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さて、発売されましたSAO5巻。
皆様読まれましたでしょうか。
またすごい加筆の量です。
とても真似できませんw

それから、試験的に何話かなのはの二次創作をアップしてみます。
とりあえずプロローグから5話くらいを1日1話ずつ。
続きを書くかどうかは皆様の反応を見て決めようかと。

フェアリィ・ダンス
LOF前日
 直孝が家に戻ると、すでに外は暗くなり始めていた。
 このまま寝るのもいいな。
 そう考えた直孝だったが、結局ナーヴギアを頭に被っていた。
「ある意味VR中毒と呼べるのかもしれないな」
 そう自嘲する。
 まあ、現実世界に影響を与えていない分なら構わないだろう。
 本当にやりこみすぎている人間は、現実世界に支障をきたし、挙句の果てには命を落とすものもいるのだから。
 ゲームというものが、生活の中の娯楽ではなく、生活としての娯楽になってしまったら、おしまいであろう。
 しかし直孝は別の意味で、VR世界が生活になってしまっているが。
 仕事、という意味で。
 実はSAOから戻ってきて、直孝は仮想世界のある研究を始めていた。
 二年間の間に下積みされた技術に加え、自分の脳細胞をフルに活用して。
 まだ明らかにすることはできないのだが、それには直孝のSAOでも経験が大きく関わっている。
 あの世界はゲームであり、リアルだった。
 そこで直孝は、仮想世界を現実にしたい、そう思ったのだ。
 その研究のことは今は置いておくとしよう。
 しかしまあ、自分の好きなことを仕事に出来る直孝は、かなりいいご身分であると言わざるをえない。
 直孝自身もその境遇を感謝しながら楽しんでいる。
 さて、それじゃあ行くとしようか、仮想世界へ。
「リンク・スタート」

 ダイブした先は≪ソン・アグリゲット≫の端。
 昨日インシュヴァルツがログアウトした場所である。
 さて、何をしようか。
 ダイブしたはいいが、これといった目的がインシュヴァルツにはない。
 せめて知り合いでもいれば時間つぶしもできるのだろうが、唯一の知り合いともいえるプーカの領主様は、一人の野良プレイヤーに構っていられるほど暇ではないだろう。
 目に付いたプレイヤーに片っ端からデュエルの申込をして対戦する、というのも面白いかもしれないが、多大な怨恨を残しそうなのでやめておく。
 となると残っているのはモンスター狩りか、多種族のプレイヤーと戦うことだろうか。
 どちらにせよ、この街から出なければならない。ちょうどフィールドはすぐそこである。
 インシュヴァルツが森の方へと歩を進めようとしたとき。
 彼はもといた場所から飛びのいた。
 後ろから殺気を感じたからだ。
 案の定次の瞬間には、インシュヴァルツのいた場所が一閃された。
 飛びのいた後に思ったのだが、街の中にいる限り、ダメージを受けることはなかったのだ。わざわざ避ける必要はなかったかもしれない。
 それでも衝撃は受けるので、それを回避できたことでいいとしよう。
「反射神経もすごいですね」
 インシュヴァルツに声がかかった。
 刃物、薙刀を一閃させた張本人である。
「キミもさ、領主なんでしょ? 仕事したら?」
 インシュヴァルツは振り向かずに相手に言った。
 今の声色、話し方は彼女に違いなかったからだ。
「仕事はしてます。今日はLOF開催日前日ですから領主館が休みなだけです」
 相手がそう答えたところで、インシュヴァルツは振り向いた。
 予想通り、そこにはフィーランがたたずんでいた。
 ちょうど薙刀を片付けている。どうやらインシュヴァルツを一度斬るためだけに薙刀を出してきたらしい。
 しかしインシュヴァルツはそんなことは全く気にせず、フィーランへと近づいた。
 フィーランは、顔を上げた途端にインシュヴァルツの顔が目と鼻の先にあったものだから、悲鳴を上げそうになったが何とかこらえた。
「何です?」
 そう聞いたフィーランの手をインシュヴァルツが取ったから、さらに彼女は驚く。
「な、何なんですか……」
 顔を赤くしながら言ったフィーランに、インシュヴァルツは答えた。
 どんないいことがあったのかというような笑顔で。
「ノーム狩りに行こうじゃないか!」


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