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<R15> 15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。

アノ子ガホシイ

作者:優希
気持ちの悪くなるような話です。注意してください。
サイコホラー?という感じです。
R15初挑戦です。
”今日、友達と公園で遊んでいた。
ボール遊びをしていた。
友達の一人が公園の外に飛び出した。
友達が轢かれた。
友達が死んだ。
赤が、すごく、綺麗だった。”

そう書いた日記を見せると、彼女は楽しそうに笑った。
彼女とは、今日の公園で出会った。
血飛沫を見て、甲高い笑い声を上げた彼女。
私と彼女は手を繋いでいる。
彼女と手を繋いだまま家に帰ると、お母さんに戸惑ったような顔をされた。
でも、気にしない。
私は彼女と仲良くなりたかった。
だって、彼女の目が、すごく美しいから。
そのガラスのような瞳で見つめられると、何でも言うことを聞いてしまう。
その日から、美しく小さな彼女と私はずっと一緒にいた。


昼休み。一緒に鉄棒に座っている彼女は言った。

…あの女の子、可愛いね。

そこにいたのは、隣のクラスの女の子だった。
彼女は、ガラスの瞳で私を見つめた。

…あの子がほしい。

彼女の言葉に、私は黙って頷いた。
夜、その女の子を人気のない神社に呼び出し、綺麗な赤に染めた。
女の子から赤が飛び散る度に、彼女は狂ったように高い声で笑った。
その声は、少し怖かった。
私が女の子の上を退くと、彼女は私に言った。

…ありがとう。イタだきます。

彼女は女の子に馬乗りになった。
おいしい、とケタケタ笑いながら、彼女は女の子を喰らう。
私は、おぞましいその光景から、目を逸らした。


何日か経った時、生温い水が所々に溜まっているプールサイドで彼女は言った。

…可愛い女の子だね。

彼女の瞳の先には、私の隣の席の女の子がいた。

…アの子ガほしイ。

美しいガラスの瞳に見つめられた私は、また頷いた。

私の隣の席は、次の日から空席となった。


それから、何度かそういうことがあった。
女の子を喰らう時は獣のようで醜いけど、彼女は女の子を喰らう度に美しくなるような気がした。
彼女と私の周りで女の子がいなくなっていくと、人は彼女と私から遠ざかった。
それは、お母さんも同じだった。
お母さんは、家に帰ってこなくなった。
たった一人の家族に捨てられた私は、とても泣いた。

…きっト、呪われテルんだよ。

彼女は私を慰めるように、優しく言った。

…元カら、私達ハ呪われタ命ナンだ。仕方ナいよ。

私は泣きながら頷いた。

…イツカ、オ母さんヲ見ツケようね。

その言葉にも、何度も頷いた。


季節が巡っても、彼女と私は変わらない生活をした。
そして、ようやく見つけた。

おか…サん…。

呟いたのは、彼女か私か分からない。
私は何年振りかのお母さんに後ろから抱きついた。
それと同時に、赤い飛沫が上がる。

「えっ…?」

…イタダキマス。

彼女の楽しそうな声が聞こえた―――――。






「なっ…何してるんだ!」

この声に反応して振り返ったのは、不気味な少女だった。
顔の半分が楽しそうに口角を上げ、もう半分は苦痛に顔を歪めて涙を流している少女。
少女は血まみれで、何かよく分からない肉の塊に跨っていた。
それは、おそらく人間の…。
吐き気を覚え、慌てて口を覆う。
少女は何が何だか分からない、という風に、首を傾げている。
スマホの光が、血まみれの少女を眩しく照らす。

「あ、あはっ…あははははははははははははははははははははははははははははは!」

少女は首を傾げたまま、甲高い声で抑揚なく笑い声を発し続けた。
そして、フッとその声が途絶えると、少女は感情が抜け落ちたように無表情になり、呟いた。

「…だって、彼女が言ったから…」

少女の指さす先を照らすと、ボロボロのクマのぬいぐるみ。
ガラス製の目が反射してギラリと光り、鳥肌が立つ。

「…彼女が”あの子がほしい”って言ったから…だから私は…」

そこまで呟くと、少女はまた狂ったように笑った。

「エー、わタしのセイにしちャうんダ?」

そして、無表情に戻る。

「…だってあなたのせいでしょ…」

また、笑う。

「ヒドいよぉ、ゼンブわたしにオシつけルなんテ!

…だって、あなたが言ったから…

…たしカにタベたいトはいッたケど…

…だから私、殺したのよ。あなたの言う通りに…

…オイシいな…

…ねぇ、話している時は食べないで…」

少女は、笑い泣き、また笑い、泣く。くるくると巡る表情と声の抑揚。
…これは…人間じゃない…。
僕は震える手で警察に通報した。
ありがとうございました。
何というか、ぐちゃぐちゃしたものを吐き出したという感じです。
歴代、友人に読まれたくないランキングぶっちぎりの一位です。
一応書いておきますが、私はクマのぬいぐるみを持っていないし、人は食べません。
至って人畜無害な人間です。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。

あと、R15作品を投稿したいときに「年齢制限なし」を押してもよかったのか、誰か教えてください…。

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