど停学してた時ですかぁ~。清水さん……まさかまた乱入してきたんじゃーー



「特に大事な用?それはどんな用だ?まさかまた先週みたいに『邪魔者のいない教室でお姉様と一緒に授業を受けたいんです』とかじゃないだろうな」



「いいえっ!今日は『この教室の男子を全て殲滅する』という特別大事なーー」



それは事実上Fクラス虐殺宣言と受けとって良いんでしょうかぁ~?



「今後この教室への立ち入りを禁ずる」


ピシャン



鉄人は清水さんを外に放り込み扉を閉めた。



『お、お姉様っ!まだお話が!せめてその豚野郎から席を離して貞操をーー』



ドンドンドン!



清水さんは懸命に扉を叩き、自分の考えを貫き通す、が……



「清水。最近のお前の行動は目に余るものがある。……そんなに生活指導を受けたいのか?」



鉄人の生活指導。僕ら問題児から見ても地獄なのに、清水さんみたいに日頃から耐性のない人から見ればそれ以上の拷問ですぅ~。流石の彼女も諦めたみたいですねぇ~


『お姉様……!ちゃぶ台だから豚野郎の近くにいるというのなら、美春にも考えがありますからね……!』



何やら嫌な予感を感じさせる発言を最期に清水さんは自分の教室へと去って行った。



「それにしても……Dクラスか。最悪の事態にならなけりゃ良いんだが…………ブツブツ」



『ん?雄二?何か心配事ですかぁ~?』



「まだ不確定要素だがな。杞憂に終わってくれれば良いんだが……」







『そうですか…………っとと!!』



あれ……?




急に足がふらついて来た。それに加えて強烈な眠気………あぁ~、よりにもよってこっちも嫌な予感ですかぁ~。



「……どうした?」



『い、いえ~……ちょっと眠いだけですぅ~』



「そうか……鉄人に怒られてもしらねーぞ」



あぁ~、仕方ない。鉄人の授業ではやりたくないんですが今は眠るしかなさそうですぅ~。



「あ、葉。さっきの話なんだけどさ……」



先程帰ってきたのか美咲が小声で話し掛けてきた。うぅ~…………眠い



『……なん、ですぅ~?』




体も重い、ですぅ~。これ、本格的……にヤ…バイかも………




「いや沙夜がね……………葉?」






『………………………Zzzzzzッ』



「寝てるし……おーい起きろー」



「おい星川、授業始まっているぞ」



「あ、すいませーん!」



その先の会話は睡魔の中に消え、結局はまた寝てしまった。
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