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デッドボール

作者:世界遺産
 0対0のまま両者譲らず9回裏、ノーアウト満塁。
「僕はホームラン記録よりもチームの勝利を大切にします!」
 心の中で宣言して、大塚慎之介は左バッターボックスに入る。
 大丈夫だ、僕はいつも何かを持っている、と言われ続けてきた。
 ピッチャーが第一球を投げた。
「ボール」
 白井球審の声が球場全体に響き渡る。
 ピッチャーは僕のことを恐れているに違いない。
 僕はいつも何かを持っている、と言われ続けてきた。
 今日、それが何か分かった。
 どすん、と体全体に衝撃が走り、カラン、と音がした。
 デッドボールだ。痛い。
 ダメだ、苦しい顔をチームメイトに見せるわけにはいかない。
 大塚は笑顔を作って顔を上げた。
 彼の目に、鬼の形相をした母の顔と、転がった目覚まし時計が飛び込んできた。
 僕はいつも何かを持っている、と言われ続けてきた。
 今日、それが何か分かった。

 それは、鬼ママだ。

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