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第2章 長期休暇のお出かけ
第十問 ショッピングモール ①
【第十問】 生物

以下の問いに答えなさい。
「人の大脳にある大脳皮質は、構造・特徴の上で三つに分けることが出来る。その三つの名前を答えなさい」

姫路瑞希の答え
「新皮質・原皮質・古皮質」

教師のコメント
おみごとです。ちなみに新皮質は大脳の外側に、他の二つは大脳の内側に位置していることも覚えておきましょう。

土屋康太の答え
「B・W・H」

教師のコメント
B→バスト W→ウエスト H→ヒップ

吉井明久の答え
「あのう・そのう・このう!」

教師のコメント
君は生物の授業をなめているんですか。













「ここが新しく出来たっていうショッピングモールか」
「うわぁ……おっきいです」

日曜日。
僕達はこの街に新しく出来たというショッピングモールにやってきていた。
その名も……『ビッグモール』。
何だろう……この取ってつけた感がやけに漂うこの名前。
でも、人は相当来ているらしい。
さすがは出来たばかりのショッピングモールだ……話題だけで言ったら相当のものなのかもしれない。

「本当に大きなショッピングモールですね……ここならいろんな服が見つかりそうです」
「そうね……来週の分の買い物も出来るわね」

姫路さんと美波は、早く中に入りたいらしくて、うずうずしている様子だ。
霧島さんは、さっきからずっと雄二に付きっ切りだ。

「雄二。楽しみだね」
「あ、ああ……そうだな。翔子はここで何を見に行く予定なんだ?」
「……雄二との、甘い時間を過ごす為の服」
「お前はこのショッピングモールで何を買いに来たって言うんだよ!?」

……幸せそうだなぁ、雄二と霧島さん。
殺したいくらいに妬ましいや。

「お主はあの状況をそういう風に解釈できるとは……」
「…………カメラも完璧」
「……ムッツリーニ君、ショッピングモールにはさすがに写真を撮るような場所はないんじゃないかな?」
「…………お前には分かるまい」

ムッツリーニはムッツリーニで、工藤さんと二人でなにやら会話をしている。
というか、工藤さんが一方的にムッツリーニに話しかけて、ムッツリーニはそれに答えるという形だ。
決してムッツリーニの方からしゃべろうとはしない。

「なるほど……あの人が言ってたショッピングモールって、このことだったんだ」
「うん?あの人って?」

亜美が呟くように何かを言ったから、僕は思わず亜美に尋ねていた。
亜美は、僕の問いに気づくと、

「この前テレビで共演した人から教えてもらったんだ。おっきいショッピングモールが開いたって」
「なるほど……亜美って交友関係広いもんねぇ」

芸能界で働く亜美は、やはり交友関係も広い。
少し羨ましいと思ってる自分がいる。

「バカなお兄ちゃん、どんなお店があるのか楽しみですね♪」
「そうだねぇ……葉月ちゃんはどんなお店を見てみたいの?」
「う~ん、そうですねぇ……まずはお洋服を見てですね……それから……」

何というか、葉月ちゃんとしゃべってると心が癒されるんだよなぁ。
今日までいろいろとありすぎて、精神的にも疲れてたから……。

「それで、その後はお兄ちゃんと一緒に大人のデートを体験させてもらうんです♪」
「まだ続いてたの!?」

まさか納涼祭の時のあの雄二の言葉をまだ覚えていたとは……。
……って、あれ?

「……アキ、どういうことなのかしら?」
「明久君……無闇にそういう約束を結ぶのはよくないと思うんです」
「私との関係は遊びだったの?」
「……あれ?」

何でだろう。
いつの間にか僕は、三人分の殺気を、この体に浴びていた。

「アキ……ちょっと覚悟を決めてもらうわよ?」
「えっと……出来ればやさしくしてもらいたいんだけど、駄目、かな?」
「「「駄目よ(です)(だよ)」」」
「……すみませんでした」

どうやらどう頑張ったところで僕は許してもらえないらしい。
結局、僕はショッピングモールに入る前に、ボコボコにたこ殴りにされるのだった。
















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