花と恋
どうも。
すとむみずみです。
よろしくお願い致します。
キミは、いつも私のことを見ていた。どのくらい前からかな。きっと、思い出せないくらいずっとずっと前からだよね。
最初はね、こわかったんだ。じっと見つめられるのが。私、なにかヘンなことしたかなって。怒らせるようなことしたかなって。
原っぱで遊んでたら、キミはいきなり私の方に来たよね。びっくりしたんだ。こわかったんだ。私、なにしちゃったんだろうって。なにされるんだろうって。
キミは、黙って右手をさしだすと、その中に握っているモノを渡してくれた。今でもおぼえてるよ。小さくて可愛い、真っ白な花。震える手の中で、輝いていた。
それから毎日毎日、キミは私に花をくれた。部屋が花瓶だらけになるほど、いっぱい、いっぱい。
だから、この花は、私がキミに恋をした日からの日記みたいなモノ。キミから私への愛の証。
キミが知ってたか知らなかったか、私にはわからないけど、あの時の花言葉はね。私、調べたんだ。
花言葉はね。
――『貴女が好きです』。
読んでいただきありがとうございました。
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