第69話 新参…!?
おまたせいたしました!ユキさんです!||‥)」
3ヶ月もおまたせして申し訳ないと思っています。
ネタに詰まっていてどうしようかと思い続けて…っとこんなこと前書きに書くべきではないでしょう。
今回はなんと…!
→本編にて種明かし(笑)
ではどぞー!
望「今日は暇だなぁ…」
性転換騒ぎも終わり、数日が経っていつもの日常が戻った。
ここ数日は皆が皆僕の喫茶店に来るような、そんな忙しい毎日だった。
でも今日はなんだか違う。
望「なんだろう…静かだなぁ…」
もうお昼もすぎているというのに誰も来ない。にとりちゃんも朝出かけたっきり帰ってこない。
こんな日は一度もなかったのに…
望「みんな忙しいのかなぁ…?」
僕はカウンター席に座り、テーブルに肘をついてため息をつく。
??「ねぇねぇ、ため息なんかついてどうしたの?」
望「ふぇ?」
いきなり横から話しかけられる。
なんでだろう?ドアの開く音もしなかったし気配もなかった…
望「って誰!?」
僕はすぐさま横を見る。そこには帽子をかぶった…目?…みたいなものが胸辺りにある子が居た。
??「え?あ、私は古明地こいしだよ。君は?」
望「え、あ、えと僕は御願望って言うんだけど…」
なんか普通に自己紹介とかしちゃったけど…
こいし「ところでさ、ここってどこ?」
望「え?えっとここは…人里のはずれで僕の家で…喫茶店なんだけど…わからずに来てたの?」
こいし「うん、気がついたらここに居たの。」
望「気がついたらって…」
そんな事を話しているとカランとドアが開く音がした…
やっぱりカランって音がなるはずだよね…
??「こらこいし!勝手にどっか行っちゃいけないってあれほど…」
こいし「あ、お姉ちゃん!」
望「またしらない人が…」
お姉ちゃんと呼ばれたこいしちゃんに似た人が入ってきた。
なんだろ。今日は知らない人のオンパレードになりそうな気がするよ…
??「『知らない人のオンパレード』…?」
望「あれ?また僕言葉に出してた?」
??「いえ、その…」
こいし「望、あのね、お姉ちゃんは人の心を読むことが出来るんだよ!」
心が読める…?あぁ~だからさっきの僕の考えたことが読まれたのかぁ…
え?じゃあ…
??「?『初めまして、僕は御願望って言います』あ、私は古明地さとりです。」
望「えっと、自己紹介がこんなで悪いんだけど…一応ここ喫茶店だから何か食べます?」
こいし「え?いいの!?」
さとり「こらこいし!」
望「いいんですよ。ささ、この席に座ってください。」
僕は僕が座っていたカウンター席にさとりさんに座ってもらう。ちなみにこいし…ちゃんは元から僕の隣に座っていたので姉妹で隣同士に座っていることになる。
…なんというかさとりさんは『さん』って感じだけどこいしちゃんは『ちゃん』って感じだな…
とりあえず僕はメニュー表を二人に渡し、水を二人に出す。
そういえば僕も普通に自己紹介とかできるようになってきたなぁ…成長したのかな、うん。
こいし「私『チョコパフェ』っていうのが食べたい!」
さとり「じゃあ私は『いちごミルフィーユ』を…」
望「はい。じゃあ少し待っててくださいね。」
僕は注文を受けると人形を操作して注文の品を作る。
こいし「あ、望に似た人形が作ってる!」
さとり「へぇ…あなたって人形遣いなの?」
望「えっと…違うんですけどでもよく使うっていうかその…僕の能力で動かしてるのは確かです。」
こいし「そうなんだ~。どんな能力なの?あ、ちなみに私は『無意識を操る程度の能力』をもってるよ!」
へぇ…無意識を…はっ!?だから僕の店に来た時『気がついたら居た』って…無意識にここにきてたってことなのか…?
さとり「そうですね…こいしはあなたのお店に来てたのは無意識でしょうね…いつの間にかいなくなってたし…」
え…?あ、さとりさんは心を読む程度の能力だから今の考えが読めたんだ。
望「あ、そうだ、僕の能力は『願いを叶える程度の能力』っていいます。何かしら、願えば叶えられるという能力なんです。」
こいし「すごいすごい!どんな願いでも叶っちゃうの?」
望「ううん、そんな万能じゃないよ。あと僕の精神力を使って叶えるから使い過ぎると倒れちゃったりするんだよね。」
さとり「なるほど。便利でもあり不便でもある能力…ですか。私と同じ…ですね…。」
途端になぜかさとりさんの顔が暗くなる。
何かトラウマにでも触れちゃったのかな…
さとり「いえ、トラウマ…というものなのでしょうか…」
望「あ…なんかわかった気がするかも…」
心が読めてしまう。このことが他に知られてしまうと他の人は気味悪がったりするだろう。そして嫌うだろう。そんなことが僕の頭に浮かぶ。しかしすぐに他のことを考える。
『うまく喋れない人からしたら心の中を読んでもらえたほうが便利かもしれない。』
さとり「それは…それでも心を読んで私が口にしてしまったらその人は気味悪く思うでしょう。」
そうかもしれない。うまく考えがまとまらない。たしかに心を読めることは便利かもしれない…。でも他の常人からみたら心が読める人、というのは気味が悪いと思ってもおかしくない…でも…
望「…僕ね。あがり症だったんだ…今も少しそうなんだけど昔は極度のね。それでさ、話すことも満足にできない。だから知らない人には言いたいことも伝えられなかったんだ。そんなときよく思ったんだ。『僕の考えてることを、心の中を読んでくれれば…』って。うまく伝えられないけど…僕はさとりさんみたいな人を欲していたのかもしれないんだ。」
僕はニコッと笑顔を見せる。
うまく伝えられないけど自分を否定ばかりするのは暗くすることにしかつながらない。プラス思考を持てばきっと笑顔でいられる。笑顔でいて欲しい。そんなことを思った。
さとり「えっ!ああ、その…///」
こいし「あれ?お姉ちゃん顔真っ赤だよ~?」
漫画とかのような、顔が真っ赤になっているのが目に見える。
望「どうしたの?具合悪くなりました?よかったら奥で休んで…」
さとり「な、なんでもありません!///」
そういうとすぐ手元にあった水を飲むさとりさん。
…お店の中、暑かったかなぁ…?
そんな中、完成した商品を僕の人形さんたちが持ってくる。
望「できたみたいだね。さ、召し上がれ♪」
こいし「おぉ~。じゃあいただきまーす!」
さとり「…いただきます…。」
ふたりともが同時に一口頬張る。すると…
こいし「おいしー!」
さとり「おいしい…!」
そのまま食べていく二人。美味しそうに食べる二人をみた僕は嬉しくなる。
やっぱり美味しく食べてもらえると嬉しいよね。
しばらくして、二人は食べ終わった。
こいし「おいしかった~♪」
さとり「ごちそうさまでした。」
望「お粗末さまでした。…あ。」
僕はこいしちゃんの鼻の頭にクリームが付いているのを見つけた。
望「こいしちゃん、ちょっと動かないでね…」
僕はカウンター越しに近づいて指でついているクリームを拭きとる。そして…
望「あむ…うん、甘いね。」
こいし「え?え?///」
さとり「望さん…」
望「え?なにか僕…悪いことでもしました…?」
えと…僕はこいしちゃんについてたクリームをとって…なめた…だけだよね?
さとり「無意識…なのかしら…?」
こいし「私は何もしてないよお姉ちゃん!」
望「え?え??どういうことなの???」
僕は理解できずにいる。とそこにまたカランと音がする。
??「さとり様!こいし様!やっと見つけました~!!」
??「うにゅ…?何かいい匂い…」
ドアを開けて入っていたのは猫と鳥…あれ?でも声がしたような…
??「出かけて帰りが遅いので心配してましたよ~。」
あ…れ…猫が…
望「しゃべる…猫?」
さとり「お燐、しゃべるときは?」
??「え?あ、そうでした!」
しゃべる猫は一瞬でゴスロリっぽい服を着た人間…?になった。一体どうなってるんだろう…
さとり「この子は火焔猫燐。お燐って呼んであげてください。お燐、この方は望さん。」
望「…あ、僕は御願望です。」
お燐「あたいはお燐!よろしくね!」
お燐さん…猫の妖怪?でいいのかな…橙ちゃんと同じ…?
さとり「お燐は妖猫ではなく火車の妖怪よ。でももとの姿は猫だから妖猫と変わらないのかもね。」
へぇ~…ってナチュラルに心読まれてる…
さとり「それから…こらお空。そっちに行かない。」
お空「うにゅ?」
お空と呼ばれた鳥は今にも厨房に入ろうとしていた。
お空「さとり様!こっちからいい匂いが…」
さとり「それより先に望さんに自己紹介なさい。」
お空「はーい。…っと。」
またもや一瞬にして人型になる…胸に…目?なんだろう…
お空「えーっと…なんだっけ?」
望「あの…僕は望っていいます。貴女は?」
お空「あ~!私は霊烏路空!」
望「うつほ…さん?」
こいし「みんなお空って呼んでるから望もそう呼んであげてね。」
なるほど。空ってかいてうつほって読むのか…だからお空…。
望「よろしくね。お空さん。それと…いい匂いの正体はこれかな?♪」
お空「あ!それそれ!!」
僕は人形に持ってこさせたアイスを取り出す。さっきパフェを作るのに使った余り分だ。
望「はい、どうぞ。」
僕がテーブルに置くとすぐさまお空さんは手をつける。
さとり「ありがとうございます。」
望「いえいえ♪」
うれしそうに食べてるお空さんをみて僕はほっこりする。
さとり「そうだ。お礼と言っては何ですがよろしければ地霊殿に遊びに来ませんか?」
こいし「そうだ!今度は私達がなにかご馳走してあげる!」
望「地霊殿…?」
聞いたこともない場所の名前が出る。一体どこにあるのか、どんなところなのかといった疑問が頭に浮かぶ。
さとり「地霊殿は私達の家。地底にあります。どんなといいますと…風変わりな屋敷、といったところでしょうか…?」
望「へぇ…って地底!?」
地底って…幻想郷はなんでもありなんだなぁと今さらながら思った。
望「えっと…じゃあまた機会があれば…」
さとり「はい。お待ちしてますね。」
こいし「絶対来てね♪」
望「はい。」
するとさとりさんは椅子から立ち上がる。
さとり「さて、そろそろ帰りましょう。」
お空「ごちそうさまでした!」
お燐「お空まだ食べてたの!?」
こいし「ははっ♪お空は食いしん坊さんだね。」
お空「うにゅ?」
お空さんをみてみんなで笑う。
こんな家族みたいな…楽しそうだな…
さとり「望さんも、私達と家族ぐるみな生活をしたらいいんじゃないかしら?」
望「あぅ~…それはその…」
紫「ダメよ。望は幻想郷の共有財産なんだから。」
紫さんが後ろから僕を抱きしめるようにスキマから現れる。
さとり「そうなんですか。『望は私のものよ』とは言ってることと心の中は別なんですね。」
紫「…あなた。あとで…ふふっ。」
さとり「…いいでしょう。さ、帰るわよみんな。」
三人「はーい!」
さとり「ではまた…望さん。」
望「はい。またお会いしましょう。」
最後に挨拶を交わして、さとりさんたちは去っていった。
紫「なによ…望、いつの間にあんなのと仲良くなってるのよ。」
望「あんなのは無いですよ紫さん…あと重たいのでどいてくれません?」
紫さんはさっきからずっと僕にのしかかった状態でいる。
結構重たい感覚がする。見た目軽そうに動いてるのになぁ…
紫「重たいは女性に失礼よ…全く…で、いつの間に仲良くなってたの?」
望「今日ですよ。今日は誰も店に来ないから暇してた所にこいしちゃんが無意識にきて…」
僕は今日あったことを簡単に話す。
紫「ふーん…もしかしたら私達が望のお店に来なかったのも無意識の所為なのかもね。じゃあ私は今日はもう帰るわ。お休み、望♪チュ。」
望「ふぇ?え!?」
紫さんは帰り際に僕にほっぺチューをして帰っていった。
望「うぅ~…紫さんたらも~…///」
今はもう夕方。今頃になっていろんな人が喫茶店に舞い込んでくる。
魔理沙「いや~今日は疲れたぜ~。」
霊夢「ホントよ。なんであんなのに付き合わないといけないのよ。」
優衣「たまには霊夢も運動したほうがいい…」
霊夢「めんどくさいことはしない主義なの。」
優衣「そういって…●kg太った…」
魔理沙「ホントかよ~」
霊夢「ちょ!あんたたち~!」
こんな、騒がしいほうが僕の喫茶店にはいいな…としみじみ思った今日この頃…
このあとも、営業は続き。夜になるまで喧騒は絶えなかった…。
今回は望君のサービス的シーンがなかったですね^^;
可愛い望君が書けなくて僕は残念です…(´・ω・`)ショボーン
さてまたここからどうやって発展しようものか…星蓮船キャラも出していきたいし…
どうしようものか。ルートもなにも考えてない!( ー`дー´)キリッ
行き当たりばったりで書いてるので更新が遅いかもです。
もし要望とかあったら作者にメッセージなり何なり送ってください!
ちなみにリク話のご褒美の件なんですがアンケートの解答が一人しかなかったためにアンケート続行です。
Q.ご褒美にどんなのやって欲しいかです。
A,望お兄様に姉妹が甘える話
B,姉妹に望くん(弟)が甘える話。
C,レミリア、フランでそれぞれ1話分欲しい(内容は応募してくれたらそれに答えようかと。とりあえずCとだけきたら内容はボク好みになります^q^)
D,自由枠(どんなのでもどんとこい!)
それではまたお会いしましょう!!