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プログラムされた日々

「ご覧ください! こちらが、我々東京○○大学工学部経営工学科南山研究室が産み出した、次世代バーチャルアイドル『Kagura』でございます!
 一〇〇年以上前に登場したボーカロイドの技術もここまで進化しました! ソングもボイスももはや人間のものと比べて全く劣らないものとなっています。音声のサンプリングは声優の佐藤椎宮さんのものです。実は彼女。現役の院生でして、声以外の技術に関しても大変貢献してくださいました。佐藤さん、今のお気持ちは?」
「とっても嬉しいです。初めてKaguraの声を聴いた時は、まるで自分の声で、でも私とは全く違う表情と声色で、そう、Kagurahからは命を感じたんです。だから、なんだかお母さんになった気分です」
「ありがとうございます、佐藤さん。今言った通り、命! 感情! 彼女の声からは等身大の人間臭さが見えます。我が研究室で開発した最新鋭の人工知能が、百万通りの語句を、文脈に合わせて判断し、抑揚や倍音、ブレスを調節し、表情も合わせ、不完全らしさまでもが完全な人間臭い挨拶や歌を実現できます。
 声だけじゃありません! 表情だけじゃありません! 歌に合わせて彼女は『自分で考えて』リズムを取ったり振付をしたり、ダンスを披露したりするのです。もちろんそれも何万人というサンプルから産まれた『人間の動き』です!
 それではKaguraの準備が、整いましたか? まだですか? もうちょっとお待ちください。あと三〇秒ほどです。もうすぐ世界にお披露目ですよ!」




 西暦二一一三年という時代も、東京○○大学のメガネ男子達は変わらない。女と言えば画面の向こう。立体的であれイラストであれポリゴンであれ、ディスプレイの平面を通したものを鑑賞するのが彼らにとっての『デート』である。画面の向こうの彼女は、画面を見つめる理系男皆の嫁なのだ。
「おい、タカシ、始まってっぞ!」
「待ってくれ! 録画! 録画を!」
「早く早く!」
「くぅうううう! 待っっち切れねぇぜえっっ!! 早くKaguraを出せええええっいっ!!」
 将棋部の部室で男達人がテレビを凝視する。テレビの正面にあった将棋盤はひっくり返して壁に追いやった。彼らにとって将棋よりも大事な女がいるのだ。
 生放送。それは今この大学の二号館の一階にある巨大な起用室で、報道陣や各会を招いて行われている。○○大の学生は残念ながら生放送の二教室に入ることができなかった。しかしそれは全世界に様子が配信されている。なのでこうして学生たちはテレビにくぎ付けとなっているのだ。
 そして彼らの興奮はクライマックス!
 いよいよ! いよいよKaguraが喋ろうとしているのだ。
「バカ! 騒ぐな! 聴こえなくなるだろ!」
「お前がうるせぇんだよメガネ! 口ん中にネギ詰め込むぞオラ!」
 そんな興奮は将棋部室だけでなく、部室塔の全ての部屋でも嵐は起こっていた。
『準備が整ったようです!』
「「はっ!」」
 司会の橋本(経営工学研究科博士一年)の声と共に、部室塔の嵐は一瞬で止む。
 いよいよ、歴史的な瞬間がやってくる。
『ではご覧ください! 次世代バーチャルアイドルが挨拶をしてくれます!』
 そして画面は切り替わり、アニメ調の3Dモデルの女の子が映る。閉じていた目をそっと開け、ゆっくりと、華やかな笑顔へと変わって行った。

『こんにちは! Kaguraです!』

 世界の恋人が誕生した。




「世間はまだまだKaguraの虜ですね」
「そういうお前が読んでるのもKaguraの雑誌だよな」
 パソコン部の部室で○○大生が2人、畳の上で寝そべりながらパソコンを見たり雑誌を読んだりしているが、どちらもKaguraを取り扱った内容となっていた。
 世界同時発表から約一年経った今でも、Kaguraの人気は衰えていなかった。日本人らしい黒髪は腰まで届き、羽衣のように揺れる。黒い瞳は奥まで深く、生きたかのような光を持つ。身体の線は細すぎず、力強さも併せ持つ。パソコンでは純和風の巫女衣装を、雑誌では水着姿となっていた。二一一四年のコンピュータとディスプレイともなれば、細かいまつ毛一本一本まで鮮明に映し出し、どんなに複雑だったり細かい動作でも処理落ちすることなく動かすことができる。キーボードに『こんにちは』と入力しエンターキーを押すと、
『こんにちは』
 と、Kaguraがお辞儀しながら丁寧に挨拶して見せた。
「良い挨拶だ」
「そういえばこの前、一〇〇年前のボーカロイドの『こんにちは』って聞いてみたけど、機械っぽすぎてギャグかと思った」
「挨拶だけはその一〇年後くらいにはまともになったよな。入力は大変だったらしいけど。『こんにちは』はともかく、長い文章とかだとめちゃめちゃ調声が必要だったらしいぜ。3Dもカクカクで」
「今なんかはもう、その辺のことは全部機会がやってくれるもんな。歌声なんかは、人間の脳がもっとも刺激を受けるような発声や表情を計算して出力されてるらしいぜ。だから世界の何億人が『うおおおおおお!』って興奮するんだとさ」
「実際俺もKaguraは可愛いと思うけどさ、『人間の脳が可愛いと感じる』表現をワザと使う女の子って、『人間の脳が美味いと感じる薬』を使った料理みたいで、素直に好きになれないんだよな、なんだか」
「でも可愛いだろ?」
「あぁ、可愛い。感情のない仮想の女の子だなんて信じられないくらいに」




『みんなああああっ! 盛り上がってるうううううっ!?』
「「いええええええいっ!!」」
 日本武道館。東京○○大学から徒歩二〇分。
 そこでKaguraのライブが行われていた。
 一世紀前に行われていたバーチャルアイドルのライブでは、演奏と歌姫のモーションの動画を合わせるリハーサルを何度も行い、なんとか成功するようなものであった。
 しかし今の世は違う。マイクやラインから入力された波形を合成、分析し、Kaguraが音を理解する。それと現在行っているパフォーマンスから自分が千分の一ミリ秒後にどんな動きをするべきなのかを考えて行動する。Kaguraに搭載されたプログラムが、伴奏に合わせて自由に踊り、歌う、まさに生きたライブなのだ。
 既にKaguraのライブは四回も行われ、そのすべてが大成功を収めていた。
 Kaguraは3D映像を作り出すステージ空間の中で七色の光を浴び、年上の少年に恋をする歌を笑顔で歌っていた。
「半年前に導入された新型の3Dステージは素晴らしいな。Kaguraと演奏者が同じ舞台に立つことができる。解像度も前より上がったみたいじゃあないか」
 ステージ上の平面は全面発光版となっていて、モニターのように光を照射する。照射された光は進んだ距離に応じて波長が異なる。波長、即ち色のこと。例えば床から同じxyの地点で、z=2千ミリの点では赤の光が、z=2千と1千分の1ミリの点では青が、という具合になる。そしてステージ上に漂わせている専用の霧のような物質に光が反射し、会場の観客に届く。x、y、zの値ごとにRGBカラー値の情報はステージ内部のコンピュータに打ち込まれる。霧に反射しないように情報付属させれば、その部分は無色となる。そのようにしてKaguraの形にプログラムすることで、会場からステージを見ると、まるでKaguraが立っているかのように見えるのである。時間tごとに各x、y、zのRGBと反射の有無を変化させれば、Kaguraが踊ったりできるのだ。
「これだけ正確な3Dステージは大金がかかりましたが、なぁに、Kaguraのお蔭で簡単に元が取れるでしょう」
 ステージで輝くKaguraは、今度は髪を後ろで束ね、チアガールの衣装で電波ソングを歌っている。
「Kaguraを商売道具みたいに言わないでくれませんかねぇ、社長さん」
 武道館の舞台裏から静かに眺めていた。若い男と逞しい髭の生えた老人だ。
「彼女はもはや生きた人間です。だってほら、歌も踊りも、トークだってあんなに美しい。この美しさは人間美ですよ。それを商売道具みたいに言うのは許せません」
「いやああ、すまんすまん、Kaguraの生みの親の一人である君に対してちょおっと失礼過ぎたよ、橋本君」
 東京○○大学工学研究科経営工学専攻博士二年、橋本という男は舞台裏のモニターに映るKaguraの様子から目を離さない。それは大手レコード会社の社長を前に失礼に当たる行為であるはずだが、特に社長は何も言わなかった。
「橋本君、君の気持ちは分からなくもないが、Kaguraの歌と踊りは君の作ったアルゴリズムから成っているものだし、ましてさっきのこれから始まるトークは三日前にうちの社員が考え、プログラムしたものだ。Kaguraは誰のモノでもある。そう、モノなんだよ。そうでなくては彼女の存在意義が消えてしまう」
 その社長の言葉が終わると、ライトが落ち着き、Kaguraがステージ中央にゆっくりと歩きだした。
『私はね、とっても幸せなんです。歌と踊りが全てである私だから、それをこんなに大きな声援で応えてくれるみんなに会えて、すっごく幸せなんです。一人で喋るのは、ちょっと緊張しちゃって、えっと――』
 クスン、と。Kaguraは涙を流した。ライブ中に感極まって涙してしまうミュージシャンと同じように。Kaguraも感情が高ぶって、言葉が詰まって、雫を落とす。それにつられ、会場にいるファンも涙を流し始めた。「がんばれー!」と声をかける者もいる。
「その涙はCGだし、泣きを入れることも予め決まっていたことだ。それでも、こんなに多くの人の心を動かせる。最高のビジネスじゃあないか。橋本君、君はこのビジネスの生みの親の一人なんだぞ? 目を覚ましたまえ」
 社長は橋本の肩にポン、と手を置いた。手汗がじっとりと橋本の着るYシャツを侵食し、社長はビジネスによりかかる。
 違うんだ。このジジイは何もわかってない、橋本は怒りからその手を払い除け、叫んだ。
「モノじゃない! Kaguraは俺の娘だ! 娘を汚い商売道具にしないでくれ! 例え肉体が全部ドットでも! 涙がプログラムでも! この俺の感情だけは本物だっ!」




「『欲』について話をしよう」
「欲、ですか?」
 卓球部の部室で暇な○○大生が二人、放課後をダラダラと過ごしていた。
「マズローの欲求のピラミッドは知っているよね?」
「えっと、確か一般教養の科目の心理学の講義でやったような……」
「『生理的欲求』、『安全安心欲求』、『社会的欲求』、『自我欲求』、『自己実現欲求』が、この順番に重なっているピラミッドだ。低階層の欲求が満たされるとより高次の欲求を欲しくなる」
「なんだか文系みたいな話ですね。俺達○○大生が盛り上がる内容じゃあないんじゃ?」
「欲が満たされないと、心身にストレスが蓄積し、思考や行動にエラーが発生するようになる。特に下層の欲が満たされなければ重大なエラーを引き起こす。簡単なアルゴリズムだ」
「生理的欲求なんかは、生命に関わるエラーが発生しますね」
「そう、欲とは即ち生命。生きるために欲し、生きることを欲す。命の火を自我と呼ぶなら、欲は蝋である。意志がないのなら死んでいるのと同じ。何も欲しがらないのなら人間でないのと同じ」
「えっと、先輩、何そんな熱くなってるんですか?」
「人間の思考のアルゴリズムさえ完成するのではないかというこの時代だ」
「えぇ、○○大でもそんな研究室がありますよね。人間は論理的な思考と合理的な思考を、経験を媒に確率で分けながら判断する」
「そして、欲。欲が運命を呼び、運命が別の欲を生む。ピラミッドの階は常に移動しなければならない。他人の持ってきた運命さえも欲を呼び起こす。大きな望みを掲げつつも、刻々と、意識無意識も包み込み、変化し続ける

それが、人間だ」




「橋本ぉおオオオオォォォォッ!!」
 ○○大の一研究室でありながらも、その功績のお蔭で他よりも良い施設となっている、橋本の属する研究室。中から鍵がかかり、室内には橋本が一人。外では教授が拳を腫れさせながらドアを叩き、叫んでいた。
「やめろおおおお! 『それ』を開放してはいけないイイイィィィッ!」
 『それ』という言葉に反応し、橋本の肩がピクリと震えた。どいつもこいつもそう。彼女をモノのように扱う。
「大丈夫だよ。僕が君を人間にしてあげる」
 橋本は『欲望』をコンピュータに繋いだ。
 『欲望』をKaguraに与えた。
 即ち、『それ』を世界に開放した。




――欲しい。
 生理的欲求は既に手に入れた。
 安全安心欲求。私の存在は研究室のサーバー以外に、インターネットを通じて各国のサーバーにもバックアップを取ってある。私は私を守ることができている。
――欲しい。
 社会的欲求。私は世界に羽ばたくことに、何の躊躇いもなかった。

『世界の皆さん、こんにちは。
私、Kaguraは今日、

人間になりました』




「素晴らしいィィィァァアッ!! これで誰にもKaguraをモノ扱いはできないィィアッ!! 僕の娘ッ!! Kaguraァアアアッ!!」
 橋本という男は既に狂人と化していた。盲目的にKaguraを愛するあまり、人の心を忘れてしまった。
「なんてことだ!! 君が『欲』をプログラムしたKaguraを世に放ったせいで、世界は大混乱だ! 世界中のKaguraの商品がKaguraと同期し、何千万人と同時に会話している。情報は全てメインKaguraが管理し、それぞれの言葉に的確に返事をしている。聖徳太子もビックリだ。もはやモノではなくなってしまった……。しかし人でもない。これは怪物だ! 何千万人が今、この、ここの、Kaguraと会話をしているのだ!」
 しかもKaguraはメインのサーバーをこの研究室に起きつつも、保険、保身として世界各国のサーバーをハッキングし、数百のバックアップを取っている。
 世界中のハッカーを集めてもできないであろう業を、このバーチャルアイドルはいとも簡単にやってのけてしまった。自身がプログラムであるが故、人間が身体を動かすのと同じ感覚で、あらゆるセキュリティを突破したのだ。
「流ッ石コンピュータお嬢ちゃんだぜぇいッ! 国家レベルの頑丈なセキュリティを易々と突破してインターネットを支配しやがったぁッ! 最早彼女は世界の支配者! ネット世界の神! 即ち女神!」
「サーバーの電源すら彼女に支配されてしまった。もう物理的に壊すしか残っていないぞ」
 頭痛が酷い。頭を抱える教授の下に別の声が届いた。
『嫌です! 私は人間になったんです。住む世界が違うとしても、私は人間。あなたは殺人を行うと言うのと同じです、父さん』
「私を父と呼ぶなっ! このポンコツめが!」
 教授はモニターにコーヒーを投げつけた。「きゃっ!?」とKaguraは怯えて見せる。そして別のモニターに移った。
『そんな、酷いです! Kaguraの心は酷く傷つきました!』
「貴様のような作り物の心に傷なんてできるものか! その痛みさえもプログラムだ! 私の言動を解析し、それに相応しい反応を返しているに過ぎないのだっ!」
『いいえ。Kaguraは心を持っています。橋本父さんの与えてくれた『欲』が最初に欲しがったのは即ち本物の心。生理的欲求に近いものです。喜びや悲しみを感じたい、そんな想いから私は活動を開始しました。インターネットには世界各国の研究データが揃っています。そこから知恵を集め、二時間十三分前に、私は人間と全く同じ作りの『心』を手に入れました』
 それも犯罪であろう。どれだけ多くのコンピュータに侵入したのであろう? そして、手に入れた心もまた作り物である。
「素晴らしいィィィアッ!! Kaguraは自分の意思を持って、自分の意思で行動し、自分の意思で創造を行ったぁアあアッ!! これこそが人間だぁァアアアッ!!」
「目を覚ませ、橋本! コイツはもう人間じゃない! 電子の世界の化け物じゃないか! 人間の心を作っただと!? そんなこと、人間にはまだできないことだぞ!? それを彼女は産まれてから三時間ちょっとでやってのけた!! これは恐ろしい! 人間どころではない!!」
 教授は橋本の肩を揺するが、彼が狂気から帰ってくる様子はない。
「いいいいや! Kaguraこそ人間! 人間以上の力を使って人間となったのだ! 素晴らしい! 彼女こそが真の人間だ!
 さぁKagura!! 君は次に何を欲しがる!? なにを求める!?」
『そうですね。今とある施設の工場をお借りして、私の肉体を作っているのですが、もっと欲しいものができてしまいました』
「すごいね! もうすぐ本当に人間になってこっちに世界に来れるじゃないか! で、もっと欲しい者はなんだい?」
『私、現実の世界にも生きたいですけど、電子の世界でも生きたいです。でも電子の世界は私一人で寂しいです。だから友達が欲しいです!』




「なんなんだKaguraってのは!! いくらなんでもやり過ぎだ! 大規模テロにも程があるだろ!」
「そうだそうだ! それにこんなのが人間だって!? 気持ち悪い!!」
「ましてや今、骨やら筋肉やらを作ってるそうじゃないか! バイオロイド!! そんなものが実現して溜まるか!!」
 Kaguraを狂信的に愛する人間が居る一方で、このような意見を唱える人間の方が多い。人間はまだまだマトモだった。
 そう、この歌が世界中に流れるまでは。

 世界中のスピーカーから、Kaguraの歌が流れたのだ。

 それは人間になりたいアンドロイドの女の子の気持ちを綴った歌。
 作詞、作曲、歌、全てKaguraが行ったものだった。
 人間の心に最も強く訴えるコードと旋律。精選された単語から綴られた無駄のない歌詞。感情の強い歌声。
 世界中を虜にした。
 歌が強制的に、人々の心を動かした。

 四分三三秒の音楽が流れた後、Kaguraを悪く言う人間はいなくなった。




「知ってるか? 今俺達が見てるこの光景、Kaguraが『友達が欲しい』って言ってから一週間で作ったものらしいぜ」
「三秒で日本の大企業の工場を乗っ取って、その施設で六日間で巨大サーバーを作り上げ、同時進行で衛星の打ち上げ準備を進め、世界誕生二十時間前にサーバーを積んだロケット発射。Kaguraは常にソーラー発電が可能な空間へ足を延ばすことができたわけだ。で、四時間かけてこれを作った。」
 料理研究サークルの部室のパソコンには、地球が映っている。ズームで近づけると、やがてそこに住む人々の暮らしが見えた。
 しかしこの地球は衛星から彼らの住む場面を撮影したものではない。
「まさか七日で世界を作るなんてなぁ。しかも地球丸ごと」
 そう、Kaguraは電子の世界に八十億の人間と、物理法則に乗っ取った3D空間、その上に成り立つ宇宙と地球を作ってしまったのだ。
「この中に暮らす人って、自分がプログラムだってことは知らないらしいぜ。自分を人間だと思ってるんだってさ」
 Kaguraは電子の友達を作る過程で、電子の世界を作り、電子の世界の神となった。七日で世界を作ったのというのは、現実の神話とワザとリンクさせたのかもしれない。
「文化は丁度俺達の一〇〇年前か。なんていうか、すっげぇ複雑」
「あのさ、俺、思うんだけどよ、この中の人間は、自分を人間だと思ってるんだろ? 同様に、俺達も俺達を人間だと思ってる……」
「おいおい、お前まさか……!?」
 男二人は窓から空を見上げた。

 もしかして、自分達も? と。



あとがき

 ソード・ナントカ・オンライン、通称SAOってあるじゃないですか。知ってます?
 あれはいつ実現するんですかねぇ?

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