艶やかに舞う 着物の袖が
春の訪れ告げるよに
弧を描く 金、紅は
過去と未来を繋ぐ橋
ひらり ひらり
舞い散る桜 止められぬ 儚き望み 追憶の時
ここも いつか
薄紅が 溢れ溢れて埋め尽くす
ゆらり ゆらり
揺れる心 誰も知らぬ 儚き願い 永遠の時
あれも いつか
朽ちて散ってまた育つ 人の常よ
記憶を望む者 何処に帰る
誰かの想い 背を向けて
永久を願う者 何処に行かん
誰かの悲しみ 捨て置いて
今を生きる苦しみ越えて
先に咲くのは山桜
己を律し 心澄む
欲に生きる快楽に溺れ
先に咲くのは沈丁花
他者を制して 身には毒
いつか滅びるその日まで
生き死にゆく者の定めなり
桜、身を散らして 舞いあがる
春の吐息 ここに在りと
彼、花に応えて 目を閉じる
懐かしきを纏い 夢を抱きて 現在をいく
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