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三界大戦記―好色皇子と三界の姫たち― 作者:安里優

第三部:人界侵攻・龍玉編

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第21回:献策(上)

「それっ。持ち上げるぞ」
「一、二、三っ!」

 威勢の良い声が響き、重い木の枠が持ち上げられる。男たちは声をかけあって、それを慎重に移動させていった。
 放火され、無惨な姿となった橋を修復するため、その基礎部分にはめこまれる構造物を、彼らは運んでいるのだ。

 そんな男たちの額や腕に光る汗を、たいまつの明かりが照らしている。周囲にたちこめるの闇を駆逐するため、作業場の周囲には、多くの灯火が集められていた。
 新たな火災を防ぐためと、より効率的な灯光のため、それらの灯火は鏡面を持つ覆いがつけられている。
 光を余計な方向には逃さずに使えるその器具は、この現場を主導するソフィア修道会の者たちが持ち込んだものだ。
 夜となっても作業を止めずに済むよう、それを用意したのだという。

 だから、少し離れたところでは急に夜闇が広がる。
 この時間であれば、本来そうあるべき闇ではあるが、男たちが懸命に作業しているその現場の明るさと比べると、とてつもない底なしの闇に思えてしまう。

 その闇の中に、一組の男女が立って、作業を眺めていた。
 木材を切り出し、組み合わせ、打ち付け、所定の場所に組み込んでいく。
 そんな工程を観察しているのは、でっぷりと太った男と、どこか剣呑さを感じさせる美女だ。
 この地――ペトルスの渡しことヴェスブールの支配者であるマテウスアンドレアス・アンゲラーと、それに南接する地域を支配する『足萎えの雷将』の娘、ローザロスビータ・ミュラー=ピュトゥ。

「修道会の工兵たちは、実に優秀だな。なによりも、昼も夜も働いてくれる。交替しているとはいえ、な」
「彼らにとっては、ああしたことは神が求める奉仕であるとか。苦行者と似た感覚でありましょうか」
「まあ、そうかもしれん。しかし、神が求めるというあたりはいまひとつ好かんな」

 ローザの言葉にマテウスは呆れたようにため息を吐いた。

「神への敬意を忘れるつもりはないが、どうもあれらの信じる神は、過度に堅苦しい気がするのだよ」
「彼らの神は、その姿を現さない隠れ身の神。信仰の形が理念に走るのもしかたないものかと。我らのように、直に声を返してくれたりはしないのですから」

 マテウスは彼女の言葉に何も返さなかった。ただ、唇をわずかに歪めただけだ。

「まあ、いいだろう。そろそろ戻るとしよう。食後の散歩代わりに進捗具合を確かめに来たが、報告通りで安心したよ」
「ええ。父も待っておりましょう」

 言い合って、二人はその場を後にして、マテウスの屋敷へと向かった。
 ヴェスブールがヴェスブールたる所以である西の大橋から、この地の支配者であるマテウスの屋敷までは、ヴェスブールの中心地区を突っ切ることになる。
 そこには商家が軒を並べる昼間は賑やかな大通りもあったし、歓楽街もある。

 二人は、この時間こそ人の多い歓楽街を避け、商人たちがすでに店を閉めた後の大通りを進んだ。
 それでも大通りが故に、酒と食事を出す店もあれば、宿もある。当然に、それらはいまこそ稼ぎ時だ。
 二人の耳にも、酔客のだみ声や、それに応じる女たちの笑い声がどこからか聞こえてくる。

「平和な光景ですな」

 道の端で酔いつぶれ寝込んでいる男を避けたところで、ローザがそんなことを呟く。

「そうかね? 橋が焼けてからというもの、客が減ってかなわないとつきあげられているのだがね」

 横道からそっと袖を引く街娼を軽くやり過ごしてから、太った戦王は不機嫌に応じた。彼にとって、いま聞こえてくる程度の賑わいでは不満なのだろう。

「量で言えば、そうであるやもしれません。しかしながら、私が申し上げているのは、質の話。この街の賑わいは……荒んでおりません」
「ほう」

 旭姫とも呼ばれる女性の言葉になにを思ったか、マテウスはすっと目を細めた。しかし、ローザのほうはそれに気づいた様子もなく、あたりを漫然と見ている。
 光の漏れる戸口から、一人の男がふらふらと出てきて、大通りを横切っていった。酔漢は商家のとじられた戸口にぶつかったりしながら、また別の酒場に吸い込まれるように消えていく。
 扉から出て彼を迎える真白く塗りたくった繊手が、まるで捕食するなにかのように見えたものの、ローザはそれについては触れないことにした。

「戦王国群にも酔客はおります。娼婦も、街にいるもの、賑わいに寄ってくるもの様々おります。戦の前後はかき入れ時といえましょう。しかし、その多くは捨て鉢な空気を纏っているもの」
「それがないと?」
「ないと断言してもよろしいでしょう。酔っ払いが酔っ払ったままに道で寝ていられる限りは」

 マテウスは先ほどローザが避けた男を見ようと振り返ったものの、夜の闇はそれを見通すことを許さなかった。
 だが、いまもがーがーといびきをかいているであろうことは間違いない。
 姿は判じられなくても、音は聞こえてくるからだ。

「明日は風邪ひきだろうな。それに懐のものは掏摸とられていることだろう」
「戦王国群ならば、財布を抜くときに、喉を切り裂くことでしょう。後腐れなきように」

 目を丸くするマテウスに、ローザは肩をすくめた。

「傭兵は殺人を忌避しないものです。それが許される場所なら」
「なるほど、それはないな。私が許さん」
「我が父も許すわけがありません。ところが、それでも起きる。しかし……」

 ローザの言葉は自信無げに揺れた。

「ソウライ……いえ、ゲデックでもそうでありました。傭兵が多数おり、戦が起こっているにもかかわらず、どこかのんびりと……」
「ソウライは平和ぼけしていると?」
「あるいは」

 真剣な声で言うローザに、マテウスは小さく首を振る。それ以上、言葉を交わさず、彼らはマテウスの屋敷へと歩を進めるのだった。


                    †


 そこで彼らを迎えたのは上機嫌の『足萎えの雷将』ことヴィンゲールハルトであった。

 食べ過ぎたから少し休みたいと言って二人を散歩に追いやった彼は、ぬかりなくその間に報告を受けていたようであった。相手はソウライに放っていた間諜の類であったろうか。
 ヴィンゲールハルトは、マテウスとローザの二人が席に着くや否や、興奮した様子で得た情報を二人に告げる。

「奴らめ、宴を開いたそうだぞ。しかもゲデックでな」
「宴? 戦勝のか」
「ソウライ支配を祝してのものだよ」

 手を打ち合わせんばかりに楽しげに言う父の言葉に、染色が落ちかけてまだらになった髪をふるいながらローザが不快げに顔をしかめた。

「なんと高慢な振る舞いを」
「おいおい。そんな風に言うものじゃないぞ。事が我が方に有利に進んでいるというのに」
「たしかに有利だな」

 三人の中では世代の違うローザは、父とその盟友の反応に驚くと共に、少しでも彼らから学び取ろうと、真剣な顔で耳を傾けた。

「ゲデック侯をお救い申し上げるという俺の大義名分も、これで大いに立つ」
「ああ。ソウライの奴らもこれで魔族どもの意図をはっきり理解しただろうしな。解放を待ち望む声も出てくることだろう」

 老獪な二人は多くを語らずとも、お互いの言いたいことを理解している様子であったが、ローザにはわからないところがいくつかあった。

 ソウライの側にはゲデック侯爵の臣下という立場を取り、戦王国群の側にはヴェスブールの戦王という両面の立場を取るマテウスが、主であるゲデック侯とその領地を魔族から解放するという大義はわかる。
 それが表向きの名分に過ぎなくとも、義のない戦よりはずっと円滑に事は進む。それくらいのことは、ローザとて承知していたからだ。
 だが、魔族どもの意図とはどういうことだろう?

「ローザも含めた我々は、魔族が人界を切り取り、支配しようと考えていることを理解している。最初からそういう目で見ていたからね。しかし、だ」

 娘の表情に気づいたのだろう。ヴィンゲールハルトは優しい声で解説を加える。

「ソウライの人々はそうではないのだよ。彼らはそもそも戦とは縁遠い。侵略者というものがなにを望んでいるか、きっと理解していないだろう。まして、相手は魔族。しばらく我慢していれば、いつかは去ってくれると思っていたとしてもおかしくはないんだよ」
「立ち去る時に財産を持って行かれる危惧ぐらいはしていたろうがな。腰を据えると思っていた者は、けして絶対多数ではあるまいよ」

 そこで、マテウスはにっと口角を持ち上げた。

「あるいは、ローザ君。君がのんびりとしていると感じたのはそういう部分もあるのかもしれないな」
「なるほど……」

 ローザは少し考え込み、探るように言った。

「それが、新たな支配を記念する宴を開かれれば、これはもう彼らの意図を誤解しようが無くなると」
「そうだ。そして、彼らのある程度は諦めるにしろなんにしろ、それを受け入れるだろうね。ところが、反発する者は必ず出てくる。支配という意図をはっきりと理解し、そして、それを肯んじない者たちがね」
「そうした者たちこそ、我らの『解放』を後押ししてくれるわけだ」

 なにも直接に魔族と対抗してくれなくてもよい。
 少しだけ嫌悪の態度を示すだけでも、侵略者の側は居心地が悪くなる。そうなれば、魔族の態度にもとげとげしい部分が出てくる。それに反発する者は当然のように増えるだろう。
 ヴィンゲールハルトたちにとっては理想的な悪循環だ。

 ローザも、指揮官として、軍の兵士たちが案外に神経質なことを体感している。彼らは、表にこそ出さないが、戦闘地域の住民が向ける好悪の情には敏感なのだ。
 それらのことに思い至り、魔族の宴がこちらを有利にさせるという言に、ようやく頷けるローザであった。

「それに、ソウライ支配の宴を開いてくれたのがゲデックというのが我々にとってはさらに好都合だ。ゲデックを解放すれば、彼らの支配の象徴を打ち破ったことになるわけだからね。さらには侯爵閣下を強力な支援者とすることが出来るだろうからね」
「支援者ですか?」

 ローザは少しいぶかしげに尋ねる。魔族から解放してやれば感謝するのは当然だろうという感覚がそこにはあった。

「侯爵にとっては、俺たちも魔族もそう変わらんのさ。たとえ俺が赤心から救いに行ったとしてもそうだろう。臣下ならばこそ、なんらかの褒美を与えないといかんからな」
「そう……なるのですか」
「ああ。俺としてもそれなりの対価は要求する。もちろん、全てを手に入れようとする魔族ほどには強欲ではないぞ」

 そこで、マテウスはでっぷりとした体を震わせる笑い声を立てる。

「いずれにしても、侯爵は俺たちに協力せざるを得ないだろう。彼自身の名誉を考えれば、侵略者の代行人よりは圧政者に仕方なく従ったというほうが好ましいからな。その立場を確固としたものにするには、解放に来た俺たちを快く迎え、侵略者との戦いに協力するしかないのさ」
「おそらく、ゲデック侯は、他の誰よりもお前さんに救われるのが嫌だろうよ」
「だからこそ、行くのさ。魔族から解放にやってきた俺と対面するときのあの爺さんの顔がいまから楽しみだ」

 その言葉に、ヴィンゲールハルトの目が色を変える。彼は歓迎するように心からの笑みを浮かべた。

「腹は決まったか」
「ああ。俺も前線に出させてもらおう。なにより、ゲデックで宴を開いたというのがいけすかん」

 その言葉にまじまじと彼のことを見つめる親子に対して、彼は照れたような表情を見せるのだった。

「俺は、これでもあの街がそれなりに好きなんだよ」

 そう言って。


                    †


「どうあっても……両方りょーうほうは、無理」

 カラク=イオによるソウライ支配を祝した宴。
 その裏では、カラク=イオ幹部たちによる気の重い話し合いが行われ、そして、一時的な散会が命じられていた。

 食事でもしろというスオウの命に従って、粥をさっとかきこんだスズシロは、副官のヌレサギと共に今後の戦略をずっと話し込んでいる。
 ヌレサギの発言は、そこで出てきたものだった。

「やっぱり」
「そ、そもそもそそも……負けるつもりで戦いを仕掛けるぐーんは、ない」

 ヌレサギの言葉にスズシロは小さなため息を吐く。
 そうだ。その通りだ。
 負けようと思って戦を仕掛けたりする者はいない。

 望まぬ戦であったとしても、勝てるだけの用意をし、勝つための算段を重ねて、事を為そうとする。
 まして自ら仕掛ける戦であれば、確実に勝てるだけの戦力を注ぎ込む。そうするのが当然なのだ。

「そうね。誰もがその気でいる。……まあ、人界の勢力のほうは私たちの戦力を見誤ってる可能性も高いのだけど」
「そう判断するには情報じょーうほうが乏しすぎる。予想通り、動かすのが一万とは限らない。それに、彼らにとっては、ソウライの都市全てが潜在的な味方。じ、じ、事実とは違うかもしれないけど」
「なるほどね」

 現状では、足萎えの雷将ことヴィンゲールハルトがソウライに送り込めるであろう戦力は一万程と見積もられていた。
 それ以上の動きは見られないし、なにより、彼の全体戦力を考えるとその程度であろうというのが、人界における調査と泥縄的に行われた偵察による情報からの推察であった。

 だが、そう決めつけるにはまだ情報が足りない。早計に判断するのは危ういとヌレサギは言っているのだった。
 しかも、人界の彼らからしてみれば、同胞が魔族に支配されている土地への攻撃だ。不当に侵略された各都市がその機を狙って抵抗運動を繰り広げることを期待していてもおかしくない。

「実際、抵抗を試みる都市があってもおかしくはないしね」
「統治は……まだまだ」
「うん」

 ソウライ支配が完了したとは言っても、もちろん、統治が確立したわけではない。むしろ、人々の不平不満はこれから出てくるはずだ。
 魔族を攻撃する勢力が出れば、それに呼応する者がいないとは限らないのだ。

「それに……真龍のほうは、こちらの戦力把握をかなり詳細にしてるだろうし」
かれーらは、空から観察してる。魔族の特性もわかってるはず。だから、見誤る要因があるとすれば……ん……士気や練度くらい」
「それもねえ……。そもそも相手は空を飛ぶし」

 ヌレサギはスズシロの言葉に唇を噛みしめる。
 この二人の間で、真龍の脅威をいまさらに語る必要などない。
 その優れた頭脳は、自軍の勢力と真龍の実力を比べたときに、自分たちにとって不愉快な結果となることをはっきりと認識してしまう。

「交渉は……? 時間稼ぎだけでも」
「してみるつもりではあるけど……。望みをかけるのは危ういと思う」

 可能であるならば、真龍とヴィンゲールハルトの攻め寄せる機をずらすことが出来るかもしれない。それだけでも、大いに意味がある。
 だが、そもそも真龍が交渉を受け入れるかどうか、スズシロは怪しいと思っていた。

 もちろん、彼女たちは、別の部屋でエリが自らの龍玉を真龍に差し出せと提案していることなど知らない。

 だから、ヌレサギは哀しそうな目でスズシロを見て続ける。

「じゃあ、やっぱり」
「うん。同盟者であるショーンベルガー、補給線にあたるリースフェルト、決戦地になるであろうゲデック。この三都市を除いて、ソウライを放棄する」

 そう提案するのだと、スズシロは言った。
 なんと大胆で、そして、苦しい提案であろうか。
 太くまとめた髪をいじる指のせわしなさが、その言葉に込められた感情の複雑さを示している。

「殿下は……受け入れる?」
「受け入れるわけないでしょ。あの人が」

 スズシロは、親友の言葉を笑い飛ばす。彼女はひとしきり笑ってから、真剣な顔になって、じっとヌレサギを見つめた。

「でもそれをさせるのが、参謀の仕事だもの」


 そして、そんな風に参謀たちが苦しい情勢を語り合っていたその頃。
 金髪の大隊長は、街に出ていた副官が戻るのを出迎えていた。

「換金は終わりまして? ミミナさん」

 部屋に入ると早速尋ねられるのに、ミミナは頷いた。それから、なんだかもったいないというような顔をしてユズリハに尋ね返す。

「はあ。人界のお金には換えてきましたけど、良かったんですか? あれ、隊長の私物ですよね?」
「ええ。だからこそ、わたくしが使いたいときに使うんですのよ」
「はあ……」

 金銀財宝という言葉が色を失うほどの素晴らしい宝物の数々を人界の商人たちに売り払ってきたミミナは、それでも納得いかないような様子であった。
 しばらく前からユズリハに頼まれて行く先々の都市で行ってきたことではあったが、どうにも彼女には罪悪感のようなものがあった。

 なにしろ処分する品々が豪華すぎて、本当にお金になんて換えていいのだろうかと疑問に思えてしまうのだ。
 魔界でも金銭などいくら積んでも手に入らないようなものばかりのはずだ。
 とはいえ、命ならば、望み通り実行するのが役目だ。彼女はユズリハの望み通り、ユズリハ所蔵の文物ができる限り多くの神石リンガムに換わるよう努めた。

 ただし、神石リンガムはあまり触りたくないので、この部屋には持ち込んでいない。

「換えてきたものは、まとめておいてありますけどいいですか」
「ええ。どうせ支払いもミミナさんにおまかせしますし」
「構いませんが、なにに使うんです?」

 換金は命じられたものの、その先については指示を受けていない。一体何に使うのだろうとミミナは予想しようとしてみたものの、どうにも思いつかなかった。
 そもそも、彼女の仕える大隊長が人界で望むものなどなにかあるのだろうかと疑問である。
 衣服や食糧などは、なにも手持ちの宝を処分しなくても手に入るのだから。

「わたくしも、色々と考えましたの。いま、我々が置かれている難局をいかに乗り越えるかを」
「はい」

 さすがにまじめな話だと察して、ミミナは態度を改める。
 実際の所、あれだけの神石リンガム――人界での大金――をどう使うかには興味があった。

「そこで、思いつきましたの。兵が足りないならば補えばいいと!」
「それは……そうですね。ですが、一体どこから?」

 優雅な仕草で両手を開いて言い切るユズリハに、ミミナはある意味で当たり前の疑問をぶつける。
 それに対して、ユズリハは鮮やかな金の髪を奮い立て、高らかにこう言い放つのであった。

「人界の傭兵を雇うのですわ!」

 と。


 スズシロやユズリハ、彼女たちの他にも、カラク=イオの幹部たちは、頭を悩ませ、それぞれの策を練り、それぞれの選択を下している。
 果たしてそれがどれだけの効力を持ち、どの策が彼らに勝利をもたらすのか。
 あるいは、武運拙く、全ては無に帰すのか。

 いまは誰にもわからなかった。
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