魔王城の門番(1/13)縦書き表示RDF



この小説はある作品リクエストの掲示板でどうしても書きたくなったお話です。面白くなるように頑張りますのでよろしくお願いします!

  * * *

ここで、登場人物を紹介したいと思います。

染谷夏輝そめやなつき…この話の主人公。27歳 156cm。大企業元秘書。現在は門番として魔王城で働いている。

・ギル…夏輝を魔界に連れてきた張本人。一応魔界の王。28歳

・セルロス…ギルの補佐官兼執事。26歳

・デイル…ギルの補佐官兼護衛。28歳

・エリザ…城のメイド。夏輝の世話係。24歳

・アンナ…上に同じ。事情があり魔王城で働いている。28歳

・アレン…隣国の軍人。勇者と名乗っているが、アンナとは兄妹。30歳

今はこの人数で話は進んでいますが、もしかしたらまだまだ増える可能性もあります。
そのときは随時修正していくつもりです。


魔王城の門番
作:水城朱音



第一話:変質者には気をつけよう!


染谷夏輝そめやなつき27歳。つい先日、魔王城なるところにやってきた。

一応人間の私がなぜにまた、このような魔物がうようよいる所にやってきてしまったのか…

その日はまだまだ暑い日が続いている9月半ば。
私は大企業に秘書として勤め始め約5年。それなりに経験を積んで来たのだが、周りの人間には冷徹人間はたまた鉄の女などと言われていた。
実際に自分でも冷たい人間だとは思う。しかし、私の性格上人に媚売って仕事を得るなんて考えられない。だから仕事だけは人一倍がむしゃらにやってきた。

おっと、話がそれてしまったかな?
とにかく私は忙しい日々を送っていた。はっきり言ってこんな所に来ている場合じゃないほど忙しい身なのだ。

なのに会社から自宅への帰宅途中、私が住むマンションの外壁が見えた頃、いきなり真っ黒なマントを着た男が目の前に現れた。

「そなた…魔界に来る気はないか?」
「……」

は?魔界?何言ってんのコイツ…頭おかしいのか?


もう夜なのに昼間の暑さが尾を引いて蒸し暑い。
そんな中これまた暑そうなマントを纏った男を見て、直感的に変質者だと判断した。

当然私は逃げようと後ずさる。
男はそんな私を一瞥すると更に近寄ってきた。
そのため、今までハッキリしていなかった姿、顔が見えてくる。身長は180を軽く超る程高く、漆黒の髪に少し吊りあがった黒目。スッとした鼻。それはそれは美しい顔だった。
そんな姿を目の当たりにして一瞬立ち止まりそうになったが、騙されてはいけない。

「待て…、怪しいものではない」

いやいや、いくら顔が良くったって十分怪しいですから!!

「仕方ない…少々手荒いが…」

「きゃっ!!」

その時だった。変質者が手を上げるのと同時に、私は足場を失い慌てて体勢を整えようとしても遅かった。

次の瞬間真っ暗闇が全身を包み込み、浮遊感と共に穴を滑っているような感覚を最後に意識が遠のいた。







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