第1章 アイドルとの出会い
第一問 転入生はアイドル!? ①
「グスン……グスン」
「ねぇ、どうして泣いているの?」
「……お母さんにもらった髪飾り、どこかに落としちゃって……」
「……それは、とっても大切な物なの?」
「うん。誕生日の日にもらった、大切な髪飾り……」
「なら、僕でよかったら、一緒に探そうか?」
「え?いいの?」
「もちろんだよ。このくらい、当然のことだよ」
「……ありがとう」
「君、名前は?」
「わ、私は……牧野亜美」
「僕の名前は……」
【第一問】 国語
以下の問いに答えなさい。
「前に学んだことや古いことを研究して、それによって現代のことを知ることを示す四字熟語を答えなさい」
姫路瑞希の答え
「温故知新」
教師のコメント
正解です。この問題は、姫路さんには簡単過ぎたでしょうか?
土屋康太の答え
「体重測定」
教師のコメント
女性にとってはとてもシビアな問題ですが、古いことは研究出来ても、現代のことを知ることはできませんよ。
吉井明久の答え
「自由研究」
教師のコメント
それは夏休みの宿題です。
僕らの通う学校である文月学園では、今日は特に行事とかが行われるわけでもないのに、かなり揺れていた。
その原因は……。
「一体何の騒ぎなの?雄二」
「何だお前?知らないのか?」
僕の悪友でもある、坂本雄二にそう尋ねる。
すると、何言ってんだコイツ的な目で、僕は見られた。
……そんな目で僕を見るな!!
「Aクラスに転入生が来るそうよ」
「Aクラスに転入生?こんな時期に?」
時期的には結構微妙な転入生だと思う。
……けど、自分のクラスの転入生でもないのに、どうしてそこまで騒ぐのだろうか?
「何言ってんだよ明久。その転入生というのが、あの有名なアイドルの、MARNOだぞ?」
「……アイドルのMARNO?」
聞いたことない名前だ。
少なくとも、ここ十六年間生きてきて、一度も耳にした覚えのない言葉だった。
「知らないの?今有名なアイドルよ?」
ポニーテールを揺らしながら、島田美波さんがこっちにやってきた。
「うん、聞いた覚えのない言葉だね……」
「明久はいつもゲームしかやってないからな。知らなくて当然だよな」
「失礼な!マンガだってちゃんと読んでるよ!」
まったく、僕がゲームしかやらない廃人みたいな扱いしやがって!
僕はそこまで堕ちてないっての!
「……マンガとゲームという組み合わせは、廃人の一歩手前よ」
「美波、それは言わないで……」
何だか無性に悲しくなってきた。
僕、廃人じゃないのに……。
「…………転入生、見てきた」
「うわっ!いきなり後ろから声かけないでよ!」
突如として僕の背後より話しかけてきたのは、Fクラスのクラスメイトその3である、土屋康太、通称、寡黙なる性識者。
手には、カメラが握られている……あ、写真もだ。
さすがはムッツリーニ……素早い。
「どんな子だったの?」
「…………白」
ムッツリーニは、一体転入生のどの部分を見てきたのだろうか?
「…………一枚三百円」
「買った!」
「買うな!!」
「いだだだだだだだ!!」
買おうとした所で、美波に右腕をへし折られそうになった。
い、痛いから!
腕はそんな方向に曲がらないから!!
「お主らは相変わらずだのぅ」
「ひ、秀吉?」
僕達の様子を見てそう言ってきたのは、Fクラスにおける美少女その2である、木下秀吉。
最も、性別上は男……いや、秀吉は『秀吉』なんだ!
男も女も関係ない!
「……明久、さっきからじっと見てきて、何かついておるのか?」
「いや、そんなわけじゃないけど」
いけないいけない。
妄想……もとい考え事に没頭してしまう所だった。
とりあえず、話題を変えよう。
「それじゃあ、みんなでその転入生を見にAクラスに行ってみようよ」
「……頼むから、それだけはやめてくれ」
「え?何でさ?雄二も興味あるんじゃないの?」
だってアイドルなんでしょ?
雄二も男なら気になるところじゃないのかな?
「確かに気にはなる。気にはなるがな……Aクラスだぞ?」
「うん、そうだね」
「そうね。Aクラスね」
「……お前ら、実はもう分かってるだろ」
Aクラスといえば、雄二のことが好きな霧島翔子さんがいるクラスだ。
……映画館の時のトラウマでも蘇っているのだろうか?
いや、多分雄二のトラウマはそれだけじゃ留まらないんだろうけど。
「まぁ、とにかくみんなで行ってみようよ!姫路さんも一緒に」
「わ、私もですか?」
僕の隣の席に座る姫路瑞希さんにそう尋ねる。
姫路さんは、若干考える素振りを見せた後に、
「はい。私も、少しだけ興味があります」
「そっか。よしっ、早速今から見に……」
「お前ら!さっさと席に着け!!」
「げっ、鉄……西村先生!」
「吉井。今お前、鉄人って言おうとしただろ?」
「いえいえ、滅相もございません!」
危ない危ない……危うく鉄人と言ってしまう所だった。
たった今僕達の教室に入って来たのは、西村先生、通称、鉄人。
とある一件から、元々担任だった福原先生に代わって、僕達の担任になることとなった。
……以降、鬼の補習の様な毎日が続く羽目に。
「それじゃあ、授業を始めるぞ」
こうして、とりあえず転入生を見に行くのは次の休み時間まで流れることとなった。
初めまして、ransu521です。
今回、バカとテストと召喚獣の二次小説を執筆することとなりました。
……まだいろんな連載小説が残ってるのに、衝動だけで書いてしまうのだから……。
あ、更新速度はかなり遅めです。
書ける日にしか書かないので、その辺はご了承ください。
ちなみに、設定は小説+アニメオリジナルです。
それでは。
+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。