ライトノベル読者の憂鬱
以前、ラジオで採用されて声優さんに朗読していただいたものです。
「何だこの本は!ライトノベルだと!?くだらん!能力者だと??魔法?異世界??
現実に人間が特殊能力持ったりするわけないだろ!
こんな何の価値もないもの読んで夢ばかり見てないで、家の仕事を手伝え!」
そう言うと父は本に稲妻を落とし燃やした。母は黙って炎を操り料理をしていた。
くそったれ!カミナリオヤジめ!しかし実際に父は雷神なのだ。逆らうと冥府に幽閉されかねない。
僕は仕方なく、人間界に降りて神の仕事に戻った。