挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

ブックマークする場合はログインしてください。

攻略キャラたちを説教したいと思います。

作者:さくらぶし
何をとち狂ったか初投稿です!
見たことある設定だ!と思っても本当にオリジナルです信じてください。
短編といいつつ結構な長さですが、最後まで読んでくれると嬉しいです。
ではどうぞ!

今、私の前には正座をした男たち5人がいます。
なんで私がこんなこと……











―――事の発端はいつでしょう。

あぁ、あの「逆ハーレムヒロイン」が転校してきてからでしたね。


皆さんは「乙女ゲーム」というものをご存じですか?いわゆる、恋愛シュミレーションゲーム、女の子がイケメンの(←ここ重要)男子たちとアハハウフフな仮想恋愛をするものですね。
私はしたことがないのでわかりませんが、物語のエンディングは大体、トゥルーエンド・バッドエンド・ノーマルエンド・ハーレムエンドがあるそうですね。
さて、私がなぜいきなりこんなことを言ったか。察しのいい皆さんはお分かりかと思いますが、そうです!まさしくその「乙女ゲーム」を体現したような転校生が現れたのです!


あれはまだ高校2年生になってみんなの気分がソワソワ浮かれていた4月の半ば頃のことでした。

        彼女はやってきたのです。


名前は「夢宮 姫子」さん。

その名の通り、腰まで伸ばしたキューティクル抜群のフワフワな髪、ぱっちり二重の大きな瞳、桜色の形のいい唇に緊張しているのか、火照ってほんのり紅くなった頬。
まさに美少女と呼ぶにふさわしい可憐な女の子。

瞬く間に学校内の注目の的になりました。

クラスや学年ではありません。
「学校内」です。



休み時間になれば一目見ようと人だかりができ、我先にと話しかける男たち。女の子たちはそれを冷ややかに見つめるのみ。
だって話しかけようにも、高校男子を掻き分けなきゃいけないんですよ?そうとうな根性がなければ出来ません。だから見つめるのみなのです。


ここまで騒ぎになったのですから、「彼ら」が来るのも時間の問題でした。




「彼ら」は夢宮さんが転校した次の日に我がクラスを訪れました。そしてそこからまるで安っぽい恋愛ドラマ、もしくは少女マンガを読んでるかのように彼女に夢中になっていったのです。
そう、まるで「乙女ゲーム」の逆ハーエンドのように。


「彼ら」が誰かって?あら、私としたことが「彼ら」の説明をしてませんでしたね。

「彼ら」はこの学校の中心であり、模範であり、尊敬されるべき存在。早い話が生徒会役員たちです。
他の学校がどうなのかはわかりませんが、この学校で生徒会といえば権力を持った者たちなのです。
生徒会の部屋は学園長室よりも豪華ですし、サロンもあります。食堂にも生徒会専用のスペースがあり、授業は仕事があるときは免除もされます。

なぜこのようなVIP待遇なのかというと、この学校は政界やら財閥の御曹司やお嬢様方が通う金持ち学校だからです。


かくゆう私も一応お嬢様の部類には入りますが、この学校からみれば庶民に近い存在なのでお気になさらず。


さて、そんな生徒会の「彼ら」に運良く見初められた彼女、夢宮さんはなにをどーやったのかさっぱりわかりませんが、(ほんとは知ってますが説明がとても面倒でなんだか精神衛生上良くない気がするので省きます)あっという間に逆ハーレムを築いていたのです。
クレオパトラも真っ青。


まぁそれだけなら私には関係ないことですし?わざわざお稽古の時間を削って彼らに正座なんかさせませんよ。私はそんなに暇じゃありません。


ここからが本題なのです。




「逆ハーヒロイン」に夢中になった彼らは彼女に好かれたいがために彼女を生徒会の補佐にします。
なぜか?
それはもちろん生徒会の特権を彼女にプレゼントしたかったからでしょう。
豪華なお部屋で美味しいデザートやら紅茶らを満喫し、お昼になれば生徒会専用の食堂スペースで皆の羨望や嫉妬の視線を浴びながらのコース料理。さらには仕事が…と称し授業免除。
いや、本当に生徒会の仕事をしていたのかもしれませんよ?さすがにその間のことはわかりませんから。
ですが、その頃からでしょうか。
不穏な噂が流れ始めたのです。

それは、

生徒会役員たちが仕事をしてないのではないか。
というものです。



私は部活も委員会も属していないのではっきりとは知らないんですが、聞いたところによると。

書類が返ってこない。

出しても忘れられてる。

委員会議に出ても資料を用意してない。または出席さえもしない。

ということらしいのです。


これは由々しき事態だと誰もが思いながらも、相手はこの学校の権力者。先生たちも気付いているのかいないのか。
それでもなんとか大事にならなかったのは、一重に「会計」先輩が全てを賄っていたからでしょう。


「会計」先輩は見目麗しい生徒会役員たちの中でも埋もれて目立たない存在です。
前髪は長めで目が見えなく、チラッと見えても黒縁眼鏡が邪魔。背は高いが猫背気味で、喋るときも声が聞こえるか聞こえないかといったところ。

ですが、生徒会は何も顔で選ばれてるわけではありません。
他の役員たちとも仲は良く、頭は学年トップの秀才です。しかし本人が目立つことはしたくないと、生徒会長の椅子は現会長に押し付けたそうな。

そんな「会計」先輩もとい、幸村先輩のおかげで今までは彼らが仕事をしなくてもなんとかやっていけてました。


しかしそんな日々も終わりです。






彼らに説教が終わり次第、彼らをリコールします。
生徒会は幸村先輩を除き、入れ替えです。




あぁ面倒ですね。
なんで私がそんな面倒なことをしなければいけないんです?
それもこれも全部、ぜーーーんぶ「逆ハーヒロイン」と「攻略キャラ」たちのせいです。





あれはまだ私が彼らの所業に気付いてなかったとき。
といっても一週間前ですが。

私の大切なお友達、ゆいかちゃんが階段から落ちてケガをしたとクラスメイトから聞き、慌てて保健室に向かいました。

確かにゆいかちゃんはドジッ子ですが、自分でその事を理解しているので周りにはいつも注意をしてたはずです。なのになぜ……と思いながらもケガの具合をゆいかちゃんに聞いていたときです。
その場にたまたま居合わせて、ゆいかちゃんを保健室まで運んでくれた女子生徒が言ったのです。

ゆいかちゃんは「突き飛ばされた」のだと。

耳を疑いましたが、彼女らが言うには。




階段を上っているゆいかちゃんのそばには「逆ハーヒロイン」とその攻略キャラたちがいたそうです。その時「逆ハーヒロイン」は躓いた、らしいです。それを我先にと助けようとする攻略キャラたちの誰かがゆいかちゃんにぶつかり、バランスを取れなかったゆいかちゃんはそのまま階段から落ちる。

そこまでならただの事故です。
しかし彼らは誰もゆいかちゃんに気付かなかった。
自分たちのヒロインに夢中で。

そして彼らは何事もなかったように立ち去ったと。




この話を聞いた時の私の心境がわかりますか?


大事な友達を傷つけられた。

わざとではないかもしれない。

でも常の彼らならまずそんな状況に陥らなかった。


……夢宮さんに夢中になってなければ。






そこで私は決心しました。


彼らに謝ってもらう。

ついでに生徒会も辞めてもらうと。



まぁあくまでも生徒会はついでです。
ただ他の女子生徒たちから聞いた話に更にむかっ腹が立ったから辞めてもらおうと思ったわけです。







それから一週間。
生徒会役員(これだと幸村先輩も同じになってしまうので、軽蔑を込めて攻略キャラと呼びましょう)の所業を集め、女子生徒たちにリコールの協力を求め、今この場におります。


生徒会室の扉の前。


夢宮さんには用がないので現在協力者たちによって足止めをくらってます。
それを待ってる攻略キャラたちにこれから説教を垂れてやるのです。


あぁ面倒。





***********

トントン

ノックします。


というか、中は豪華なのになぜ呼び鈴的なものがないのでしょう。疑問です。




「はい」

中から出てきたのはやっぱり幸村先輩です。


「幸村先輩以外の生徒会役員たちに話があるのですが、よろしいですか?」

ニコッ

と、友達曰く寒気がする笑顔を見せます。


「あ、あぁどうぞ。」

とちょっと引きながら(動作的にも気持ち的にも)中に入れてくれる幸村先輩

優しいですね。




**********



「ゆっきーん、それだぁれ?」

と、とっても無礼なことを言ったのは1年生の書記くんです。
キミより先輩ですよ?
この子はわんこキャラに近いかしら?



「一応先輩だぞ。」

とこれまた無礼なことを言ったのは生徒会長です。彼は言わずもがな俺様キャラですね。



「二人とも女性に向かって失礼ですよ。すみませんね、礼儀がなってなくて。話とはどのようなことですか?藤堂さん。」

と申し訳なさそうにしながらも警戒の色を見せてるのは副会長です。
この方は腹黒策士キャラでしょうね。実際の決定権は彼にあるそうですし。



…………?
あっ!初めて名前が出ましたね!申し遅れましたが、私は「藤堂 あかね」と申します。
今まで名のらず失礼しました。私としたことが…不覚です。



「お~、藤堂どうした。珍しいな、お前が生徒会室に来るなんて。」

これは顧問の先生です。触れてませんでしたが、彼も攻略キャラの一人です。
みんなに人気の世話焼きキャラといったとこでしょう。



「……………」

そして無言でこちらを見ているのが2年生の書記くんです。
彼は寡黙キャラ?もしくは口下手な不器用ツンデレキャラでしょうか。



あぁ、ちなみにこのキャラ知識は友人の受け売りです。というか、夢宮さんたちを見て

「乙ゲーか」

と言ったのはこの友人で、意味がわからなかったので説明をしてもらいました。そういうゲームも貸してもらったのですが、イラッとしたのですぐ返しました。

あれ?
チャラ男キャラがいないなぁ。




「藤堂さん?」

あら、ちょっと一人の世界に入りすぎてしまいました。失礼。




「あ、すみません。少し考え事を……」

「そうですか。それで、話というのは?」

「あんまり時間を取らせるな。さっさと話せ。」

「あまり時間は取らせません。ですがとりあえず………………」


「座っていただけますか?」









「床に」
















「はっ?」









この時の顔は見物でした。


まるで何を言われたのか理解出来ないという顔。もしくは本当に理解していなかったのかもしれませんね。


一瞬の沈黙の後。




「なにいってるの?バカなの?どーしてボクらが床に座んなきゃいけないの?ってかあんたが床に土下座してボクらに話を聞いてくださいってお願いするんじゃないの?」

とのたまったのが1年書記くん。



「ふざけるな」

と怒りを押し殺した声で言ったのが会長。



「穏やかではありませんね。なぜ僕らにそんなことを?」

と冷たい眼差しで言うのが副会長。



「……………………」

これまた無言で、しかし目線は野獣のように睨み付けるのが2年書記。



呆気に取られ、顔を青ざめさせているのが先生。



あらいやだ。この方たち、頭もダメだと思ったら耳まで悪くなったのかしら。大変ね。


「んだと!?」

まぁ、口に出てしまっていたみたい。



2年書記くんがこちらに来て私の胸ぐらを掴もうとします。



「やめっ……」

と誰かが言う前に床に倒れました。






誰が?









もちろん2年書記くんがです。



「やめておけ。藤堂は柔道も合気道も段を持ってる。」

との先生のお言葉にフリーズしてた2年書記くんが我に返りました。


「なんで………」

それはなんで先生がそんなことを知っているのか?それともなんで自分が女に負けたか?ですか?




「俺と藤堂は幼馴染みだ。」

一つ目の疑問は先生が説明したので、二つ目は私が説明しましょう!





「藤堂は父親は確かに小さな会社の社長だが、母親の父親……つまりお祖父さんだな。その方が近藤グループ創始者で現会長だ。だからあらゆる危機的状況にも対応出来るように武道は並みの男よりも強い。お前らでは勝てないよ。」

あぁ!!私が説明したかったのにぃ!




そうです。私自身と家族たちは庶民に近い平々凡々な一般家庭ですが、母方のお祖父様はこの日本の5本の指に入るぐらいの大企業会長です。しかも、母を溺愛し、その娘の私は目に入れても痛くないという可愛がりっぷりなのです。
なので、そんな私に万が一のことがあってはならないと、柔道・合気道、最近は剣道も教えてくれるようになりました。
SPを付ける方が早い気もしますが、そこは庶民。そんなものに縛られたくはなーい。という私の意見を尊重してくれての結果です。


まぁ私のことはどうでもいいとして、唖然としている彼らにもう一度言ってあげましょう。





「では座っていただけますか。床に。今からあなた方に説教をしなくてはいけないのです。こんなところで時間を取られたくはありません。…………早くなさってくださいね。」

ニコッ




**********


渋々ながらも床に正座をした彼らを見て、私は幸村先輩に声をかけました。


「幸村先輩、しばらく生徒会室をお借りします。もし急な仕事がないなら………」

「いや、ここにいるよ。」

あら、意外。残るんですね。まぁ先輩もこれを機に彼らに文句を言ってやりたいのかもしれませんね。

……なんだか楽しそうなのは気のせいですよね?先輩はそんなキャラじゃないはず。




では改めまして。




「なんでオレらが正座させらなきゃならん。」

出鼻をくじかれました。
せっかちな男はもてませんよ?


「正座……というか、土下座をしてもらいたいんです。私にではなく、私のお友達に。」


意味がわかっていない彼らに説明してあげました。
自分たちがなにをしたか。
なにをしなかったのか。


それを聞いた彼らは、


「偶然じゃないのか?なんでオレたちのせいだと言えるんだ。」

とのたまったので、



「偶然にしてはタイミングが良すぎるとは思いませんか?そんな偶然よりもぶつかったと考えた方が理屈が合うと思いません?」

「でもわざとじゃないんだし……」

「わざとじゃなければ許されるんですか?謝罪もしてないのに?というか、それが教育者のセリフですか?それに、これが故意なのであれば、私はこんな話し合いの場を設けることもなく即刻あなた方に学校を去ってもらいますがね。」

「それから、先ほど小さい声で見てないくせにとおっしゃいましたね、1年書記くん。確かに私自身は見ていませんでしたが、目撃者はちゃんといたんですよ?…………夢宮さんの一言で確かめもせずに宝生さんや生徒たちを処分したあなた方とは違います。」

この言葉に攻略キャラたちは息を飲みました。




…………悲しいことに攻略キャラたちは、夢宮さんが嫌がらせやらひどい言葉を言われたとの一言で生徒たちを処罰したのです。裏をとったり本人たちの話も聞かずに。


確かに夢宮さんは女子たちの嫉妬の的です。学校の憧れの生徒会役員たちからまるでお姫様のようにちやほやされていましたから。もしかしたら本当に嫌がらせはあったのかもしれません。
ですが、宝生さんは絶対にそんなことはしません。攻略キャラたちと仲は良かったですが、彼女にはきちんとした恋人がいるんですから。理由がありません。

思うに、夢宮さんにとって邪魔だったのでしょう。「逆ハーヒロイン」には到底及ばない気品や洗練された仕草、他の方たちからの絶対なる信頼などが。
だから夢宮さんは排除したかったのでしょう。攻略キャラたちを使って。


ただ、宝生さんは攻略キャラたちに負けず劣らずの名家。完全に排除は出来ずに、今は自宅謹慎扱いです。
それだけでもこの学校の女子たち全てを、愚かな攻略キャラたちは敵にまわしたのです。





「わかりました。こちらの非を認めます。」

おや、副会長。謝罪をする気になったのはいいですが、

「謝ればいいのだろうという気持ちでは困ります。お友達が許しても私が許しませんからね。私が認めるまで何度でも謝らせますよ?」

「もちろんそんな気持ちで謝罪などしませんよ。足を挫いて腰も打ってしまったんでしょう?誠心誠意謝ります。」

まぁかなり不承不承ですが、他の方たちも納得しました。

というか、早く終わらせて夢宮さんを迎えに行きたいと顔に出てますがね。




だから締めに爆弾を落としていきます!




「なら明日謝罪の場を設けますね。
…………そうそう、この部屋は近々あなた方のものではなくなりますので、早めに片付けることをオススメします。」

これにはビックリしたみたいです。

またもやフリーズしてしまいました。



……性能が悪いんですね~。





「あかね、それはどういう……」

先生。ここは学校なので幼馴染み感覚でいられては困ります。



「どうもこうも言葉通りです。明日、学園長に生徒会役員のリコールをしますので。
すぐに受理されると思います。この学校の3分の2以上の賛同はもらっていますので。
あぁ、先生も顧問から降ろされますよ。あなたがいたんでは意味ないですからね。
……それから、この件はお祖父様の耳にも入れておきます。私は再三忠告しましたから。でも聞く耳を持たなかったのは先生です。何も文句はないでしょう?」

この言葉に先生は今度こそ顔色がなくなりました。





いくら「逆ハーヒロイン」や攻略キャラたちに興味がないとはいえ、先生は幼馴染み。知らない人ではありません。
だから、夢宮さんを特別扱いしないように、教師として自覚ある行動を。とさんざん注意しました。……無駄みたいでしたがね。




「恋をするのは勝手です。ですがあなた方は恋をして変わった。盲目とは言えないほどに。
今のあなた方は夢宮さんの奴隷のようです。何かが欠けてしまったのか、狂ってしまったのか。そんなに彼女を大事にしたいなら好きなところでやってください。ですがこの学校の生徒を巻き込むことは許しません。覚悟して下さい。」










「お時間を取らせてすみませんでした。それではこれで。あっ!幸村先輩はリコールされませんのでご安心下さい。お仕事の邪魔をして申し訳ありませんでした。さようなら。」


ペコリ


とお辞儀をして、呆然とした攻略キャラたちをおいて帰路につきました。




**********


それから攻略キャラたちはどうしてるかというと……







まだ生徒会役員をやっています。

実は説教をした次の日、
彼らはゆいかちゃんに謝るのとは別に私を呼び出しました。



朝っぱらから面倒ですねぇ。私は忙しいんですが。


と心に思い口にも出したんですが、彼らは怯まなかった。




そしていきなり土下座しだしたのです。昨日と全く同じ場所・同じ格好で。
しかし違うのは彼らが渋々ではなく必死だったということ。




「リコールするのはどうかやめてほしい。それだけは頼む!!」

とどうやら本気で頼んでくる会長。



他の方々も口々に反省の念と心を入れ替えて仕事に徹するとおっしゃっていました。

ですが、このリコールは私だけのものではありません。だから無理です。とお伝えしたのですが……





「いや、あかねの言葉なら他の生徒たちも納得する!少しの時間だけでいい。俺らに挽回のチャンスをくれ…!!」

とどうしてもと先生やら攻略キャラたちにお願いされてしまったのです。




私も鬼ではありません。ですから、私が他の生徒を納得させられたら、1ヶ月の猶予を与える約束をしました。……まぁ皆さん結構すんなり

「あかねさんがそう言うなら。」

と納得してくれましたが。





まさか自分がこんなに周りに信頼されてるなんて!と感動しつつ、最後のチャンスとなった彼らに条件を出しました。





1つめは夢宮さんを役員補佐から外すこと。
まぁ当然です。

2つめは1ヶ月経って改善されたかの判断を、全生徒の投票をもってして決めること。
ここで改善されてないという結果が出た場合、即生徒会選挙のやり直しです。もちろん攻略キャラたちは立候補も出来ません。





この2つの条件を彼らはあっさりとのみました。
意外です。

1年書記くん辺りから文句の1つも出るかと思いましたが、なんだか昨日とは打って変わって皆さん神妙な態度です。



リコール作戦大成功ですね!






**********


あれからもうすぐ1ヶ月経とうとしています。


来週、いよいよ投票日となるのですが、心配はしていません。





彼らはあの日から本当に心を入れ替えたようで、生徒会の仕事はもちろん、他の委員会や部活の内部も見て回り、時には手を貸し、アドバイスなんかもしているそうです。

生徒たちの信頼も徐々にではありますが、取り戻しかけていますので、このままいけばリコールされずに済むでしょう。



ただ困ったことが1つ…………












「おはようございます、あかねさん。昨日の報告に来ました。」

と、私の机の横に立ったのは副会長です。




あの日以降彼らは毎日、朝・放課後に昨日の報告やら今日の報告やらをしにきます。

最初は感心感心~なんて思って聞いてたんですが、1週間もすれば飽きるし面倒です。

しかもお稽古がない日は生徒会室で見張りという名のティータイムを取らされます。
……私はさっさと帰りたいのに。





今日も今日とて見張りタイムです。



「あーちゃん先輩、お茶足りてる?」


「口より手を動かせ。あかね、お菓子が足りなきゃ持ってくるぞ。」


「二人とも静かにして下さい。あかねさんがゆっくり出来ないでしょう?」


「アカネ、ん。」

竹刀はいりませんよ2年書記くん。


「なんでみんなしてあかねって呼んでんだ。ったく……」

とまぁ放課後の生徒会室はこんな感じです。




それを静かに眺める幸村先輩を忘れちゃいけませんが。






***********


結局、夢宮さんにとってはなにエンドかわからなくなってしまいましたが、これが本来のあるべき姿なんだと思います。
「逆ハー」なんて現実ではただの優柔不断・八方美人女にしかなり得ませんし、最終的に困るのは本人だと思うのです。


これにて「乙女ゲーム」を終了いたしましょう。
ねっ?

ニコリ









追記



報告自体には来ていませんが(元々その必要がないですしね)幸村先輩とは昼休みに会ったりしてます。

なぜかというと、

『彼らの報告だけじゃ誇張してるかもしれないでしょ?だから答えあわせをしよ。』

という先輩のお言葉に、なるほど!と思ったからです。が…………






最近答えあわせしてないですよね?

ちょっ、近すぎです!
もちょっと離れて座って下さい!
顔を覗かないで下さい!
頬に触れないでぇぇ!!





先輩のキャラは修正が必要なようです……







調子に乗ったら説教かましてやりますからねぇぇ!!
いかがでしたか……
説教といいつつ説教してないのはわかってます!
詰め込みすぎたのも……。

感想いただけると嬉しいです!


あと活動記録に詰め込めなかった設定もあるので、物好きな方は見ていってください。
ありがとうございました!

評価や感想は作者の原動力となります。
読了後の評価にご協力をお願いします。 ⇒評価システムについて

文法・文章評価


物語(ストーリー)評価
※評価するにはログインしてください。
感想を書く場合はログインしてください。
お薦めレビューを書く場合はログインしてください。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ