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杞憂

作者: 三行半

 空がどろりと落ちてくる。


 それをかわすために家に入る。おさまった頃を見計らってまた家から出る。

 食べていかないといけないから家に引きこもってばかりもいられない。

 しかし、今日はやけに空が不安定。

 以前にもこんなことがあった。

 もっと広いところにいたころ。今はここに一人だけどあの頃は自分の他にももっと大勢いた。

 友達の一人が言っていた。あの落ちて来る空につかまったら死んでしまうと。

 でも僕は捕まってしまった。そしてひとりぼっちになってしまったのだ。


 そんな思い出に浸っていても空はなおも落ちて来る。

 今日はやけに長い。そんなことを考えていると。空全体がどろりと落ちて、地面まで裂けてしまった。

 世界が終わったのだろうか。

 結局あの友達の言ったとおりだ。僕はこのまま死んでしまうのだろうか?

 ほら息が苦しくなってきた。





 * * * *





「あっ、こら、ミミ! ダメじゃない。あっちこちずぶ濡れになったじゃない」

「まぁ、ネコなんだから仕方ないよ。大体、ネコがいるのに金魚すくいなんかするから」

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