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第2章 長期休暇のお出かけ
第七問 アイドルになった理由 ④
「それでは、本日特別に設置致しましたコーナーに参りたいと思います!題して……『文月学園のここが凄い!』」

今日は文月学園の宣伝をする目的でもこの番組に出ている為、こんなコーナーが設けられたのだ。
もちろん、紹介するのは試験召喚獣のシステムのことだろう。

「ここでゲストとして田中先生に来てもらっています。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」

世界史の担当教師である田中先生も、わざわざこの時の為に出てもらった。
……ちょっと不憫な気もするけど、仕方ない。

「それではご説明しましょう。吉井明久君とMARNOちゃんが通っている文月学園では、世界初となるシステムを導入した試験校となっております。何と言っても一番特徴的なのが、試験の点数に応じた召喚獣を使って行われる、試験召喚戦争。学力に応じたクラス分けもされており、Aクラスは最高設備、Fクラスは最低設備となっております」

よく調べたものだねぇ……。
さすがはテレビ局のスタッフ。
そういう細かいところも頑張るんだね。

「今回は田中先生が世界史ということで、世界史の点数に応じた強さの召喚獣が召喚されるわけですね?」
「はい、その通りです」

けれど、確か亜美は召喚獣の使い方は知らないはず。
こんな所でいきなり本番だなんて……大丈夫なのだろうか?

「しかし……学校から離れたこの場所でも、召喚獣を召喚することって可能なんですか?」

あ、それは僕も思った。
ここはテレビ局であって、あくまで学校の敷地内ではない。
だから、召喚獣を召喚することは出来ないのではないだろうか?

「その心配はないですよ……学園長より、試作品ですが、敷地外でも試験召喚獣を召喚できるようなシステムを受け取っていますから」

あ、あのババァ……いつの間にそんなものまで開発していたのか。
恐るべしババァだ。

「さすがは文月学園の学園長ですね……そんなものまで開発しているとは」
「正直、私も驚きです」

そりゃそうだ。
僕だって今日初めて知ったくらいなんだから。

「それでは先生……召喚許可を」

司会者が田中先生にそういうと。

「いいでしょう……召喚、許可します」

右手をわざとらしく振って、そう宣言する。
瞬間、僕らの周りに広がる、召喚フィールド。
これで準備は完璧だ。

「それでは、お二人の召喚獣を見てみましょう!!」
「それじゃあ行くよ、亜美」
「私が召喚獣を召喚するのが始めてだからって、手加減はなしだからね明久君!」

亜美が元気よく僕にそう宣言してくる。
亜美はAクラスだからな……いくら召喚獣の操作に慣れていないと言っても、さすがに点数で差がついてしまうかもしれないな……。
けど、田中先生がいるってことは、科目は世界史なのだ。
僕だって、人前には見せられる点数を取っているし、大丈夫だろう。

「「試獣召喚サモン!!」」

僕達の声は、共に重なる。
そして、足元に幾何学的な魔法陣が展開されたかと思うと、僕達の召喚獣は、共に姿を現した。
召喚獣の姿は、自分をデフォルメ化したような形で現れる。
僕の召喚獣は、いつも通りの改造制服に木刀というちょっぴり物足りない姿。
そして、亜美の召喚獣はというと……。

「うわぁ……これが私の召喚獣なんだ」
「す、凄いね……」

現れてきた亜美の召喚獣は、無駄のない格好をしていた。
最低限の部分をきっちりと守っている鎧は、スピード重視の格好をしている。
手にしている武器は、片手剣を二本。
どうやら二刀流らしい。
そして、点数が表示される。


Fクラス 吉井明久 134点

VS

Aクラス 牧野亜美 309点


「……あれ?」

何だろう、この圧倒的なまでの戦力の差は。
折角頑張った僕の成績でさえも、何だか劣って見えるんだけど……。

「ごめんね、明久君。私、世界史は一番の得意科目なんだ」
「そ、そんな……聞いてないよ」

亜美の召喚獣が、僕の召喚獣めがけて突っ込んでくる。
僕は……最早どうすることも出来なかった。
















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