嘆きの声(14/19)縦書き表示RDF


嘆きの声
作:水城翼



第十三話 警告



がしっ…
ものすごく、強い力。
こんなに細い体から、どうしたらこんなに強い力が出てくるかに疑問を抱いたが、そんなことよりも、すごく痛い。
体中に激痛が走り、俺は思わず小さく声を上げる。


「…ケイコク、だよ」


俺の耳元で…、小さく、優がささやく…。
ケイコク…。…警告…?

「…っ、警告…?何のことだよ…?」
「それはね」

優が、そっと俺に言う。
その声色は、とても恐ろしいほどに冷め切っていた。
怖い。
どうしてかは分からない。だけど怖い。
そっ…と、優の顔を見てみると…
口元は笑っていた。でも、目は笑ってない…!!!
優がゆっくりと口を開く。

「林間学校に、行っちゃいけない。」


…え?


「…どうして…?」

「行ったら…確実に…」

そこで優は話すのをやめてしまう。
確実に…何なんだよ…?
どうなるっていうんだよ…?
優の口が開くのをひたすら待つ。
そうしているうちに、俺の体中が汗がびっしょりになっていく…。
気持ち悪い…。はやく、この場が過ぎ去ってしまえばいいのに、と心の底から願う。

「確実に、後悔すると思う。」

…後悔、か…
みんなが林間学校に行っている間、ずっとあんなところにいたら、それこそ後悔すると思う。


ギシッ…


今までよりも、もっと強い力で肩をつかまれる。

「いっ!!」
「これは警告。聞くか聞かないかは蓮の自由。でもね…。」


ふっ…


一瞬、優が俺の肩をつかむ力をゆるめた。
痛みから解放され、俺は少しほっとする。

しかし、それは本当に一瞬で、すぐにものすごい痛みがおそってくる…。


「聞かないと、確実に後悔するから。」


久しぶりの「嘆きの声」の更新です。
ここまで辛抱強く待ってくださっていた方、ありがとうございます。
これからも、よろしくお願いします。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう