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第18話 :リース

「今回の昇降試験はかなり移動しますね。」


教官室で教師の1人が、何枚かの希望者名簿に眼を通しながらそう言った。

ドラゴンを持つことによって、一年生は

実技を得意とする生徒と実技を苦手とする生徒に分かれる。

何人かの教師がその言葉に賛同するように意見する。

そのとき、その会話の間をすり抜けて一言誰かが言った。


「クラスDにいる・・・コアでしたっけ?どうなるんでしょうね。」

「あぁ、あの白竜使いの。」


教師の間で話題の白竜使いのコアちゃんは、クラスSも可能なほどの能力がある。

試験一週間前になり、ようやく自由競技で使う魔法を決めたみたいだった。


「彼女、クラスCの希望者の中にはいないみたいですよ。」


その数枚の紙の上にコアちゃんの名前がないクラスCの試験官は呟くように言った。


「クラスBにも。私てっきりCだとばかり・・・」

「え?僕はBだと・・・、それじゃAですかね。」


クラスBもAにもその名はない。

ある日突然彼女は言った。


“私、クラスSに行きたいデス!!”


上を目指そうとしなかった彼女が自らそう言って来た。

前に一度、上級魔法をしたことがある。しかし彼女はそうとは知らずに操った。

ルキアは上に行く事を望んでいる、でも彼女は違った。

何が彼女を変えたのかは分からない。

でも――


「クラスSよ。」


クラスSの希望用紙に書かせた。クラスSの試験内容を練習した。


「え?」


彼女は空を飛ぼうとしている。


「クラスDの子が・・・あははっ、何の冗談ですかっ。」

「本当ですよ〜、何言ってるんですか〜。」


教師達は皆笑った。初めに、私がありえないと思ったように。

しかし今はその笑いに、笑ってしまいそうになる。


「次クラスSの試験ですよ。ほら、いってらっしゃい。」


驚いたり笑ったりしている教師達がその言葉に顔を強張らせた。

その教師たちのうちのクラスSの試験官を追い出した。

コアちゃんの描く魔法は、並みのマスターじゃ描けない。

誰が見ても分かるくらい、凄いの。




「005番っ、クラスD、コアです!!」

「・・・・・・・どうぞ。」


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