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第3章 文月学園美少女コンテスト
第十二問 美少女コンテスト高二の部~一回戦目~ ②
「……雄二、いよいよだね」
「ああ、そうだな。目の準備でもしておくんだな、明久」
「…………後、輸血の準備を」
「……ムッツリーニ、申し訳ないけど、君はその程度の輸血パックじゃ足りないんじゃないかな?」
「…………このくらい、大したことない」
「いやぁ、言葉とは裏腹に、早々とノックダウンしかねない程の蒼白さじゃぞ?一度保健室に行ってみたらどうじゃ?」
「…………負けるわけにはいかない。このカメラで収めるまでは、俺はまだ倒れるわけにはいかないんだ……!!」

セリフがもう少し違う物に置き換わっていたとしたら、まだムッツリーニも格好いいセリフを言っているともいえるだろう。
けど、言葉が言葉だけに、それらがすべて塗りつぶされてしまっているのは、内緒にしておこう。
……っと、ここでさっき司会者が話してくれたルールについて説明しておこう。
まず第一審査としてそれぞれの普段着を着ての、質問タイム。
その審査を通りぬけたら、今度は召喚獣で競い合うのだという。
……結局、召喚獣の扱いがうまい人が勝てるという設定じゃん。
第一審査、正直言って必要あるのかなぁ。

「なんて明久は考えてるんだろうが、一応このコンテストの要は審査にあるからな。何でも翔子自身もそれを分かっててこのコンテストに備えて相当点数を稼いできたしい」
「そういえば先週あたりから美波達も凄く勉強頑張っていたような……ところで、二次審査における召喚獣同士の戦いでの試験科目ってなんなの?」
「確か……総合科目じゃったのう。姉上もそのようなことを申しておったからのう」

僕の質問に、秀吉が答える。
というか、秀吉のお姉さんの優子さんも参加するのか……。
ますます波乱の展開になりそうだ。

「姉上……普段家では服を召さぬというのに、このコンテストでどんな服を選らんだのじゃ?」
「……秀吉、何か言った?」
「な、何も言ってはおらぬぞ!」

何だろう。
秀吉がやけに混乱していた様子だけど……まぁ、いっか。

『さてさて、長らくお待たせ致しました!これより美少女コンテスト高校二年生の部、第一審査を始めたいと思います!まずは二年A組から、学年主席でもある霧島翔子さん!どうぞ前へ!!』

実況の人からの、そんな言葉が聞こえてくる。
……そして、煙が吹きあがり、会場に、ゆっくりと霧島さんが姿を現した。

「……雄二」
「……」

ポカンと口を開けて、思わず僕達は霧島さんを見ていた。
彼女は……普段着を着用しているのだ。
にも関わらず……何故か霧島さんは、綺麗に映っていた。

「…………」

ムッツリーニは、思わずシャッターを切ることすら忘れてしまっていた。
鼻血は出ていない……けど、それだけ十分に破壊力はあったのだ。
ムッツリーニに写真を撮るという行為を奪わせてしまう程、今の霧島さんは、何故か綺麗に映っていた。
こんな場所だからこそ、霧島さんの美しさは逆に映えるのかもしれない。
僕はこの時、そんなことを感じていた。

『さてそれでは最初に霧島さんに質問致します。霧島さんは、何故このコンテストに参加しようと思ったのですか?』

いきなり司会者が核心をつくような質問をしてくる。
だけど、霧島さんは、別に困った様子もなく、一言、こう答えた。

「この姿を……見せたい人がいたから。このコンテストで優勝することによって、私は決心することが出来る。これが私なりの、決意の表し方」
「……だそうだよ、雄二」
「何で俺に話を振るんだよ……」

困ったような表情を浮かべる雄二。
……けど、そこまで嫌そうな表情を浮かべているわけでもなかった。
何と言うか……少し、嬉しそうな表情を浮かべていたのは、僕の気のせいだろうか。
















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