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テスト
作:火水 風地


「明日…全国一斉テストを行います」

唐突だった、唐突過ぎた故に僕は今騒音の中にいる。
僕以外のこのクラスの生徒が全員ブーイングをしているからだ

『うっぜーなぁ馬鹿がっ!日頃から勉強してねぇーおめぇーらが悪いんじゃねぇかよ』

僕はこの高校では一番の学力をほこっている……いや全国でも5本の指に入るほどの秀才学生だ。

『この間は4位だったが、今度こそは1位を貰ってやる』
僕には周りの馬鹿共とは違いテストに対する自信があった。

『今日は寝ないで勉強し続けてやる!』

やる気も相当だ

時業が全て終わった刹那僕は掃除をサボりHRもサボって、自宅に一直線に進んで行った………

自宅への帰り道にある曲がり角をまわった時だった…俺がガキにぶつかったのは……

そのガキ俺に勝手にぶつかってきやがったくせに謝りもせず勝手に気絶しやがった、
急いでいたから僕は無視してきたけどな

自宅に着いた俺はただいまも言わずいつも通りに自室に引きこもり決め込んだ………勿論集中して勉強するためだが……

―――――
―――


『深夜2時か……11時間ぶっ通しでの勉強は流石に堪えるな……』

頭がくらくらしてきた、額に手をあてると結構な熱がある気がする。


『やばいな……明日学校にいけるか?僕……』


僕の、一般人のそれを軽く凌駕する程のやる気が全て奪われてしまうほど僕の体調は悪かった。

―――――
―――


『う……ん…』

俺は目をさました、熱も下がっているようで安心する

『体の疲れが随分とれているな』

ふと、時計が目に映る………

「2時っ!まじかよっ…もうテスト終わってんじゃねぇか…」

頭の良い俺はあがいても無駄だとすぐに悟れた、だからまた次のテストがあるさと開き直ることができた

『今日は家で勉強していよう。』

僕は昨日のように勉強し過ぎないように注意を払い、休みながら着々と知識を身につけていった。

―――――
―――


翌日


「う……んー!」

起きた僕はまず、枕時計を見る……昨日のことがあったからだ

『6時50分か………余裕だな』

時刻を確認した僕はさっさと制服を着て、朝食も食べずに学校へと向かって行った。

『曇りか……雨が降りそうだな』

僕は走って学校へと行くことにした。
―――――
―――


学校の玄関を通り下駄箱に行く………僕は何かが引っ掛かっていた

『何かが違う………………なんだ?』

下駄箱を見た時、僕は心に引っ掛かっていたものが何なのか分かった…

僕の以外のほとんど全ての下駄箱に外靴が無く、そして内靴がそれと同様にほぼ全ての下駄箱にあったのだ

「そういえば、通学路に一人も生徒いなかったな…いつもあの時間帯は結構馬鹿……生徒と会うのに…」

『胸に突っ掛かっていたモヤモヤはこれだったのか』
「しかし……馬鹿共なんて知ったこっちゃないね!」
俺は心中にあった曇りが晴れたことによってテンションが上がっていた……

だから、いつもは、この時間帯にいるはずのない先生が一人で、
教室に立っているのを見たときはとても驚いた……

膨らんでいた風船が時に従ってしぼんでいくように、俺の気分の高まり…テンションも低くなっていくねが自分でも分かった

「せ、先生…どうかしたんですか?」

「どうって…何がですか?」

心無しか先生の声が重い気がする…

「いや…あの、いつもより来るのが早いなと……ううん…そんなことより、他の人は、生徒は何でいないのですか?」

「何でって…不合格になったからに決まってるじゃない…」

「……何にですか?」

「テストよ…昨日のね、言ってなかったかしら、コレは政府が実行した大きな意義のあるテストだって……」

『そんなの聞いた覚えがない』

「どんな意義か知りたい?……冥土の土産として教えてあげる、昨日行ったテストはね、優秀な生徒を選び、それとはみなされ無かった者を……一人残らず殺し人口増加に陥いり、食糧難になってしまった我が国の経済を豊かにする……そのために…優秀な生徒だけを選ぶために行われたのよ」

僕は先生の言った
「殺し」
という言葉にだけ意識を傾けさせられていた

「殺しって!僕も殺されるんですか!?テストを受けなかった僕はどうなるんですかっ!!?」





「殺されるわよ……………………………………………普通ならね…」


「普通なら?」「そう貴方は……政府には殺されないわ…特例としてね、貴方は優秀だと以前から政府にも知られていたから…」

「じゃ、じゃあー僕は助か…」

「いいえ、貴方は助からない……ここで貴方は死ぬんですもの」

「!!!!!」

「貴方、昨日子供にぶつかったわよね…いいえ確かに貴方はぶつかった、そして…その子を………………………………………私の子を殺しタ!」

言うが早いか先生は…狂人と化したそいつは、どこからだしたのかナイフを持って、腰にため一直線にこちらに…僕の肉を引き裂こうと突っ込んできた…

「死んでたまるかぁー!!」

僕は勢いに任せこちらに突っ走ってきた、先生を紙一重でかわし、隙のできた先生の顔面にナイフをかわした刹那右ストレートを食らわしてやった…

「へっへっへ!雑魚が…」
僕はそいつの手から落ちたナイフを手にとる

「ばいばい……せんせー」はナイフを力任せに、倒れこむそいつに突き刺す……ナイフを伝い鮮血が俺の服をも真っ赤に染め上げていく。

「ふっはっはっ!!やっちまった、だけど僕は罪には問われないんだよな……だって僕は選ばれた人間なんだもんなぁー!!」

僕は地に這いつくばるそいつに言った

『っていっても、もう死んじゃてるか!』

なにかが聞こえた気がした
しかしカレは何が聞こえたのか遂には死ぬまで知ることはできなかった。そうカレがこの日より2日後に処刑されるまで









「ふふっ………例外なんてある訳無いじゃない…」

これが彼女の本当の彼に対する冥土の土産の言葉だった…………


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