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私達の秘密

作者:小桜 桃
 人には絶対、1つは秘密があると思う。それは子供の無邪気なもよから、大人の深刻なものまで、様々。
  私にも秘密がある。
  山の奥、誰もこないような洞穴に、私の秘密はひっそりと生きている。
  誰も知らない、私だけの秘密が。

  申し遅れたね、私の名前は、白石しらいし かえで、8歳。自分で言うのも何だけど、見事な金髪をしていると思う、目は普通の茶色だけど。
  けど、私の村は山奥で、金髪なんて私しかいないから、みんなにいじめられてる。私を産んだはずの母さんだって私をいじめてるんだ。まあ、もう慣れたから良いけど。
  そんな村で唯一落ち着ける場所は、岬散みさきばら山の、洞窟。誰もこないぐらい山奥の洞窟の中。
  今日も岬散山の私秘しひ洞窟で、私はひっそりと生きる予定。私秘洞窟は私がつけた名前だよ。
「ついたっ!」
 私は声をあげて、私秘洞窟に入る。
「落ち着くなぁ」
 んーと体を伸ばし、私は寝っ転がる。そして、眠ってしまう。
「…の…あの…あの!」
 眠っていた私は、少年の声で起こされる。
「大丈夫ですか?」
 少年が心配そうに聞いてきた。倒れたと勘違いしたのかな?
「昼寝してただけ」
 私はダブルピースでそう言う。
「良かった…」
 この少年も、見事な金髪をしていた。
「私は白石 かえで、君の名前はなんて言うの?」
 同じく髪の仲間として、聞いて見た。少年は思っていた以上にオロオロする。
「僕は…菜月はずき わたる
 私はニッと笑った。
「新しくきたの?」
「う、うん」
  「金髪は珍しくて、いじめられるから覚悟しといたほうがいいよ」
 私は少し意地悪になって言って見た。
「え?!?!」
 また、思った以上の反応だった。
「だから、お互い仲良くしよう?」
 私は弥の頭にそっと手を伸ばして、撫でた。
「なんで撫でるの!」
「なんか愛らしくて」
 私達はしばらくこんなやり取りを繰り返した。
  日のくれそうになった頃、私は立ち上がる。
「洞窟の歌!一緒に歌うの!」
 私がそう言うと、弥も立ち上がる。私達は手を繋いで歌った。
「「岬散山の
  小さな小さな秘密
  誰にも言わない
  2人のひ・み・つ!
  仲良くひ・み・つ!
  いつまでも
  いっしょ!」」
 私達は笑うことにした。どんな困難も、乗り越えられる気がしたから。これから毎日、この歌を歌うだろう。

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