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300文字で行こう

桜の下で

作者: asaghi

満開の桜の下で夢幻の如くに、佇む佳人。

これを見つけて近付いて、願い事を告げると、良く叶うとか。

…そんな伝説、信じはしなかったが。

夜桜の公園。桜の着物姿の古風な美人を見た途端、考えが変わる。

「本当に、あなたが?」

こちらを振り返った瞳。その、冷たさと倦怠感にぞっとする。

「何?」

思いの他、豊かな声で。

「願い事を叶えて下さい。一つだけでも。」

彼女は表情も変えず詰まらなさそうに、

「私にだって、願い事が有る。」

「それは、何です?」

桜吹雪がざっと散り、我に返れば、夜闇の中には誰もいない。

自分の身体が鉛の様だと気付く。動かぬ。

どこからか、くすくすと笑い声が、聞こえて来た。


さては、計られたかと悟るが、もう遅い。



                   * The End *

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― 新着の感想 ―
[一言] すごくよくなったと思います。上から目線とかじゃなくて、ほんとに。 こうしてお互いに評価し合って、高まりあいたいものですね。 これからも読ませていただきます!
[良い点] 不思議さを感じさせる文章、和を感じさせる文章、雰囲気あります。 [気になる点] よくわからないです。 [一言] 桜って、やっぱり使えますよね。
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