第74話 夏の終わり 後編-1
こんにちは、ユキです。実に7年ぶりの投稿です。
お待たせしてしまい申し訳ないとともに、自分の能力にも限界を感じております。
何故ならかわいい望君が書けていない、そう感じてしまう自分がいるからです。
書き方がだいぶ変わっておりますが、以前のほうが読みやすい等あれば以前のように編集しなおしますので一報ください。
後編とか言いながら2分割の予定です。なるべく早く上げれるよう時間に都合をつけて書いていきますのでよろしくお願いします。
ちなみに今回は望君が空気です。←おい主人公やぞ
それでは第74話、どうぞ。
-湖の畔-
二人にお説教をし終えて、みんなが集まっていたところに戻ってみるとそこでは...
「ななちゃんもっと右だよー!」
「え?右って...うわぁっと!?」
目隠しをした那波ちゃんと指示を出している水ちゃん。その先にあるのは西瓜。
「西瓜割り...?」
どこから持ち出したのか、はたまたどこにあったのか西瓜を目指して那波ちゃんが四苦八苦しているのを面白おかしく指示を出して誘導している水ちゃん。そして周りでは応援やちょっとしたヤジを飛ばしている面々。
「あら望、お帰りなさい。冷蔵庫においしそうな西瓜があったからとってきちゃったわ♪」
「やっぱりうちのだったんだ...。」
まあ食べようと思ってとってたけどタイミングなかったしいいんだけどさ...そう思いながら後ろを見るとさっきの状況を作ってあげたんだからなにがあったか聞かせなさいと狛に詰め寄っている紫さんとそれに答える狛。
「いやぁ、さっきは役得だったなぁ。」
「うるさい!お姉ちゃんにデレデレするな!」
そしてその言葉を発した狛にローキックを入れるにとりちゃん。何狛はデレデレしてるんだか...もう///
「...!ななちゃん!もっと左!そんでもって前に十五歩すすんで!」
「...オッケー!」
僕は見逃さなかった。にやりとした水ちゃんと口角が上がった那波ちゃんを。そしてその的確な指示にすいすいと足を進めていく那波ちゃんはその指示通りの場所で止まり、息を吸った。
「ちょ、おい、まさか!」
「そこだぁぁぁぁ!!」
「でりゃぁぁぁぁ!!」
思い切り振り下ろされる棒。その先には...
「っっっぶねぇぇぇ!!?なにすんだよ!!?」
「ちっ。当てそこなったか...(あ~。西瓜あてそこなっちゃったぁ~。)」
「おいおいおいおい!建前と本音間違えてんだろ!顔と言ってることが真逆だぞ!?」
スポーツマン的な笑顔でその言葉を発した那波ちゃん。それにツッコむ狛。那波ちゃん、あれは本気で振り下ろしてるよね...。だって地面にあたって棒が折れちゃってるし...。
「なんで俺殴られそうになってんだよ!何もしてないだろ!?」
「なんか役得ーとか聞こえたしー。望と一緒に帰ってきてたから、また何か望にしてたんでしょ!全く!」
「いや、まあそれはな...」
「そこは否定しときなさいよ!」
そんなで言い合いに発展する二人。それをあおっていく水ちゃんでさらににぎやかになっていく。
それを横目に次はだれが西瓜を割るかと話しているほか面々。
「次私やりたーい♪」
「待ちなさいフラン先に私よ。」
「むー。お姉ちゃんずるーい!」
レミィとフランちゃんで次を取り合ってるみたい。僕もやりたいしちょっと話しにいこうかな?
「ねぇねぇ、僕もやりたいんだけど...参加していい?」
「あら望、どこいってたの?」
一番近くにいたパチュリーさんに話しかける。そこから紅魔館の面々にさっきあったことを話すとまたもや全員に囲まれてしまった...
「まったく、あの狛とかいう男、油断ならないわね...」
「ははは...まぁ狛もね、助けてくれたんだから...ね?」
「それでも望はあげないもんねー♪」
前からレミィが抱き着いて僕の胸に顔をうずめ、後ろからはフランちゃんがおんぶのように乗っかってくる。
「まったくね。」
「そうですわ。」
さらに左右にパチュリーさんと咲夜さん。さっきもだけどみんなくっつきすぎだよ;;
「ねぇ~次は~...あらあら人気者ね望。」
「あ、紫さん。どうしたんですか?」
「次は誰の番にするのか聞きに来たのだけれど...あ♪」
何かを思いついたかのようににっこり笑う紫さんそして耳うちでレミリアさんと何か話している。密着してるはずなのに何も聞こえないなんてどんな話をしてるんだろ...
「いいわね...その話、乗るわ。」
「決まりね。望、次はあなたの番よ。はい、目隠しと棒♪」
「え?あ、はい?」
いきなりのことで戸惑いながらも目隠しと棒を受け取る僕。順番決めでもめてた?はずだったのに僕がやってもいいのかな...?でもまぁレミリアさんも紫さんも笑顔で渡してくれたしいいよね?
-side レミリア
耳打ちの内容はこうだ。
望に西瓜割りをやらせるが、その時にみんなで指示を出す。ここまでは普通の西瓜割りと変わらない。しかし特別ルールを設けるのだという。
うまく指示を出して自分のもとに望を連れてきて抱きしめた人がゲームの勝者で明日一日望を自由にできる。
チームでの参加でもいいし、個人にするのも自由。
指示には『こっち』みたいな自分のほうに直接導くような発言は禁止でその発言をした者は失格でそのゲーム内での発言を禁止にする。
望及び他の参加者に物理的干渉・能力での干渉は禁止。純粋に声だけでの勝負。手を出したらそこでその人は失格。
もしも西瓜を望が割ったら望の一人勝ちで望が好きなように明日を過ごせるように全員が配慮する。
これらがルール。他の面々に邪魔されずに望と一緒にいられると考えたら了承一択だった。
そして私たちはこのゲームにどのように参加するか話し合うことにする。
「どうするパチェ?紅魔館チームとして参加するべきかしら?」
「そうね...私個人では望を一日独り占めしたいから個人で参加したい所だけどルールで見るならチームで参加したほうが無難かしら。意外と難しいルールなのよこれ。直接導けないし、ほかの声も邪魔をする。一人の声量だけじゃ厳しいゲームになりそうね...。」
「そうね...じゃあチームで参加にしましょうか。それで、勝った時の望の一日は平等に分けましょう。」
私も本当は独り占めしたいけどこのゲームに負けてしまうのも嫌だしならば確率は高いに越したことはない。
「絶対勝とうね!お姉ちゃん!」
「そうね、他に望を渡さないわ...。」
そしてこの望争奪西瓜割り大会の幕が切って落とされる...
前回で次は水泳大会といったなあれは嘘だ。
というのも水泳の描写って書くのめんどくさいというか書き方難しすぎて進みそうになさそうだったんで夏といえば何かを考えていたら西瓜割りっていいんじゃない?って方向になりました。
最終的な落ちで萃香を叩く、なんて落ちはありません(ダジャレ乙)
この夏の話が終わり、その後数話入れて一旦望叶紀伝は終了し、もろもろキャラを増やし(主に原作キャラで把握できている面々)少し成長した望君を描く続編を描こうかとも考えております。
まだ読んでくれている人がいるのかわかりませんが、もともと自己満足で始めた作品なのでゆるり投稿していきたいなと思っております。読んでもらえたなら幸いです。
望叶紀伝の後数話、お付き合いくださいますよう、よろしくお願いします。
かわいい望君を期待している皆様。僕にかわいい望君を描けるよう、応援よろしくお願いいたします。
追記
活動報告も更新したのて一読お願いします。