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森呪遣いの特技

ここでは〈森呪遣い〉の習得する特技から、特徴的なものを抜粋してみた。回復職の中ではオールラウンダー的な側面を持つ〈森呪遣い〉だけあり、優秀な回復魔法から〈従者召喚〉、そして物理、魔法を問わない攻撃手段まで幅広くそろっている。だが個々の特技を見れば、全体的に重めのコストと発生ヘイトの高さがあり、リソースとヘイトのやりくりにはいつも頭を悩ませることになるだろう。行動の優先度をきちんと把握し、効率的にリソース運用をできるようになれば、〈森呪遣い〉としても〈冒険者〉としても一つ上のステージに上がることができるはずだ。


――――――

◆森呪遣いの特技


〈ハートビートヒーリング〉

回復魔法・脈動回復_自然の力で対象の生命力を賦活し、生命の回復力を最大限まで高める、森呪使い固有の脈動回復魔法。効果時間中、緑色の輝くエフェクトが拍動するように現れ、HPが数秒ごとに自動的に回復し続ける。1度使用すれば七十秒程度持続するため、その後の手数を攻撃や別の回復特技の使用に回すことができる。


〈ガイアビートヒーリング〉

回復魔法・脈動回復_広範囲を対象とし、複数の味方にまとめて脈動回復魔法をかける上位魔法。〈ハートビートヒーリング〉と同様の緑の拍動がパーティの仲間一人ひとりに現れる。強力な効果に相応しく再使用規制時間も長いが、特技の習熟段階を上昇させることで短縮が可能。ただしヘイトを大きく稼ぐため連発は危険。大地の力で複数対象の生命力を賦活し、生命の回復力を最大限まで高める。効果を受けた対象は魔力の輝きを帯び、大地の鼓動や囁きが聴こえるという。


〈キュアブルーム〉

回復魔法_癒しの力を秘めた花の香りを振りまき、味方の不調を治す回復魔法。単体用で状態解除数も少ないが、上昇するヘイトも少ない。詠唱および再使用時間も共に短く、小回りの効く使い勝手のよい魔法である。花の香りは魔法の効果が消えてもしばらく残るため、〈大災害〉後は女性が香水代わりとして使用することも。


〈ネイチャーリバイブ〉

回復魔法・脈動回復・蘇生_森呪遣い固有の蘇生魔法。薄い緑色の輝きに包まれて復活する。〈リザレクション〉と比較して詠唱時間が大幅に短縮されているので戦闘中の使用も実用レベル。復活時、対象に脈動回復魔法が自動的にかかるのが特徴で、蘇生後の回復魔法によるフォローが少なくてすむ点でMPなどに優しい設定となっている。習熟度上昇で再使用時間も短縮される。


〈従者召喚:アルラウネ〉

その他・従者召喚魔法・トグル式_森林の豊穣と魅惑の面を具現した祖霊、アルラウネを呼び出し、使役する魔法。召喚後は(術者が効果をオフにするまで)森呪遣いに付き従い、術者の回復魔法の効果を上昇させる。またアルラウネは一定確率で魅了の花粉を撒き散らし、周囲の敵の動きを止めるアクションをとる。さまざまな種類の花弁から上半身を乗り出した美しい少女の姿をしており、その容姿から愛用者も多い。また〈大災害〉後の〈従者召喚〉全般に言えることだが、呼び出し後の姿はバリエーションが増加している。そのため対象に名前や愛称をつけ、ペットなどのように可愛がっている〈冒険者〉も少なからず存在しているようだ。


※従者召喚特技はレベルアップではなくクエストによる契約で習得する。そのためにその総数はかなり多い。レアなものも存在する。

 ドルイドの従者はこのほかにも、グレイウルフ、フォレストベア、ワイルドボアといった動物。猫や犬などの戦闘能力の低いペット型。マイコニドやナップオーキスなどの植物型などが確認されている。


〈従者召喚:グレイウルフ〉

その他・従者召喚魔法・トグル式_森林の野生と獰猛さを具現した祖霊、グレイウルフを呼び出し、使役する魔法。召喚中、グレイウルフは術者の攻撃に併せて自動的に攻撃を繰り出す。攻撃型森呪遣い御用達の祖霊であるが、単に犬好きが高じてこの祖霊を使役する森呪遣いも少なくない。〈大災害〉後に判明したことだが、呼び出されるウルフの毛並みは使い手によって違っており、〈森呪遣い〉による「うちの子自慢」はさらに加速したという。


〈従者召喚:フォレストベア〉

その他・従者召喚魔法・トグル式_森林の雄々しさと膂力を具現した祖霊、フォレストベアを呼び出し、使役する魔法。召喚中、フォレストベアは術者を防衛するように動き、いくつかの状態異常を排除したり、敵を追い込んだりする。前衛型森呪遣いがよく用いる祖霊召喚獣であるが、熟練度が低い呪文で呼び出すと、三十センチほどの可愛い小熊があらわれる。この状態を気に入って、わざと呪文の熟練段階を成長させないプレイヤーも存在する。なお、フォレストベアの腹部は温かく、冬場のベッド代わりには最適だそうである。



〈従者召喚:ワイルドボア〉

その他・従者召喚魔法・トグル式_森林の荒々しさを具現した祖霊、ワイルドボアを呼び出し、使役する特技。猛猪は術者を背に乗せて戦場を縦横無尽に駆け回り、敵を撥ね飛ばす。前線に出て戦う白兵戦型の森呪使いに好んで召喚される。この従者を使った〈フランカーファング〉は、猪の突進線上に自分も立つことになるため、生理的な恐怖を伴うとか。ふすまのポリッジに似た、と形容される〈大災害〉後の食料アイテムは、意外と彼らの舌には合っているようで、おやつ代わりに与える〈森呪使い〉の姿もよく見られる。


〈従者召喚:マイコニド〉

その他・従者召喚魔法・トグル式_森林の美味と栄養素?を具現した祖霊、50センチメートルほどの歩行キノコであるマイコニドを呼び出し、使役する魔法。召喚後は森呪遣いに付き従い、術者の回復魔法の射程距離を上昇させる。またマイコニドは荷物を運べる。〈エルダー・テイル〉におけるこの効果は、重量無視の鞄スロットとして表現されていたが、〈大災害〉後はマイコニドが荷物を預かってよちよち歩いている姿を目にできるようになった。また、〈大災害〉後マイコニドは増えるようになったようだ。とはいってもキノコなので動物的な意味で個体が増えているかどうかは判らない。一回の召喚呪文で二体、三体と大きさの違うマイコニドがいつの間にか増えて、列をなして歩く姿も目撃されている。マイコニドは荷物を預かったり、単純な作業を行ったりすることが出来るため、職人系のサブ職を持つ森呪遣いに愛用される。


〈アースクエイク〉

攻撃魔法・必殺魔法_周辺一帯に地震を起こし、広範囲かつ無差別に大ダメージを与える攻撃魔法。特に破壊可能なオブジェクトや設置型のトラップに対して大ダメージを与えられるため、敵を攻撃する以外にも周囲の邪魔な地形やトラップを無力化して更地にする用途でも使われる。無差別ダメージなので不用意に使用した場合、味方にもダメージをあたえてしまう。


〈コールストーム〉

攻撃魔法・攻撃補助魔法・必殺魔法_大嵐を呼び、竜巻や落雷で広範囲の敵を攻撃する魔法。一度呼び出した嵐はしばらくその場に留まり続け、術者が続けて使用する冷気属性や電撃属性の魔法の威力を高めてくれる。持続効果も含めて強力な広範囲攻撃魔法だが、持続効果の恩恵を最大限に利用しようと焦って攻撃魔法を連発すれば、回復職の本分である回復作業がおろそかになってしまう。さらにMPの枯渇やヘイトの急上昇を招くことにもなり、これまた使用には熟練が必要となる魔法といえるだろう。


〈ライトニングフォール〉

攻撃魔法_敵の頭上に雷雲を呼び、カミナリを落とす電撃属性の攻撃魔法。〈コールストーム〉との連携を想定されてデザインされており、〈コールストーム〉効果時間中は消費MPおよびヘイト上昇が軽減される。再使用規制時間は一般的な長さだが、詠唱時間は短く、いわゆる「出が早い」攻撃である。なお〈大災害〉を経て、使用の際には本物と見まごう稲光と音が発生することになった(実際の雷に比べればずいぶんと大人しめではあるが)。このため雷が苦手な一部の冒険者からは「使用を控えてほしい」と抗議されることもあるとか。


〈フィアースモールド〉

攻撃技・状態異常_ぱっと見は単なる武器による攻撃だが、「獰猛なカビ」の名のとおり、殴りつけた相手の体表に腐食性のカビを発生させ防御力を著しく低下させる追加効果を持つ。防御力の高い敵に有効なのは言うまでもないが、そのビジュアルから〈大災害〉以降は(特に女性の)「冒険者が食らいたくない技」で上位にランクインしている。


〈バーニングバイト〉

攻撃技_武器での攻撃と同時に炎の顎が噛み付くエフェクトが発生する火炎属性の攻撃技。MPコスト、発生するヘイトのバランスがよいため前衛型森呪遣いに愛用者が多い。標的が何らかのバッドステータスを受けているとダメージが増える特性を持つため、コンビネーションのシメに使われることも多い。ヒット時に獣の吼え声のようなサウンド(狼らしい)がするため一部では「がうがう」の愛称で知られる。


〈アイシクルリッパー〉

攻撃魔法_氷の小片をいくつも射出し、有効範囲内の敵に冷気ダメージを与える攻撃魔法。打ち出された氷片は渦を巻きながら敵を切り裂き、使用者より著しくレベルの低い敵であれば一定確率で即死させることがある。ドルイドの攻撃魔法の中では有効範囲が前方に長く使いやすい。初心者はこの呪文で戦闘をゴリ押しすることも多く、実際それで中級レベルまで困らないというのが、森呪遣いの基礎性能の高さかもしれない。


〈フレイミングケージ〉

攻撃魔法_燃え盛る炎の檻が敵を包み込む火炎属性の攻撃魔法。ダメージは見た目ほど大きくないものの、魔法の効果が発揮されている間は対象の状態異常における経過時間が0になる(つまり、一定時間で解除される状態異常が解除されない)という特性がある。このため、毒や麻痺を受けている敵に使うと、コスト以上の効果を発揮できる。


〈ヘイルウィンド〉

攻撃魔法・行動阻害_雹混じりの突風を生み出して敵を撃つ冷気属性の範囲攻撃魔法。低温の嵐はダメージを与えると同時に相手を凍えさせ、一時的に反応速度を鈍化させる。真夏日にはこれを地面や空間に撃ち込んで涼をとる〈森呪遣い〉の姿が数多く見られた。


〈シュリーカーエコー〉

攻撃魔法・行動阻害_目標を中心とした範囲に耳をつんざく音波を浴びせかけ、一定時間朦朧とさせる呪文。ダメージは与えられないため決定打になる呪文ではないが、その分MP消費が軽くて使いやすく、呪文詠唱の妨害、味方の攻撃の援護など用途は広い。使用すると、手足の生えた小さなキノコが敵の足元に何体かあらわれ、一斉に絶叫するエフェクトが発生する。


〈アーリーバードクライ〉

回復魔法_朝の到来を告げる鳥たちの鳴き声で、周囲の味方を目覚めさせる。睡眠や混乱といった精神的な状態異常を回復する。素早く発動し、広範囲に有効なため、戦況の建て直しに効果を発揮し、森呪遣いの状態異常処理能力を支える特技の一角をなしている。また、なかなか起きてこないパーティメンバーを起こす際にも重宝されているとか。


〈ヒーリングウィンド〉

回復魔法_自分の周囲に癒しの風を呼び起こし、周囲にいる味方のHPをまとめて回復する範囲回復魔法。〈森呪遣い〉の扱う魔法は効果が大きく、使用時には立ち止まっての動作が必要なものが大半だが、この魔法は簡単な詠唱と身振りで発動できるため、移動しながらでも素早く使うことができる。その利便性の代償として、回復量そのものは小さい。


〈ナチュラルトーク〉

その他・常時発動特技_従者召喚時の最大MP低下効果を軽減する特技。ゲーム時代は一部クエストで選択肢が増えるという効果もあった。自然と深いつながりを持つ森呪遣いは植物や動物といったヒト以外の生命とも心を通わせることができるという設定を持っていた。〈大災害〉を経て、この呪文は動物や植物と大まかな意思疎通をすることを可能にすると言われている。ただし、植物などは思考形態が大きく異なるため会話は難しく、動物なども術者との関係性が大きく影響を与えるようだ。個人差がきわめて大きな呪文になってしまったとも言える。


〈ライフバースト〉

回復魔法・脈動回復魔法・必殺魔法_脈動回復魔法の効果を爆発的に増加させ、大幅にHPを回復させる。いわば「脈動回復の前借り」とでもいうべき効果で、対象にかかっている脈動回復が切れることを代償に、本来ならその脈動回復の持続時間終了までに回復する予定だった数量と同等のHPを回復する。緊急時の回復手段としては心強いが、使用後は脈動回復が切れてしまい、かけ直しなどの対応が必要となるため、タイミングを誤るとただの一時しのぎで終わったり、状況をより悪化させてしまうことも多く、プレイヤースキルが問われる。また、〈ライフバースト〉自体の再使用規制時間は長く、〈ハートビートヒーリング〉と交互に使用するなどといった戦術は取れない。発動時には緑色の光る粒子が対象から爆発するように拡散、消滅する。


〈ウィロースピリット〉

移動魔法・行動阻害_周辺の植物のツタや葉を急成長させ、敵に巻き付けて拘束する魔法。完全に決まると敵は効果時間中、拘束から脱出しようともがくことしかできず、逃れたとしても繁茂した植物に邪魔されて移動力が著しく低下する。戦線を構築するのに有用な特技だが、周辺に植物のある場所でないと使用できないという制限がある。〈従者召喚:アルラウネ〉などの植物系の従者召喚を有効にしていると、そこは「植物のある場所」とみなされるため、この特技を使う前に従者召喚しておく光景が良く観られる。


〈ヒール〉

回復魔法_全ての回復職が初期取得している最も基本的なHP回復魔法。HP回復量そのものは多いが、詠唱時間が長くMP消費も大きいため再生、障壁、反応起動とくらべ、あまり効率は良くない。回復量の多さから初心者ほどこの魔法に頼りがちな傾向から、多用するヒーラーは二流三流のヒーラーと評されやすい。だからといって全く使わないヒーラーもまた論外であり、的確な使い所を見極められるかどうかがヒーラーの技量の目安となる。使用時には自分の周囲にうっすらと暖かい光が浮かび、それが光の粒子となって対象に降り注ぐ。


〈バグスライト〉

その他・補助魔法・召喚_全ての回復職が共通で習得できる照明魔法。蛍の幻獣バグスライトを召喚し、周囲を明るく照らす。幻獣を召喚するとはあるが効果はごくごく単純で、光量調節なども効かない。


〈フランカーファング〉

攻撃技・補助技・行動阻害_従者に指示を出し挟撃を行なう特技。当然ながら従者召喚中しか使用できない。0.2秒ほどのきわめて早い詠唱後、術者が物理攻撃を加えた対象に、従者が弧を描くように襲いかかる。挟み撃ちにされた敵は集中力を損ない、4から8秒ほど回避能力がダウンする。この効果は仲間の攻撃にも有効なためコンビネーションの布石として使われることも多い。


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