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東方望叶紀伝  作者: 雪の変人
67/99

番外③ 慈紅の小旅行


遅くなってすいません!

どんな風に書くか迷ってたらこんなざまになりました^^;



さて、今回は慈紅さんの話です。


ではご覧ください……



僕は悩んでいた。



紫「よかったらあなたもこっちにきたら?」



僕はそう何も幻想郷に思い入れなどは無い。


慈紅「なぜこうも行きたいと感じて…」


なぜか引かれているような感覚に襲われている。


慈紅「はぁ…とにかく行かないとこれは治まりそうも無いな…なんなんだこの感覚は…?」


僕は今日明日と土日で休みなのをいいことに『能力』を使って…


慈紅「行ってくるか…」


幻想郷へ空間軸を合わせ、空間移動を施した…



僕が移動した場所は迷い家。と言っても僕はここ以外で幻想郷の家等は知らない。他に知っているところといえば森の中の開けた訓練用に使っていた場所くらいだ。


慈紅「ここも久しぶりだが…全く変わらないな…」


藍「あ…」


ちょうど藍が来た。今は幻想郷では…10時って所か…


慈紅「おはよう藍。久しぶり。」


藍「慈紅さん…なんですか…?」


藍は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。無理も無い、3年は会ってない、いきなりの訪問。びっくりするのは当たり前だろう。確か現世では紫には会ったが藍、橙には会っても無い。

僕は藍の問いに「そうですよ。」と答える。と


藍「……じ…慈紅さん…」


少し泣き目で僕に近づいてくる藍…


慈紅「ど、どうした藍?」


なぜ泣き目なのか僕はわからないのでとまどってしまう。


藍「心配…したんですよ…いきなりいなくなって…」


そうか…心配かけてたんだな…せいぜい数日、そんな間柄になったつもりは当時の僕には無かったしな。

そうおもえば僕も成長したのか…それとも…


僕はこんなときどうしたらいいかよくわからない。だから僕はとりあえず泣き止ますために…


慈紅「ごめんね藍…。」


抱きしめることにした。昔はよく藍にこうしてもらったら安心していた…ような気がする。


藍「…いいえ、大丈夫です…」


そういって泣くのをやめた藍。


藍「えっと…中に案内しますね。」


慈紅「ああ。」


僕は中に通される。

家の中も全くと言っていいほど変わってなかった。内装はもちろんのこと、家具の配置までもが記憶にあるまま、変わっていない。


慈紅「変わってないんだな…」


藍「まぁ変える必要もないですしね。」


そのまま僕は今に通される。そこには紫と橙がゆっくりくつろいでいる姿が。


藍「紫様、慈紅さんが…「え!慈紅!?」…橙…」


僕の名前を出した瞬間に橙が反応してこっちを向く。


橙「あ!慈紅だぁ!!」


そう言って僕のほうに走りこんでくる。そしてそのまま抱きついてくる。


慈紅「おっと、橙、久しぶり。元気だったか?」


橙「うん!慈紅も久しぶり!」


そう言って橙は僕に擦り寄る。それを見てもだえる藍。やっぱり変わってないな…


紫「来てくれたのね。ありがとう。」


慈紅「紫か。なぜか行きたいと感じてしまってね。」


そう、と紫は一言言った。


紫「あ、そういえば。」


そう言っていきなり紫はスキマを開いてどこかへ行ってしまった。


慈紅「どこに行ったんだ?」


藍「多分狛さんのところかと。」


狛…なんか聞いたことある名前だな…


橙「狛はね~望のお友達で…」


あぁ…確か浦瀬の幼なじみだったような…御願とも面識あるようなことも聞いたな。


慈紅「ふむ…でなぜ彼が幻想郷に?」


藍「それはですね…」


いろいろと説明をもらった。何でも異変のときにこっちに来たいとかなんとか。後は御願がどうこうの話まで。ここ、迷い家に寝泊りしていて修行もしているとか。


慈紅「なるほど…紫のことだ、スパルタなんだろうな…」


僕のときはこんなだった…




当時僕は14歳、普通に現世で過ごしていた。が能力の暴走。いきなり僕はどこかわからない世界に飛ばされた。


慈紅「ここは…?」


森にいた。どこともわからない。今は夜なのか、真っ暗だった


??「ねぇ、あなたは食べてもいい人類?」


??どこからか声、女の子…?の声がする。


慈紅「誰だ!?」


??「ねぇ、あなたは食べてもいいの?」


僕は少しずつ恐怖感を覚える。どこからかわからない声、周りは暗い。どこに逃げれるかもわからない環境。恐怖するには十分だ。


慈紅「くぅ…」


??「あら、初めて見る顔。」


??また他の声…って

僕の下になにやら空間が開いていた。僕は吸い込まれていった。



気がついたらそこは家の中、といっても知らない天井、僕の家ではなかった。


慈紅「ここは…?」


紫「ここは迷い家、私の家よ。」


僕の横には女性がいた。特に言うことも無い普通の女性だ。


紫「何よ普通って。きれいな、くらいいいなさいよ。」


なんだこの女性…僕の心の中を読んでいる…


慈紅「訂正しましょう。僕の心を読む変な女性。ですね。」


紫「変なって…もういいわ。私は八雲紫、あなたは?」


慈紅「僕は皆賀慈紅。」


それが僕と紫の出会い。僕の中では変な女性、それが紫の第一印象。


紫「ふ~ん…あなた、能力持ち…その能力でこっちに飛んできた…」


??なんだ、能力?なにがなんだかわからない。


慈紅「あの…紫…さん?能力とかなんだ?よくわからない。」


紫「そうね、簡単に説明するわ。」


※省略させていただきます。


慈紅「…なるほど、この世界では能力とやらを持つ者がいると…で、僕の能力ってのは…?」


紫「『軸を操る程度の能力』ね。」


なんだ?軸?


紫「なるほどね。その能力で空間軸をずらしてここに来てしまったのね。」


なるほど…そういう軸でも可能なわけか。


慈紅「ふむ…これは制御できるようになるものなのか?」


紫「当たり前でしょう。制御できなかったら今頃はこの世界はどうにかなってるわ。」


だろうな…


慈紅「僕はさっさと元の世界に戻りたい。制御の仕方を教えてくれ。」


紫「…あなた、さっきから上からねぇ…」


??上から?そんなつもりは無いのだが…


紫「…いいわ、教えてあげるわ…」


そういわれてスキマに突っ込まれた。出たとおもったらそこは森の中、開けた場所だった。


紫「さて、はじめましょうか。…その上からみたいな態度、出来なくしてあげる。」


慈紅「??さっきから上からって…なんなんだ?」


紫「それよ!少しは敬意をだしなさい!」


??これでも少しはあるつもりなのだが…


と一応能力の使い方を教えてもらった。


慈紅「ふむ…空間軸…」


自分の中で世界にXYZそれぞれの軸を構成する。自分から見て前をX、横をY、上下をZとして…


慈紅「ふむ…『この場からX1Y1Z0移動』」


僕はいきなり変な感覚に襲われ一瞬で前に少しと横に少し移動していた。


慈紅「う…これはなんともいえない…うぅ…」


紫「酔ってるのね。無理も無いわ空間移動なんて慣れもしなければ酔うものよ。さて、使い方はわかったわね…?♪」


はぁ…ようやくおさま…あれ?紫…さんが…


紫「よけなさい♪」


いきなり弾幕か!よけろって!!


慈紅「くっ!おわっ!」


紫「普通によけてちゃ意味ないわ!能力使いなさい!!」


そんなこといわれたって…くそ!

弾幕は平面で飛んできている…それなら…


慈紅「Z軸5!」


僕は空中に移動した…が…


慈紅「落ちる!『Z軸3固定』!」


すると落ちるのがとまった。


紫「へぇ~…やるじゃない…じゃあ…」


僕は酔った状態なのにそれでも撃とうとしている…って撃ってくる!?


慈紅「ちょ!まってくれよ!うわぁぁ!!」


僕は流石に制御がきかなくなりしかもよけれなくて被弾しそのままその日は気を失った。


その後も何日も修行漬け。一週間あたりでもうほとんど完璧と言うほどに制御が出来、酔うこともなくなった。

その間に藍、橙とも出会い話し、仲良くはなった。僕の中ではその程度だった。

橙とはちょくちょく遊んであげていた。それを見てもだえている藍も見ている。藍とは主に家事方面でよくしていた。当番制などもしてみたり…まぁ一週間だが。


僕は帰ることにした。誰にも知られないように、夜中。


紫「帰るのね。」


慈紅「起きてた…か。」


紫「ここにいたいとはおもわない?」


それは言われると困る。僕はここの生活は少し気に入った。だが僕は現世にまだやりたいことを残していた。


慈紅「また…思い出したころにくるよ、紫。」


いつの間にか呼び捨てで呼ぶようになっていた。僕もいつからかは覚えていない。


紫「そう、じゃ、また…ね。」


僕は空間軸を設定する。この世界の軸W、ここを+として-、現世へ設定。


慈紅「それでは。」


僕は現世へ戻っていった。





慈紅「ふむ、狛君も苦労するね、僕も何度か被弾したときは痛かったものだ。」


藍「にしても何も言わずに出て行くのはどうなんですか?」


それは…言わずともわかってくれよ。


慈紅「見ていたら行くことが出来なくなりそうだったからね。」


そんなこんな話していると紫が帰ってくる。狛君を他の部屋に入れてきた(そのままの意味)らしい。


慈紅「さて、僕は紫の気に入っているらしい狛君の様子でも見てこよう。」


紫「気に入ってるって何よ。」


慈紅「?そうじゃないのか?スパルタするってことは。」


紫「違うわ。私のお気に入りは望だもの。」


そうか。と返して僕は狛君のいる部屋へと移動する。…ここか。


なにやら橙と話ているみたいだな…


狛「ってそんなわけ無いか。あの人が幻想郷に来るわけ…」


慈紅「やあ。君が狛君か。」


ふむ、驚いているみたいだね。


狛「はい…そうですが…なんで先輩がここに?」


慈紅「まぁ僕の能力とだけ言おう。」


先輩…あぁ、同じ学校だったな。


狛「能力聞いても?」


慈紅「…いや、そのうち自分から言うよ。今は聞かないでくれ。」


僕はこの能力を気に入っていない。だから言いたくない。


紫「あら、起きてたのね。次の修行といくわよ。あ、慈紅。あなたは…ゴニョゴニョ…に言ってみて。」


慈紅「あぁ…わかった。じゃあな、紫。」


僕は池といわれた場所…といっても軸だけ教えてもらったからどこかわからない。…なぜ僕の定義した軸のことがわかるのか…まぁいいか。

僕はその場所へと飛ぶ。




っと、ここは…家…だね。


慈紅「ふむ、ここで過ごせとでも…」


とりあえずノックして確認をとることにした。



慈紅「誰かいますか~?」



まぁどうなるかわからないがいつでも帰れる。大丈夫だろう。

そうおもって僕は返答を待つことにした…




続く…かも






このまま番外④へ続きまっす!


出演は…っとこれはネタばれになってしまうかもっと。


と言うことで!次回もお楽しみに!




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