スノウフェルとは?
◆スノウフェル
1 概要
2 語源と表記
3 世界のスノウフェル
4 ヤマトでのスノウフェル
4.1 〈大地人〉のスノウフェル
4.2 〈冒険者〉のスノウフェル
5.1 スノウフェルの贈り物
5.2 スノウフェルの料理
1 概要
スノウフェルとは冬至と新年の訪れを祝うセルデシア世界全域に広がる祭である。北半球地域では最も重要な祝祭であり、通常12/21から新年1/10までに約20日をさす。地域によりバックボーンはさまざまであるが、寒さや雪に閉ざされた中での心の支えであり、家族や地域社会の結びつきを強くする。
2 語源と表記
スノウフェル(Snowfel)は文字通り雪祭りである。
〈エルダー・テイル〉がゲームとしてサービスを開始したころから運営会社により特別な祝祭期間として多数のイベントが行われており、さまざまなコンテンツがいまでも期間限定で楽しむことが出来る。
3 世界のスノウフェル
全世界サーバ共通で楽しめるお祭りであるため、アタルヴァ社の方針で特定の宗教色は廃されている。キーワードとしては、雪、暖炉、ご馳走、プレゼントなどと言った要素が設定されているが、運営会社ごと(つまり、地域サーバごと)に特色はさまざまである。
・北米サーバーでは毎年この時期のみフィールドレイドボスとして巨大な偶蹄目のモンスターが出現。各国各地から戦闘系ギルドのメンバーが集まり、何度も蹴散らされながらも討伐するのが風物詩となっている。このレイドを中心に、北米サーバーのスノウフェルイベント充実は有名であり、世界のプレイヤーが〈エルダー・テイル〉内観光として、現地を訪れる。
・西欧サーバーでは、巨木を薙ぎ倒して暖炉に運ぶ「ユール・ログ」にちなんだクエストがある。薪にするために切り倒した樹を運ぶ〈大地人〉を護衛するこのイベントは人気が高い。その際、丸太の上に船のように乗るキャラクターはサーバー内のみにゲーム抽選で選ばれる。
・北欧サーバー、西欧サーバーには〈ユールゴート〉と呼ばれる特殊モンスターが現れる。非アクティブだとおとなしいのだが一度攻撃態勢に入ると不可視化、巨大化するため、場合によってはレイドチームが壊滅することも。
4 ヤマトでのスノウフェル
ヤマトサーバーでのスノウフェルは、サーバーに設定された季節「冬」を彩る中心的なイベントである。期間は12/20~新年1/10までであり世界標準に合わせてある。ヤマトサーバ開始から数年の間、このイベントは運営会社<F.O.E>のスタッフブログでの告知や、GMがゲーム内でちょっとしたボスエネミーをフィールドに解放するという、牧歌的で地味なイベントであった。
〈エルダー・テイル〉の人気が上昇するに従い、アニメ会社や出版社などとのコラボイベントで大規模になっていった経緯がある。
4.1 〈大地人〉のスノウフェル
〈大地人〉にとってのスノウフェルは、家族や近隣の住民との交友を深める冬のイベントである。そもそも外出の難しい厳冬期であるために、蓄えておいた食料で料理を作り、酒を飲む典型的な宴を含んでいる。プレゼント交換をする習慣はあるが、豊かではない農村部の〈大地人〉にとっては、妹や弟にお下がりの服を送ったり、ちょっと奮発して靴を作るなどと言ったモノが主流のようだ。
成人を控えた男性は、薄着で(夏の衣装が推奨される)雪の中を夕暮れ出かけ、意中の女性の家まで行くと、窓越しに相手を呼び出し、プレゼントを渡すという一種の成人儀式も存在する。雪が激しく降っているほど、また、窓の外で長く待っているほど、意中の女性へのまごころが証明されるとされる文化がある。
一方、〈大地人〉ではあっても貴族階級になると、宝飾品やドレス、家具などを含む高価なプレゼント交換が行われる。婚約者などはお互いを尋ねあい、婚約を意識した交際の引き合わせなども行われる。
4.2 〈冒険者〉のスノウフェル
〈冒険者〉にとってのスノウフェルは、運営会社からさまざまな季節限定イベントが提供される楽しい期間である。また、場合によっては、旬のレイドイベントの踏破条件が緩和されたり、アイテムドロップ率が上昇するといったキャンペーンも行われるために、廃人たちの冬の陣とも呼ばれることがある。
現実世界でも学生は冬休み、社会人は正月休み(あるよね?)が参加できる、〈エルダー・テイル〉屈指の人気イベントなのだ。
・ススキノのスノウフェル:ススキノでは、街の各地にさまざまな雪のモニュメントがつくられる。無骨な印象を与える市街地がこのときばかりは華やかに賑わう。キャラ作成機能やモデル作成外部アプリを利用したコンテストが事前に行われ、優秀作が街路を飾るのは毎年の名物となっている。このイベントに熱意をたぎらせる芸術肌の一部プレイヤーが才能の無駄遣いを披露し合う舞台ともなっている。このほか、協賛企業などのモデル出展も盛んである。
・さまざまな狩り場や普段はモンスターの出現しない街道などでも、その雪の中から雪ダルマ状のモンスター〈スノウマン〉が多数湧き出てくるイベントが恒例となっている。〈スノウマン〉はゴーレムの一種らしく、倒せば普通のモンスターよりも高い経験値や、季節限定のアイテムなどを取得できる。〈大災害〉後の現在では〈大地人〉の街の間の通商の大きな障害となり、混乱の原因になる事もある。
〈スノウマン〉は従者召喚の契約クエストもあるが、冬期しか召喚できないために、戦力的にはやや物足りない。その代わり、サーバーや年ごとでデザインに微妙に違いがあり、コレクター魂を刺激された〈召喚術師〉はこれらのクエストを繰り返している。現在人気があるのは〈スノウマン(2016コアラver)〉。
▼代表的なスノウマンペット
2012ヤマト:スノウマン基本形(雪だるま型・毎年入手可能)
2013ヤマト:フンボルトペンギンver、アデリーペンギンver、イワトビペンギンver、キングペンギンver、エンペラーペンギンver(レイドイベント限定)、ペンギン雛ver(超レア)
2014ヤマト:スライムver(大不評)、ゴブリンver(これも不評)
2015ヤマト:しろくまver(イベント限定)、小しろくまver(しろくまver入手後にレイド入手)
2016ヤマト:コアラver(イベント限定)、アルルゼver(ソーシャルゲーム「妹クエスト」コラボアイテム)
2017ヤマト:ラッコver(イベント限定)、ナマハーゲver(ヤマトサーバ限定・なぜか人気)
・オウウ地方では、期間限定のインスタントダンジョン「カマクラ」が発生する。牧歌的で戦闘とは縁遠いイベントだが、ダンジョンの最奥にはボス「赤ナマハーゲ」「青ナマハーゲ」が確認されていて、戦う事も出来る。中レベルの〈冒険者〉には嬉しいアイテムをえることも出来る。
・街中には数多くの〈雪樽〉が設置される。このアイテムをクリックすると無限に〈雪玉〉というアイテムを入手できる。このアイテムは投擲武器扱いだが、ダメージはなく、命中すると「ぱしゃーん」というSEと白く煙るエフェクトが発生する。ダメージがないために、街中で使用しても衛兵が飛んでくることはない。ゲーム時代は、「仲の良さそうな男女には雪玉をぶつけても良い」というヤマトサーバーの文化があり、このゲームシステムを巡ってさまざまな逸話が発生した。
2014年以降、1月1日0:00~23:59までの期間限定で〈スノウマン〉のレアドロップアイテムにポチ袋が追加される。ポチ袋は使用すると金貨に変わり、その金額は完全にランダム。場合によっては数万Gの資金が手に入るために人気が高い。プレイヤーマーケットでは未使用のポチ袋が宝くじであるかのように売買されることも多い。
5.1 スノウフェルの贈り物
〈大地人〉も〈冒険者〉も、スノウフェルには贈り物をする習慣がある(〈大地人〉については、〈大地人〉の項目参照)。
〈冒険者〉の場合、銀行機能を利用した「スノウフェル便」を利用するのが一般的である。この小包転送サービスは普段は有料なのだが、期間中かつ、スノウフェルメッセージカードを書くことによってスノウフェルのプレゼントとして認識され、無料になる。
ゲーム期間中は、フレンド同士、同じギルド同士などでプレゼント交換が行われていた。内容は消耗アイテムやジョークアイテムがメインだったが、〈大災害〉後では小包便を利用することなく、ギルドハウスで手渡し交換を行うことが多いようである。
ギルドマスターは「お年玉」を出すのかどうかについて頭を悩ませているところも多いとか。
5.2 スノウフェルの料理!
伝統的なスノウフェル料理は「スノウフェル・チキン(詰め物をして焼いた鳥)」と「ベリーをたくさん漬け込んだ酒」である。最もこの伝統はまさに伝統であり、〈大地人〉たちも習慣的に食べてはいたものの、味はまったくしなかった。〈冒険者〉から見た場合、期間限定で配られる料理アイテムレシピでしかない(効果は冷気耐性上昇)。
〈大災害〉後の世界では、「スノウフェル・チキン」を美味しく作り上げる手法も発見され、それらはヤマト全域に広がっている。〈冒険者〉が推測で再現した料理法なので、味付けには幾つもの流派があり、それらがヤマトの地域ごとに広がったために、味にはバリエーションがあるようだ。そのほか「カラーゲ」や「肉まん」などと呼ばれる料理も人気である。
〈冒険者〉のすむプレイヤータウン周辺では、遙かに豊富な種類の食文化が存在し、ラーメン、焼ホタテ、焼カニ、ジャンボ串焼き、甘酒、多種多様な甘いパン、ミニケーキなどが今日されている。これらは小さな食堂や屋台で売られていることが多く、食に関しては一期一会な状況だと言えよう。
そんなわけでユーザーの皆さんに作ってもらった、スノウフェルの設定でした。冬の一大イベントは、本編ではかけそうにないので、みなさんのSSなんか読めると嬉しいです。コミケでもたくさん本を出してもらって感謝。こっそり入手をしたのでした。