嘆きの声(2/19)縦書き表示RDF


嘆きの声
作:水城翼



第一話 始まり


不幸とは無縁だと思っていた。

俺のこの学校生活。

親友だっているし、みんな楽しい奴ばっかだし。

いつだっただろう、この幸せが一転して、不幸のどん底まで突き落とされたのは。

何かが急におかしくなり始めて、歯車が合わなくなる。

やがてぎしぎしと音を立て始め、崩れ落ちたんだ。

何が、歯車をかみ合うのを許さないのだろう。何が、俺達をそうさせてしまったんだろう。

分からない…、分からない。

***

…林間学校一ヶ月前。

「…………へ?」
「やったな、蓮!お前、自己ベスト更新したんだよ!!」
「…マジ?」

飛鳥蓮。陸上部に所属しているが、自己ベストをさっき更新した…らしい。

「ホントホント。これで次の大会はお前で決定だな。」
「…マジ?」

このとき俺は、かなりの驚きに呆然としていたらしい。
何回も同じ事を聞いていた。

「だからホントだって!ほら、お前からも言ってやってくれよ。(たくみ。」

坂元工さかもとたくみ。俺の一番の親友だ。同じ陸上部に所属しているが、俺よりよっぽど足が速い。…はずなんだけど。

「おめでとう。これでお前は大会に出場できるな。…俺、最近タイム悪いから。あとは頼んだぞ。」
「…工…。おう、任されたっ!!」

工が俺の言葉に少し微笑んだ。
そう、工は最近タイムが悪い。もしかしてこれが、スランプというものなのだろうか。
ということで、今のところ調子が良い俺が選手に選ばれたわけだ。

工と二人で話していたら、ひそひそとした聞き取りにくい声が、少しだけ伝わってきた。
「…やっぱり天才は違うな…。」
「…二人でトップタイムずっと争って…だろ…?…でも…は、飛鳥が不正してたんだよな…?」
…。
……え?
俺が、不正?
何でそんな噂、流れてるんだよ…?
陸上部の二人のその言葉に呆然としていた、その時。


変なところで終わらせてしまってすみません。
こんな文章でも、感想をもらえたらありがたいです。
よろしくお願いします。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう