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虫から始める魔王道 作者:稲生景
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114話 ドラン火山Ⅰ

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これからも虫から始める魔王道をよろしくお願いします。
―私達がアルトランド王国を出て早八日。

私達は魔海王のしもべ、巨大クラゲのクーちゃんの上でゆったりとくつろぎながら、ドラン火山へと向かっていた。

「今回の旅はくーちゃんのおかげで移動が楽だね、ミミズさん」
「そうじゃのう、……面倒な奴が一体増えたがのう」

ミミズさんが後ろを振り向いた。

「蝶、もっと風強くして、蠍、尻尾の角度もうちょい上ね」
(わかったー)
(わ、分かりました……)

パピリオはスティンガーの尻尾に止まっていて、翅を動かして、椅子に座っている魔海王に風を送っていた。

そしてスティンガーは尻尾を動かしてパピリオの位置を動かし、風の向きを調整していた。

「ふぅー、快適だわ~♪ ちょっとそこのドワーフ」
「お、俺か?」
「アンタ以外に誰がいるのよ、肩揉んでちょうだい」
「え!? 何で俺がそんな事を……」
「何? 文句あるの?」

魔海王が殺気を出しながらバノンを睨んだ。

「い、いえ、やります! やらせていただきます!」
「そう、それじゃあ頼むわね♪ あと変なところ触ったら殺すからね♪」

魔海王の言葉を聞いたバノンは、冷や汗をかきながら慎重に魔海王の肩を揉み始めた。

……魔海王、私のしもべとバノンをこき使ってるなー……それにしてもあの椅子どこから出したんだろう……

「全く、あ奴は本当昔から変わらんのう……」
「……ミミズさん、嬉しそうだね」
「はぁ? 今の言葉を聞いてどうしてそう思うんじゃ」
「いや、魔海王と千年ぶりに会ったわけでしょ? 魔獣王の時みたいに表には出していないけど、歌姫になっていたこと以外は魔海王が何も変わって無い事を喜んでいるんじゃないかなって思ってさ」

そう、例えば昔の友達と再会したら、何も変わっていない昔から自分が知っている友達で嬉しかったみたいな感じかな?

私がそう思っていると。

「馬鹿かお主は! 儂はただ……あ奴が前と同じ変な奴のままじゃと思って呆れただけじゃ! 別に嬉しくなど思っとらんわ!」

ミミズさんは怒ってそっぽを向いてしまった。

「ごめんごめん……そう言えばミミズさん、これから会いに行く魔竜王ってどんな奴なの?」

私はミミズさんに魔竜王について聞いてみた。

「ん? そうじゃのう……魔竜王は一言で言うと……怠惰な奴じゃな」
「怠惰?」
「うむ、あ奴はいつもぐうたらとしていてな……特に寝ることが好きで暇があればいっつも寝ているのじゃ」
「今度の魔王もまた随分と個性的だね……」

魔獣王は酒好きで子煩悩、魔海王は歌姫で自己中心的、魔竜王は怠惰で寝るのが大好き、そして寂しがり屋で大事な事を言い忘れる元魔王(笑)のミミズさん。

……六大魔王って本当に変なのが多いな……

「……おいこら、お主また儂の事馬鹿にしたじゃろ」
「……気のせいだよ、しかし魔海王が付いてきたのは魔竜王に会うためって言ってたけど……ミミズさん、魔海王と魔竜王って凄く仲が良いの?」
「ん? いや仲が良いも何も魔海王と魔竜王は……」

ミミズさんと話していると、レギオンが私に話しかけてきた

(魔王様! 大きな山が見えてきたであります!)

レギオンの言葉を聞いて私とミミズさんは前を向いた。

まだ遠いみたいだが、それでもはっきりと分かるほど巨大な山が前方に見えた。

なんて大きな山なんだ……

「バノン、あれがそうなの?」

私は魔海王の肩を揉んでいるバノンに質問した。

「ああ、あれがジェラルド大陸最大の火山、ドラン火山だ」
Ⅱに続く。
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