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月下【二百文字小説】

作者: ラーさん

路傍之杜鵑先生主催、美女描写企画「二百文字の彼女」投稿作品を読んでいて、無性に書きたくなり、書いてしまいました。

 月下の湖に女が踊っている。

 その黒髪は黄金の月の下に艶やかに広がり、その白い衣は蒼い湖面の上に淡くきらめいている。

 女は袖の衣を振り舞わせ、跳ねるように湖に踊る。足着く水面に浮かぶ波紋は、月夜の静寂にかすかな水音を響かせながら、互いに重なり打ち合い触れて、元の水へと還っていく。

 翻る袖の垣間に、月光を映す双眸が見えた。

 目が合った。

 その目睫は細く緩み、白面に鮮やかな朱唇が薄く開く。

 月下笑貌。

 私は誘われた。

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― 新着の感想 ―
[一言] 読み手も違う意味で楽しくなってきた今日この頃。 そのうちお題で二百文字とかやって下さいよ♪ ちょっとしたシリーズ化の予感ですね(^_^)ノ
[一言]  とても美しい表現と幻想的な描写に溜息が出ました。  特に好きなのは「月下~元の水へと還っていく。」までの三つの長文から、「翻る袖~私は誘われた。」の四つの短文の落差です。  長文は湖に美し…
2011/08/06 00:29 退会済み
管理
[一言] ひぃぃぃぃ  俺も誘われたああああ ラーさん すてきーー 蘭子うっとり。 もともと品のある文章を書かれる、揺るぎない底力を感じさせる蘭子のラーさんですが、これはまた幻想的で、なんとも芸術…
2011/08/06 00:24 退会済み
管理
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